2016年プレスリリース
カイル・ブッシュが今季3勝目一番乗り!
トヨタはトラック・シリーズも制し週末制覇
カンザスの1.5マイルオーバルで行われた第11戦は、カイル・ブッシュが勝利を挙げ、今季3勝目に一番乗り。ポールからレースを支配したマーティン・トゥルーエクス・Jr.は終盤痛恨のホイールナットトラブルで14位に終わった。キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは18歳のウィリアム・バイロンがキャリア5戦目にして初勝利を挙げ、トヨタはカンザスの週末の2戦を両制覇することとなった。
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第11戦 GoBowling 400
開催日:5月7日
カイル・ブッシュが今季3勝目一番乗り!
レースを支配したトゥルーエクス・Jr.は痛恨のホイールトラブル
5月7日(土)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第11戦「GoBowling 400」が開催された。
2001年開設と比較的新しいコースであるカンザスでは、年間2戦レースが行われており、トヨタ勢ではデニー・ハムリンとマット・ケンゼスが過去に勝利を挙げている。
今季これまでの開幕10戦、トヨタ勢は開幕戦でハムリンが勝利、その後カイル・ブッシュとカール・エドワーズが2勝ずつを挙げ、3名が“チェイス”入りを確実なものとしている。毎戦首位争いに絡みながらも不運な結果が続いているケンゼス、そして今季初のポールポジションを獲得したマーティン・トゥルーエクス・Jr.の勝利に期待がかかった。
まだ空には明るさの残る午後7時48分に1.5マイルオーバルを267周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタートした。ポールポジションのトゥルーエクス・Jr.がスタートから首位を逃げ、予選2番手のケンゼス、6番手のカイル・ブッシュらが前半首位を争った。
59周目の2度目のイエローコーションで再び首位を奪ったトゥルーエクス・Jr.は首位を快走。圧倒的な速さで中盤以降もレースを支配した。
しかし、トゥルーエクス・Jr.は残り50周強というところで、ホイールからの異常振動で予定外のピットイン。ホイールナットのトラブルでグリーンフラッグ下でのピットインを強いられ、周回遅れとなってしまった。
変わって首位に立ったのはカイル・ブッシュ。最後は追いすがるライバルを振り切りトップチェッカー。今季3勝目へ一番乗りとなった。トヨタは今季6勝目。
レースを通して首位を争ったケンゼスは4位でチェッカーを受け、今季初となるトップ5フィニッシュを果たした。
カイル・ブッシュはカップ・シリーズでのカンザス初勝利。現在シリーズが行われているコースの中でカイル・ブッシュが未勝利なのはポコノとシャーロットの2コースのみとなった。
次戦第12戦は5月15日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー カイル・ブッシュ:
「とても大きな勝利だ。まずは素晴らしい“トヨタ カムリ”を仕上げてくれたチームとスタッフ全員に感謝したい。レースの序盤から中盤にかけては最高の調子ではなかったが、クルーチーフとスタッフが努力を続けて最後は最高の状態に仕上げてくれた。78号車(マーティン・トゥルーエクス・Jr.)は恐らく今日最速だったが、我々は諦めず戦い続けた。(未勝利コースでの勝利について)残る2つはこれまでにも何度も勝てそうなチャンスがあったが、ここではあまりなかった。それだけに自信に繋がるし、嬉しい勝利だ」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 18 | カイル・ブッシュ | トヨタ カムリ | 267 |
2 | 26 | 4 | ケヴィン・ハーヴィック | シボレー | 267 |
3 | 4 | 41 | カート・ブッシュ | シボレー | 267 |
4 | 2 | 20 | マット・ケンゼス | トヨタ カムリ | 267 |
11 | 12 | 19 | カール・エドワーズ | トヨタ カムリ | 267 |
14 | 1 | 78 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ カムリ | 267 |
29 | 34 | 23 | デイビッド・レーガン | トヨタ カムリ | 264 |
30 | 24 | 83 | マット・ディベネデット | トヨタ カムリ | 264 |
37 | 3 | 11 | デニー・ハムリン | トヨタ カムリ | 240 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ケヴィン・ハーヴィック | シボレー | 390 |
2 | カイル・ブッシュ | トヨタ | 386 |
3 | カール・エドワーズ | トヨタ | 367 |
10 | マーティン・トゥルーエクス・Jr. | トヨタ | 303 |
13 | デニー・ハムリン | トヨタ | 273 |
14 | マット・ケンゼス | トヨタ | 269 |
31 | マット・ディベネデット | トヨタ | 140 |
32 | デイビッド・レーガン | トヨタ | 137 |
39 | マイケル・ウォルトリップ | トヨタ | 42 |
45 | ロバート・リチャードソン | トヨタ | 3 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | トヨタ | 464 |
2 | シボレー | 443 |
3 | フォード | 404 |
NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第4戦 Toyota Tundra 250
開催日:5月6日
18歳のウィリアム・バイロンがキャリア初勝利!
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第4戦「Toyota Tundra 250」が5月6日(金)にカンザス・スピードウェイで開催された。
前戦マーティンズビルから約1か月のインターバルを経ての開催。同シリーズのカンザス戦でトヨタは過去5勝。特に現在は3連勝中で、うち2勝をマット・クラフトンが挙げている。
夜もとっぷり暮れた午後8時52分、1.5マイルオーバルを167周(250.5マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。トラック・シリーズならではのグリーンフラッグラン20分間制限での2度のイエローコーションの他、序盤は数周毎にアクシデントでのイエローコーションが多発する大荒れのレースとなった。
そんな中、中盤に入ると2度のシリーズチャンピオン経験者であるベテラン、マット・クラフトンが首位に浮上。これに、最前列2番手からスタートした18歳のウィリアム・バイロンが食らいつく展開に。135周目、この日9度目のイエローコーションからの再スタートでバイロンが首位を奪うと、後続を引き離し、独走状態となった。
首位のバイロンを21歳のクリストファー・ベルが追い、カイル・ブッシュ・モータースポーツの若手による1-2体制に。レースが残り5周を切ると、首位と2位の差は5秒以上となり、バイロンの初勝利は確実かと思われた。
しかし、残り3周というところでスピン車両によりイエローコーション。レースは最後の2周で決される「オーバータイム」に。
再スタートではトップのバイロンがやや出遅れ、3位に後退。前戦マーティンズビルで初のポールポジションを獲得した19歳のベン・ローズが5位から2位へジャンプアップ。首位を追ってファイナルラップに入った。ファイナルラップの第4ターン進入で、インからのパスを試みたローズは首位の車両と接触、2台はスピンしながら壁にクラッシュ。レースはこの時点で順位凍結となり、クラッシュした2台をかわしたバイロンがキャリア初勝利を挙げることとなった。
前戦マーティンズビルで3位と初のトップ5フィニッシュを果たし速さを示した18歳のバイロンは、シリーズ参戦わずか5戦目にしての初勝利。バイロンは、トヨタ勢のシリーズレギュラーとして初めて、今季よりトラック・シリーズでも採用の決まった“チェイス”への進出を決めた。
ベルが4位で今季初のトップ5フィニッシュ。6位にカップ・シリーズドライバーのマーティン・トゥルーエクス・Jr.の実弟であるライアン・トゥルーエクスが入った。ベテランのティモシー・ピーターズもレースを通して上位を争い、8位で今季4戦中3度目のトップ10フィニッシュ。この結果、ピーターズがドライバーズランキング首位に躍り出た。
次戦第5戦は5月13日(金)にドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催される。
ドライバー ウィリアム・バイロン:
「終盤の幾度かの再スタートはクレイジーだった。終盤のイエローが出るまでのグリーンフラッグランでは首位を快走出来、コーションが出ないことを祈っていたが、そうはいかなかった。しかし、最後までクルーチーフが励ましてくれた。ついに夢が叶った。私は6歳の頃からトラック・シリーズを見てきているが、レースを始めたのは14歳と遅かった。“トヨタ タンドラ”でトラック・シリーズを戦い、ここに立っているなんて信じられない」
リザルト
決勝結果
順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 9 | ウィリアム・バイロン | トヨタ タンドラ | 170 |
2 | 13 | 88 | マット・クラフトン | トヨタ タンドラ | 170 |
3 | 9 | 19 | ダニエル・ヘムリック | フォード | 170 |
4 | 5 | 4 | クリストファー・ベル | トヨタ タンドラ | 170 |
6 | 21 | 81 | ライアン・トゥルーエクス | トヨタ タンドラ | 170 |
8 | 8 | 17 | ティモシー・ピーターズ | トヨタ タンドラ | 170 |
14 | 7 | 11 | マット・ティフト | トヨタ タンドラ | 170 |
18 | 10 | 41 | ベン・ローズ | トヨタ タンドラ | 169 |
19 | 15 | 13 | キャメロン・ヘイリー | トヨタ タンドラ | 169 |
22 | 31 | 98 | リコ・アブリュー | トヨタ タンドラ | 167 |
25 | 29 | 22 | オースティン・セルフ | トヨタ タンドラ | 161 |
27 | 14 | 51 | コディ・コーリン | トヨタ タンドラ | 145 |
ドライバーズポイント
順位 | ドライバー名 | メーカー | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ティモシー・ピーターズ | トヨタ | 103 |
2 | ダニエル・ヘムリック | フォード | 95 |
3 | ライアン・トゥルーエクス | トヨタ | 93 |
6 | マット・クラフトン | トヨタ | 88 |
7 | ウィリアム・バイロン | トヨタ | 87 |
11 | キャメロン・ヘイリー | トヨタ | 81 |
12 | ベン・ローズ | トヨタ | 77 |
14 | クリストファー・ベル | トヨタ | 69 |
17 | リコ・アブリュー | トヨタ | 60 |
18 | オースティン・セルフ | トヨタ | 57 |
24 | カレブ・ホルマン | トヨタ | 24 |
27 | マット・ティフト | トヨタ | 19 |
29 | シェイン・リー | トヨタ | 16 |
31 | クリス・フォンテイン | トヨタ | 11 |
36 | コディ・コーリン | トヨタ | 8 |
38 | ジャスティン・ヘイリー | トヨタ | 7 |
マニュファクチャラーズポイント
順位 | メーカー | ポイント |
---|---|---|
1 | トヨタ | 137 |
2 | シボレー | 131 |
3 | フォード | 114 |
4 | RAM | 8 |