2018年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ 2018年 第17戦 シカゴ
カイル・ブッシュが最終周バトルを制し今季5勝目!

2018.07.03(火)- 16:10配信

NASCARは猛暑のシカゴで久しぶりの3カテゴリー開催。カップ・シリーズではカイル・ブッシュが最終周、接触しあいながらの激しいバトルを制し、今季5勝目を飾りました。エクスフィニティ・シリーズではスポット参戦のダニエル・スアレツが4位。トラック・シリーズではブレット・モフィットが最終周の大逆転で今季3勝目を挙げました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第17戦 Overton's 400

開催日:7月1日

カイル・ブッシュが最終周バトルを制し今季5勝目!

今季5勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#18)
今季5勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#18)

 7月1日(日)、米国中部イリノイ州ジョリエットのシカゴランド・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第17戦「Overton's 400」が開催されました。
 シカゴランドは2001年開設と比較的新しいコース。例年"プレーオフ"の開幕戦として戦われてきましたが、今年はこの時期に変更となりました。トヨタはこれまでに6勝。特に直近の3年は連続勝利を挙げています。カイル・ブッシュとデニー・ハムリンがそれぞれ1勝を上げているほか、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が2016年、2017年と目下2連勝中です。トゥルーエクス・Jr.の3連勝か、ハムリンが今季初勝利を飾るか、期待がかかりました。

 1日(日)、非常に暑いコンディションの中、午後1時34分に1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタートしました。
 前日行われた予選で、4番手につけたハムリンと12番手のトゥルーエクス・Jr.は、予選後の車検で失格となり後方グリッドスタートに。また、ダニエル・スアレツも予選後に規定外の調整を行ったとして後方スタートとなりました。
 トヨタ勢はエリック・ジョーンズが9番手、カイル・ブッシュが16番手からスタートを切りましたが、暑さでハンドリングを詰め切れず苦戦。そんな中、後方スタートのトゥルーエクス・Jr.が目覚ましい勢いでポジションを上げていき、ステージ1は3位フィニッシュ。エリック・ジョーンズが10位となりました。
 ステージ2もトゥルーエクス・Jr.以外のトヨタ勢はハンドリングに苦しみ、トゥルーエクス・Jr.が4位、ハムリンが9位、トップ10前後での走行を続けるカイル・ブッシュは11位となりました。
 ステージ3では、トップ10圏内につけていたハムリンが177周目に単独スピン。幸運にもどこにも接触することなく立て直しましたが、ピットインで大きく後退。また、これにより出されたイエローコーション時、スアレツもピット速度違反を取られ、共に20位以下へと大きくポジションを落としてしまいました。
 このコーション時、クルーの迅速な作業で6位へと4つ順位を上げたカイル・ブッシュは、ハンドリングの調整も効を奏し、再スタート後一気に2位へとジャンプアップ。
 2位へ浮上したカイル・ブッシュは、じりじりと首位との差を詰めていき、208周目に出されたイエローコーション時のピットでついに首位に浮上しました。
 再スタート後は、今季勝利数でも争っているケヴィン・ハーヴィック(フォード)が猛追。一時はその差が1秒を切るまでに迫られましたが、その後引き離すことに成功。
 このハーヴィックをかわし、終盤追い上げてきたのがシボレー勢期待の若手、カイル・ラーソン。2台の差は充分にあるかと思われましたが、ファイナルラップ直前、首位を行くカイル・ブッシュは周回遅れに阻まれ大きくペースダウン。
 ここにラーソンが迫り、ファイナルラップのターン1から2にかけて、2台は接触。アウト側のカイル・ブッシュはバランスを崩して壁にヒットしましたが、何とか立て直して前に出たラーソンを追撃。バックストレートからターン3への進入で2台は再び接触し、ラーソンがハーフスピン。カイル・ブッシュもアウトの壁に再度ヒットしましたが、そのまま走り切ってトップチェッカー。カイル・ブッシュがファイナルラップの激しい攻防を制し、今季5勝目を挙げました。
 トゥルーエクス・Jr.が4位、レースを通してトップ10圏内を維持する好走を見せたエリック・ジョーンズが6位、スピンから追い上げたハムリンが7位フィニッシュを果たしました。

 次戦第18戦は7月7日(土)、米国南東部フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われます。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「最後は周回遅れに阻まれて勢いを失い、何とかかわしたときにはラーソンが迫っていました。あんなに詰め寄られるとは思っていませんでした。彼も私をかわすだけの余裕はなく、ターン2で接触し、私は壁に当たりました。バックストレートではもう駄目かと思いましたが、何とか横に並び、ターン3から4で逆転し、勝つことが出来ました。大変な一日でしたが、決して諦めず攻め続けました。チーム全員で勝ち取った、素晴らしい勝利です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
11618カイル・ブッシュトヨタ カムリ267
21842カイル・ラーソンシボレー267
3114ケヴィン・ハーヴィックフォード267
43678マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ267
6920エリック・ジョーンズトヨタ カムリ267
73711デニー・ハムリントヨタ カムリ267
111019ダニエル・スアレツトヨタ カムリ267
312923グレイ・ゴールディングトヨタ カムリ260
393566ティミー・ヒルトヨタ カムリ185

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ736
2ケヴィン・ハーヴィックフォード674
3ジョーイ・ロガーノフォード617
4マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ594
8デニー・ハムリントヨタ537
14エリック・ジョーンズトヨタ408
18ダニエル・スアレツトヨタ316
32グレイ・ゴールディングトヨタ113
35D.J.ケンニントントヨタ58

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ620
2シボレー614
3フォード547

NASCAR XFINITY SERIES
第15戦 Overton's 300

開催日:6月30日

ダニエル・スアレツが4位フィニッシュ

4位でフィニッシュしたダニエル・スアレツ(#18)と上位を争うも戦略があわず11位に終わったブランドン・ジョーンズ(#19)
4位でフィニッシュしたダニエル・スアレツ(#18)と上位を争うも戦略があわず11位に終わったブランドン・ジョーンズ(#19)

 6月30日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第15戦「Overton's 300」がシカゴランド・スピードウェイで開催されました。

 猛烈な暑さに見舞われたこの日、午後0時46分に1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。
 2016年のエクスフィニティ・シリーズチャンピオンであり、現在はカップ・シリーズにフル参戦しているダニエル・スアレツが今大会スポット参戦。スアレツはトヨタ勢最上位の4番手でスタートを切ると序盤からポジションを上げていき、11周目に首位に立ちました。
 シリーズレギュラーのブランドン・ジョーンズとクリストファー・ベルはトップ5争いを展開。その後、暑さの中でハンドリングが悪化したスアレツが徐々に後退し、ステージ1はベルが3位、スアレツが4位、ブランドン・ジョーンズが6位となりました。
 ステージ2はベルが好スタートを切りトップへ浮上。しかし、カップ・シリーズのレギュラードライバー勢にかわされ、ステージ2もベルは3位、ブランドン・ジョーンズが9位、スアレツが11位。
 ステージ3は序盤2度のイエローコーションが出たあと、残り80周はイエローコーションが出ない展開に。40周ほど過ぎたあたりから各車グリーンフラッグ下でのピットインを開始。ここで上位を争っていたベルが痛恨のピットロードスピード違反を取られ、周回遅れとなってしまいました。
 ブランドン・ジョーンズはイエローコーションが出るのを期待して最後までピットを遅らせましたが、結局イエローコーションは出ず、残り22周でピットイン。ポジションを落とすこととなってしまいました。
 猛暑の中での厳しいレースは、スアレツがトヨタ勢最上位の4位でチェッカー。ブランドン・ジョーンズは11位、ベルは12位に終わりました。

 次戦第16戦は7月6日(金)、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われます。

ドライバー ブランドン・ジョーンズ:

「暑さとの戦いでした。厳しいコンディションの中、自分がどの位置を走っているか冷静に認識し、プッシュし続けるのはとてもタフなことで、肉体的にもですが、精神的な戦いでもありました。一緒に走っているライバル達も消耗しているんだ、と自分に言い聞かせながらのレースでした」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1142カイル・ラーソンシボレー200
21398ケヴィン・ハーヴィックフォード200
31200コール・カスターフォード200
4418ダニエル・スアレツトヨタ カムリ200
11619ブランドン・ジョーンズトヨタ カムリ200
121120クリストファー・ベルトヨタ カムリ199
263755ブランドン・ハイタワートヨタ カムリ190
353545ジョシュ・ビリッキトヨタ カムリ83
372813ティミー・ヒルトヨタ カムリ52
383440チャド・フィンチャムトヨタ カムリ23

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1コール・カスターフォード541
2ダニエル・ヘムリックシボレー538
3エリオット・サドラーシボレー537
4クリストファー・ベルトヨタ513
7ブランドン・ジョーンズトヨタ463
29ライアン・プリーストヨタ126
33ジョシュ・ビリッキトヨタ91
34チャド・フィンチャムトヨタ65
36ステファン・リートトヨタ61
40ブランドン・ハイタワートヨタ35
41カイル・ベンジャミントヨタ34
44シーザー・バカレラトヨタ27
51ライアン・エリストヨタ7

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー549
2フォード519
3トヨタ501
4ダッジ38

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第11戦 Overton's 225

開催日:6月29日

ブレット・モフィットが今季3勝目!

今季3勝目を挙げたブレット・モフィット
今季3勝目を挙げたブレット・モフィット

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第11戦「Overton's 225」が6月28日(金)にシカゴランド・スピードウェイで開催されました。

 28日(金)午後8時10分に1.5マイルオーバルを35周、35周、80周の3ステージ合計150周(225マイル:約360km)して競われる決勝レースがスタート。19歳のノア・グラッグソンが今季3度目のポールポジションから首位争いを展開し、ステージ1の終盤一旦トップに立ちましたが、ファイナルラップでかわされ惜しくも2位。ブレット・モフィットが5位、18歳のトッド・ギリランドが8位に入りポイントを獲得しました。
 ステージ2はグラッグソンが首位に立つと、モフィット、ジョン・ハンター・ネメチェク(シボレー)との三つ巴の首位争いに。これを制したグラッグソンがステージ2ウィン。モフィットは2位、ギリランドは8位。
 ステージ3は同じ3人による首位争いにギリランドが加わり、4台でのバトルとなりました。ギリランドは3位へとポジションアップを果たしましたが、残り12周というところでタイヤのパンクに見舞われ壁にヒット。首位争いからは脱落してしまいました。
 ギリランドのアクシデントではイエローコーションは出ず、首位争いはJ.H.ネメチェクとグラッグソンの一騎打ちに。ファイナルラップ、ターン1でグラッグソンがインをついて首位に浮上した直後、J.H.ネメチェクは燃料切れによりスローダウン。モフィットはトップでチェッカーを受け、今季3勝目を挙げました。
 グラッグソンは4位。今季エクスフィニティ・シリーズにフル参戦しているブランドン・ジョーンズがスポット参戦ながら5位フィニッシュを果たしました。

 次戦第12戦は7月12日(木)に米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで開催されます。

ドライバー ブレット・モフィット:

「(最終周を示す)ホワイトフラッグへ向けたターン4が上手く行き、続くターン1の進入で、(第9戦)アイオワでノア(グラッグソン)が私にしたようにインに飛びこみました。しかしコーナーを半分過ぎたところで、もう無理しなくて良い、と言われて何かが起きたことに気付きました。後は勝利へ向けて素晴らしい1周を走るだけでした。ここでヴィクトリーレーンに立てるなんて信じられません。最高です。今週この機会を与えてくれたチームやスポンサーに本当に感謝します」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1616ブレット・モフィットトヨタ タンドラ150
2941ベン・ローズフォード150
3721ジョニー・ソーターシボレー150
4118ノア・グラッグソントヨタ タンドラ150
51651ブランドン・ジョーンズトヨタ タンドラ150
151854ボー・リマスタストヨタ タンドラ149
1644トッド・ギリランドトヨタ タンドラ148
18207コービン・フォリスタートヨタ タンドラ148
212233ジョシュ・リアムトヨタ タンドラ147

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョニー・ソーターシボレー508
2ノア・グラッグソントヨタ443
3ブレット・モフィットトヨタ423
13トッド・ギリランドトヨタ225
22スペンサー・デイヴィストヨタ126
24ハリソン・バートントヨタ113
25デイビッド・ギリランドトヨタ107
26コービン・フォリスタートヨタ95
29ボー・リマスタストヨタ79
31クリスチャン・イクストヨタ53
33クリス・イグルストントヨタ47
40ゼイン・スミストヨタ32
45ライリー・ハーブストトヨタ29

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー409
2トヨタ399
3フォード360