2024 Rd.8 第51回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ 2024

全日本ラリー選手権 第5戦 MORIZO Challenge Cup 第51回 M.C.S.C. ラリーハイランドマスターズ 2024

    全日本ラリー選手権 第8戦 MORIZO Challenge Cup 第51回 M.C.S.C. ラリーハイランドマスターズ 2024

    MORIZO Challenge Cup
    いよいよ最終戦、伝統の一戦で火花散るバトル

    10月18日(金)〜20日(日)にかけて、岐阜県高山市を拠点として開催される2024年シーズン全日本ラリー選手権の第8戦「第51回 M.C.S.C.ラリー ハイランドマスターズ2024 supported by KYB」は、全日本ラリー選手権の中で一番歴史の長いラリーで、今シーズンのシリーズ最終戦です。「MORIZO Challenge Cup(略称:MCC)」に参戦する選手たちにとっては、群馬県で開催された第5戦のモントレー以来、約4カ月ぶりのラリーとなります。その間、フィンランドから講師陣を招き北海道陸別町で開催されたMCC合同練習会や、別カテゴリーの競技に参加して実戦の勘を維持することに務めたり、シミュレーターでの練習を重ねるなど、各自たゆみない研鑽を積んで臨むラリーは、まさに1年の集大成と言えるでしょう。
    今大会では、すでに初年度チャンピオンを決めた山田啓介選手を筆頭に、6名の選手が出場予定です。泣いても笑ってもこれがシーズン最後の1戦。第5戦モントレーから4カ月という長いインターバルを経て、MCCの選手たちは最終ラウンドへと向かいます。
    第5戦モントレーでMCCの3位表彰台を獲得した中溝選手は、1997年8月28日生まれ。現在TGR WRCチャレンジプログラム2期生として奮闘する山本雄紀と同じく京都大学の体育会自動車部に所属し、切磋琢磨した間柄です。4WDターボ車両やGRヤリスの経験がほぼないなかでのスタートでしたが、開幕戦でのリタイアを糧として第2戦以降はコンスタントに完走。今大会でも連続での表彰台を狙います。一方、光るスピードを見せつつも、第4戦、第5戦と連続してリタイアを喫してしまっている星選手は、2003年9月2日生まれ。ラリーはこれまでのキャリアでまったく未経験だったものの、TGR WRCチャレンジプログラム2期生募集の際、フィンランドでの選考まで残った実力者です。最終戦となる今大会では、しっかりと完走しいい形で先につなげたいところです。
    今回で51回目の開催を迎えるハイランドマスターズのスペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は、高山市の南部と北東部に広がる山間部に設定されます。コースは道幅が広い中高速セクションのほか、道幅が狭く曲がりくねったコーナーが続くSSも。さらに平地が少ない山岳地帯とあって天候が変わりやすく、時期によっては濡れた落ち葉が難易度を大きく高める要素となりえます。SSの距離自体が比較的短いため、秒差の争いとなることが多いハイランドマスターズで、将来のWRCドライバーを目指す若者たちがどのような走りを見せるのかご注目ください。

    ※2024年10月10日時点の情報です。変更の場合があります。

    ADVICS with K-one Racing Team
    貝原 聖也選手

    今年、4WDで初めてラリーに参戦したシーズンでした。色々と苦戦して、ペースノートの方法も色々と修正して、ようやくモノにできつつあります。クルマのセットアップについても、うちのチームはまだまだ伸びしろがあると思っています。ターマックで自信を持って走れるセットを見つけるために、このインターバルを費やしてきました。最終戦ハイランドは、非常に好みのタイプの道なので、ノートもクルマも万全な状況で思い切りプッシュして、めちゃくちゃ速い山田選手たちに一矢報いたいと思っています。

    Ahead Japan Racing Team
    稲葉 摩人選手

    6月に北海道で行われたダートのトレーニングに臨んだ際には、ペースノートの精度を上げていくことと、タイヤの使い方に重点を置きました。加えて荷重移動という点に注目し、自分の荷重移動がクルマにとって負荷になっていないか、という部分を確かめることができました。そこで得られたものをもっともっとブラッシュアップして、ターマックでも速く走れるような練習を積み重ねて、ハイランドマスターズに臨みたいと思います。

    CUSCO Racing
    星 涼樹選手

    第4戦と第5戦では2戦連続でクラッシュしてしまった原因のひとつにはペースノートの問題があったので、この長い期間を利用してしっかりペースノートの練習にあてました。まずは安全なペースノートにできるような練習をしながら、走りの方の練習もして本番に臨むことができたらと思っています。

    FIT-EASY Racing
    山田 啓介選手

    ハイランドマスターズは2年ぶりの参戦です。第5戦でチャンピオンシップを獲得することができたので、もっともっとペースを上げるために、クルマ的に何ができるか、ドライビング的に何ができるか、ということを色々突き詰めて考えていって、今までより一段二段高いペースで走るということにトライしたいです。

    FIT-EASY Racing
    最上 佳樹選手

    4カ月という長いインターバルがあったので、できるだけ間を空けないように地区戦やジムカーナなどに参戦をしてきました。走ることを続けて、復習も欠かさずしたうえで、もっと良い順位を実力で獲りたいですね。どうにか最後は表彰台のてっぺんを獲れるレベルに持っていきたいです。

    MATEX-AQTEC RALLY TEAM
    中溝 悠太選手

    ハイランドマスターズの参戦経験はまったくないので、オンボード映像などを見て準備を進めたいと思っています。せっかくモントレーで良いペースを見せられたので、このインターバルで練習してしっかり準備をして、本番では山田選手のペースに少しでも近づけるように頑張りたいなと思っています。

    TK motorsport
    KANTA選手

    MCC合同練習の時にフィンランドの講師の方にも相談したのですが、色々な道を走って経験を積んでいくしか近道はないということでした。走行については勤務先のエビスサーキットでいつでもできるので(笑)、ドライビングの練習を続けながら、保井選手とペースノートの練習をして、しっかり準備して臨めたらいいなと思っています。

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