2024 Rd.3 久万高原ラリー

全日本ラリー選手権 第3戦 MORIZO Challenge Cup 久万高原ラリー

    MORIZO Challenge Cup 久万高原ラリー

    MORIZO Challenge Cup 3戦目の舞台は四国
    標高の高いワインディングロードが舞台

    4月26日〜28日にかけて、愛媛県上浮穴郡久万高原町で開催される2024年シーズン全日本ラリー選手権第3戦「久万高原ラリー」。前戦同様、若手ドライバー育成カテゴリーの「MORIZO Challenge Cup(略称:MCC)」に参戦する選手の多くにとっては、初体験となるラリーです。過去、久万高原ラリーの参戦経験があるのは23年にJN-2クラスで優勝した山田啓介選手、同じく23年にJN-3クラスに出走した貝原聖也選手、21年にJN-3クラスで2位に入り、このシーズンのクラスチャンピオンを決めた大竹直生選手の3名のみです。2日間で設定された8つのスペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は、いずれも10kmを超えるロングステージで、ラリー参戦経験の浅い選手たちにとっては序盤戦の山場とも言えます。
    そんなラリー経験の浅い選手たちのなかで存在感を見せているのがKANTA選手です。前戦ツール・ド・九州2024 in 唐津ではSS1でベストタイムをマークし、2戦連続で3位を獲得。ラリーの内容をみても、大きな飛躍を感じさせます。2000年1月26日生まれのKANTA選手は、13歳からドリフト競技をスタートし、2023年のフォーミュラドリフトジャパンでは、スポット参戦したWRCチャンピオンのカッレ・ロバンペラ選手との対戦を制してシリーズチャンピオンに輝くなど、卓越したドライビングセンスの持ち主。この時の走りが、チーム代表を務める勝田貴元選手の目に留まり、MCC参戦への一歩を踏み出しました。開幕戦を終えた後もコ・ドライバーの保井隆宏選手とペースノートづくりの練習をさらに重ねているといい、ますます成長を見せてくれることでしょう。
    今大会では、これまで閉鎖されていた大川嶺の尾根を走るルートも復活。場所によっては標高1400mにもなる久万高原ラリーのSSは、エンジンのパワーダウンだけでなくブレーキの冷却にも厳しいことで知られており、選手たちのマネージメント能力も試されるラリーとなりそうです。
    8台が挑む久万高原ラリー。夢に向かって走る若武者たちへの応援をよろしくお願いいたします。

    ※2024年4月19日時点の情報です。変更の場合があります。

    MORIZO Challenge Cup第3戦に
    参加予定の選手たちの意気込み

    ADVICS with K-one Racing Team
    貝原 聖也選手

    久万高原ラリーには、昨年トヨタ86でJN-3クラスに参戦しました。この時は2番手を走行中に苔に乗ってコースオフしてしまいましたが、それまでのドライビングは非常に良かったので、いい印象を持っているラリーです。上位を目指すべく、ペースノートを見返して、ラリーまでにしっかり修正して挑みたいと思っています。

    Ahead Japan Racing Team
    稲葉 摩人選手

    久万高原ラリーに参戦するのはもちろん初めてです。まずは唐津のオンボード映像で走りやペースノートを振り返って、イメージトレーニングして本番のラリーを頑張りたいと思います。本番に向けて、『こう走らせたら良くなるかも』という仮説をちゃんと持った状態で臨みたいなと思います。

    CUSCO Racing
    星 涼樹選手

    久万高原ラリーに関してはもちろん初めてですし、情報収集などもこれからといったところです。ペースノートが一番大切だということは唐津でも痛感したので、とにかくレッキの時点からしっかりとしたペースノートを作れるように準備を進めたいと思っています。課題が具体的に見えていることは、次につなげるうえで大きいですし、2週間のインターバルで次々にラリーが続く点は、経験値を重ねるうえでもありがたいと思っています。

    FIT-EASY Racing
    山田 啓介選手

    久万高原ラリーは3回目の参戦です。昨年はGRヤリスで参戦して、JN-2クラスで初優勝することができたラリーなので、自分にとっても特別なラリーです。昨年はダスティかつバンピーで難しい路面が特徴という印象ですが、自分がこれまでラリーのキャリアを培ってきた中部の地区戦はそういう特徴を持った道が多く、得意なラリーのひとつです。もちろん、次のラリーでも優勝を目指して頑張ります。

    FIT-EASY Racing
    最上 佳樹選手

    初めて参戦する久万高原ラリーですが、コ・ドライバーの前川選手や、チームメイトの山田選手の過去のインカーを見て勉強しています。雨が多く、スピードも出ると聞いているので、気持ちを切り替えて臨みたいと思っています。今回も完走を目指して走りますが、唐津の最終日のような走りがラリー初日から出せれば、もう少し上の順位を目指せると思います。

    MATEX-AQTEC RALLY TEAM
    中溝 悠太選手

    久万高原ラリーには初めて参戦します。場所によって道がちょっと狭くて路面が荒れているという話は聞いています。崖から落ちたら怖いような高さのところも走ると話も聞いているので、すでに怖い気持ちになっています(笑)。久万高原ラリーのすぐ後には第4戦のラリー丹後が控えているので、無事に完走して、着実にラリーを続けていけたらと思っています。

    TK motorsport
    KANTA選手

    久万高原は初めての参戦です。唐津では初めてステージウインを獲ったので、久万高原ラリーでは『その自分を超えること』を目標に挑みます。今の自分を超え続けることで、いずれは一番表彰台のてっぺんを獲りたいと思っていますが、もちろんそんなに甘くはないと思うので、1戦1戦頑張ります。

    TOYOTA GAZOO RacingーWRJ
    大竹 直生選手

    久万高原ラリーは次が2回目の参戦です。2021年には86でチャンピオンを決めたラリーでもあるので、いい印象を持っていますが、SSは難しかった記憶があります。今年は、尾根を走るSS(大川嶺)があります。僕が走った年は使っていなかったのですが、高速ステージが得意なので楽しみにしています。唐津は初日のペースを抑えすぎてしまったので、久万高原は初日からペースを握って、次こそ優勝することを目標に頑張ります。

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