2024 Rd.5 MONTORE 2024

全日本ラリー選手権 第5戦 MORIZO Challenge Cup MONTORE 2024

    全日本ラリー選手権 第5戦 MORIZO Challenge Cup MONTORE 2024

    MORIZO Challenge Cup
    5戦目の舞台はラリーの聖地・群馬

    6月7日〜9日にかけて、群馬県安中市を拠点として開催される2024年シーズン全日本ラリー選手権第5戦「加勢裕二杯 モントレー2024」は、早くもシーズン後半戦のスタートとなるラリーです。「MORIZO Challenge Cup(略称:MCC)」に参戦する選手たちにとっては、開幕戦から5戦続いたターマックラリーの締めくくりであり、ひとつの区切りと言えるでしょう。今季ここまで4勝を挙げ、モントレーには22年にJN-3クラスで参戦した山田啓介選手、21年に同じくJN-3クラスで参戦した大竹直生選手が過去の経験を活かしてスピードを見せるか、あるいはランキング2番手につける貝原聖也選手やほかの選手が盛り返すか、接戦にご期待ください。
    ここまで4戦中3戦で表彰台を獲得している貝原選手は、1996年4月19日生まれ。社会人になってからTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジで競技をスタートし、その後JAF中部・近畿ラリー選手権へとステップアップ。スポット参戦した全日本ラリー選手権でも好走を見せるなど、着実に力を伸ばしてきました。シーズンのスタート前には「色々なクルマで色々なラリーに出てきているので、コンディションが悪い時やほかの選手が守りに入るシーンでは、今までの経験を活かしてしっかりと成績を残していきたい」と語っていた貝原選手。その言葉どおり、天候や路面の変化する難しいコンディションを着実に走り切って成績を残しています。また、TGR-WRTのコーチとも直接やり取りをしてアドバイスをもらうなど、前向きな姿勢で技術向上に取り組んでいます。今後の課題はペースノートの精度とのことで、「早く自分が納得できるくらいまでレベルアップさせないといけない」と、目標を語ります。サバイバルラリーになる可能性の高いモントレーで、どのような輝きを見せるのかご注目ください。
    スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は、旧碓氷峠のツイスティな国道や、見通しが悪く路面が荒れている林道、場所によっては路肩の落ち葉や泥が掻き出されるコーナーやアスファルトの一部が剥がれているコースなど、様々な路面で争われます。加えてラリーの総走行距離が2日間で640kmを超えるほか、突然の天候悪化も視野に入れる必要があるなど、集中力の切り替えなどメンタル的な部分も問われるラリーであり、MCCの選手たちにとっては大きな力試しの舞台となりそうです。

    ※2024年5月30日時点の情報です。変更の場合があります。

    ADVICS with K-one Racing Team
    貝原 聖也選手

    モントレーは前回開催された22年大会にサービスのメンバーとして携わっていました。コースが荒れているというのは聞いていたので、またサバイバルラリーになるかなと思っています。クルマは低速コーナーの感触がようやく良くなってきているので、このまま高速コーナーでの良さも高めていきたいです。前戦の丹後ではペースノートの精度が悪く、アクセル踏むタイミングが遅れているなと思いながら走っていましたので、その改善を目指して臨みます。

    Ahead Japan Racing Team
    稲葉 摩人選手

    前戦の丹後でクラッシュしてしまい、メカニックやオフィシャルの方々に迷惑をかけてしまったので、迷惑をかけないように頑張りたいなと思います。4WDの動かし方に慣れてきて、丹後の初日には手応えを感じることができていました。その点は成長していると思いますが、ブレーキで頑張ってしまう癖があったり、ペースノートの精度をもっと高めていかなければと感じています。ラリーはコースにマージンがない分、自分のドライビングにマージンを持たないといけないとあらためて感じました。

    CUSCO Racing
    星 涼樹選手

    前回のラリー丹後では濡れた路面でしたがけっこう手応えを得ることができました。でもまだ1戦も何事もなく帰ってこれてはいないので、何事もなくちゃんと完走できるペースをつかんでいきたいなと思っています。これまでFRしか乗ってこなかったので、まだまだ4WDの動かし方を分かっていない部分と、タイヤのグリップを使い切れていないと思っています。自分の思いどおりにクルマを動かせるよう、もうちょっと本番車と仲良くなれたらなと思っています。

    FIT-EASY Racing
    山田 啓介選手

    モントレーは2022年にトヨタ86で走ったことがあります。下りが多くて短いショートのコーナーがあるので、かなりハイスピードでドキドキします。そういうところは走っていて面白いので、シンプルに楽しみですね。今まではグラベル用のダンパーを使っていたのでターマック用を用意して臨みたいと思っています。まだまだタイヤの限界を引き出せていないと思いますし、ノートどおりに走れていません。1kmあたり1秒くらいペースを上げたいなと思います。

    FIT-EASY Racing
    最上 佳樹選手

    前戦の丹後からモントレーの間まではジムカーナの地区戦に出たり、シミュレーターで練習したり、感触をできるだけ忘れないように努めました。丹後では途中でセットアップを変更するなどけっこう収穫があったと思うので、危ないところは抑えるということを理解したうえで、精神的にもプッシュするという走り方をできるようになりたいですね。もっと上位に食い込めるタイムを出していきたいなと思います。

    MATEX-AQTEC RALLY TEAM
    中溝 悠太選手

    群馬県の道は地区戦でちょっとだけ走ったことはありますが、ほぼ経験はないに等しいです。道が荒れているという情報は聞いていて、怖いなとは思っています。前回のラリー丹後で、攻めてみてセットが合っていないことが分かったので、自分に合うセットで臨めたらいいなと思っています。また、4WDターボの走らせ方の課題も中盤の3連戦で明確になってきたので、それを解消できるようにと思っています。どこかのSSではクラス3番手以内のタイムを出して、あわよくばベストタイムを獲れたらと思っています。頑張ります。

    TK motorsport
    KANTA選手

    ラリー丹後は後半良い手応えを得ることができたので、オンボードビデオなどを見返してノートの精度を高めながら、モントレーではタイムももっと上げていけるようになりたいと思っています。丹後でセットアップの方向性は見えましたし、ペースノートの面でも勝田貴元さんに教わって新しいワードを加えたりしたことで、モントレーはSS1から思いっ切りいけるかなと思うので、勝負したいなと思います。

    TOYOTA GAZOO RacingーWRJ
    大竹 直生選手

    モントレーは2021年にトヨタ86で走ったことがあります。19年も走りましたが、その時はグラベルでした。前戦の丹後までを終えて、ラリー全体を通したリズムがまだちょっとつかめていないのかなという感じがします。クルマは感触がすごく良くて、毎戦いい感じにはなっているので、このインターバルでドライビングを見つめ直して、できることがあるか、タイムを削れる部分を探して頑張りたいと思っています。

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