2018年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2018年 第23戦ミシガン
カイル・ブッシュが3位、
デニー・ハムリンが8位フィニッシュ

2018.08.14(火)- 11:30配信

ミシガンの高速オーバルで行われたカップ・シリーズ第23戦は、"トヨタ カムリ"勢が速さを見せるもカイル・ブッシュが3位、デニー・ハムリンが8位フィニッシュ。ミッドオハイオのロードコースで行われたエクスフィニティ・シリーズは、クリストファー・ベルが終盤首位を追いましたが接触でスピン。11位に終わりました。ミシガンでのトラック・シリーズでは、ブレット・モフィットがファイナルラップ、最終コーナーからの僅差の大逆転で今季4勝目を挙げました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第23戦 Consumers Energy 400

開催日:8月12日

カイル・ブッシュが3位、
デニー・ハムリンが8位フィニッシュ

3位フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#18)と8位に入ったデニー・ハムリン(#11)
3位フィニッシュを果たしたカイル・ブッシュ(#18)と8位に入ったデニー・ハムリン(#11)

 8月12日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第23戦「Consumers Energy 400」が開催されました。
 年間36戦の終盤10戦で、上位16名のドライバーによりタイトルを争う「プレーオフ」まで今大会を含め残り4戦。トヨタ勢では、今季を席巻してきた「ビッグ3」の一角である、カイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクス・Jr.がそれぞれ6勝、4勝を挙げて「プレーオフ」進出を確定しているほか、1か月前のデイトナ戦ではシリーズフル参戦2年目の22歳、エリック・ジョーンズがキャリア初勝利を飾り、トヨタ勢として3人目の「プレーオフ」進出を決めました。
 トヨタ勢では他に、デニー・ハムリンがランキング9位で進出圏内。ダニエル・スアレツも初勝利を挙げればプレーオフ進出の可能性を残しており、残り4戦での戦いに期待がかかりました。

 12日(日)午後2時49分、2マイルオーバルを60周、60周、80周の3ステージ合計200周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。前戦に続き2週連続のポールポジションを獲得したハムリンと、僅か0.011秒差で2番手となったカイル・ブッシュが最前列に並んでスタートを切りました。
 その後方2列目4番手からスタートを切った、地元ミシガン州出身のエリック・ジョーンズは8周目に単独スピン。何とかどこにもぶつからずにコントロールを取り戻しましたが、周回遅れとなってしまいました。
 また、7番手から上位浮上を伺っていたトゥルーエクス・Jr.も他車に接触されてスピン。車両後部にダメージを負い、38位と大きく後退。
 首位争いを繰り広げたカイル・ブッシュは、ステージ1を2位でフィニッシュ。38位までオチながらもピットタイミングを上手く活かし、目覚ましい追い上げを見せたトゥルーエクス・Jr.が5位、ハムリンが6位となりました。
 ステージ2も前半はカイル・ブッシュが首位争いを展開。中盤のコーションで給油タイミングをずらしたトゥルーエクス・Jr.が2位、スアレツが3位、エリック・ジョーンズが4位と上位に浮上しましたが、エリック・ジョーンズは再びスピン。
 ステージ2の後半はトゥルーエクス・Jr.が首位での走行を続けましたが、あと1周というところで痛恨の燃料切れ。ステージ終了前にクローズされ、本来入れないピットへ向かったトゥルーエクス・Jr.は、ペナルティを受けることに。ステージ2もカイル・ブッシュが2位で終えることとなりました。
 このペナルティでトゥルーエクス・Jr.は一旦周回遅れとなりましたが、ステージ3が始まって7周ほどでクラッシュ車両によりイエローコーションが出され、"ラッキー・ドッグ"(コーション発生時に周回遅れの最上位車両が1周取り戻せる救済措置)を獲得して首位と同一周回に復帰しました。
 残り57周での再スタートとなりましたが、これは無給油では走り切れない距離なため、各チーム戦略が分かれました。カイル・ブッシュとハムリンはピットに入らず、3位、9位。エリック・ジョーンズやスアレツ、トゥルーエクス・Jr.はピットへ向かい、後方からの追い上げに。
 その後はイエローコーションが出ず、残りが30周を切ったあたりからグリーンフラッグ下でのピットイン開始。カイル・ブッシュやハムリンらに続き、残り20周を切るあたりでトゥルーエクス・Jr.、エリック・ジョーンズ、スアレツもピットへ。
 残り11周で全車がピットを終え、この時点でカイル・ブッシュは4位、ハムリンが9位。上位勢はそれぞれ大きく離れており、逆転のために更なるイエローコーションの発生が期待されましたが、最後までコーションは出されず、カイル・ブッシュが3位、ハムリンが8位で共にトップ10フィニッシュ。スアレツは最後尾スタートから11位、エリック・ジョーンズは2度のスピンから追い上げ13位、トゥルーエクス・Jr.は14位でレースを終えることとなりました。

 次戦第24戦は8月18日(土)、米国南部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「今日は勝つべきドライバーが最後に勝ったということです。我々はかなり近い所まで行きましたが、僅かに及びませんでした。全体的に見れば我々にとっては良い一日だったと思います。我々の"トヨタ カムリ"は好調でしたし、ベストを尽くしました」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
134ケヴィン・ハーヴィックフォード200
2182ブラッド・ケゼロウスキーフォード200
3218カイル・ブッシュトヨタ カムリ200
8111デニー・ハムリントヨタ カムリ200
114019ダニエル・スアレツトヨタ カムリ200
13420エリック・ジョーンズトヨタ カムリ200
14778マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ200
303923ブレイク・ジョーンズトヨタ カムリ194
393896ジェフリー・アーンハートトヨタ カムリ102

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ986
2ケヴィン・ハーヴィックフォード924
3マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ842
9デニー・ハムリントヨタ684
13エリック・ジョーンズトヨタ596
18ダニエル・スアレツトヨタ460
43ブレイク・ジョーンズトヨタ11

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ844
2フォード815
3シボレー748

NASCAR XFINITY SERIES
第21戦 Rock N Roll Tequila 170

開催日:8月11日

首位猛追のクリストファー・ベルが惜しくも接触
トヨタ勢はトップ10フィニッシュならず

一時は首位を追うも、接触で後退を余儀なくされ、11位に終わったクリストファー・ベル(#20)
一時は首位を追うも、接触で後退を余儀なくされ、11位に終わったクリストファー・ベル(#20)

 8月11日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第21戦「Rock N Roll Tequila 170」が米国北部オハイオ州レキシントンのロードコース、ミッドオハイオ・スポーツカー・コースで開催されました。
 ミッドオハイオでのNASCARレースは、エクスフィニティ・シリーズでのみ開催されており、初開催の2013年以来今年で6回目となります。この週末、カップ・シリーズとトラック・シリーズはミシガンのオーバルで行われていますが、エクスフィニティのみ、前戦ワトキンス・グレンに続き2週連続でのロードコース戦です。

 11日(土)午後3時9分、1周2.258マイルのロードコースを20周、20周、35周の3ステージ合計75周(169.35マイル:約270km)して競われる決勝レースがスタート。
 21歳のブランドン・ジョーンズが3番手グリッドからスタートを切りましたが、10周目にスピン。36位へと大きく後退。
 トヨタ勢はステージ1終盤、ステージ2でのスタートポジションを考慮しピットイン。ステージ2は上位勢がピットインしたことでシリーズレギュラーのクリストファー・ベルが4位、今季3戦目の出場となる20歳のカイル・ベンジャミンが8位で再スタート。ブランドン・ジョーンズはこのステージ間のコーションで"ラッキー・ドッグ"を獲得し、首位と同一周回に復帰しましたが、ステージ2終盤に再びスピン。ステージ2はベルが3位、ベンジャミンは12位で終えました。
 ステージ3は、ピット戦略の違いにより5位からスタートを切ったベルがポジションアップ。50周目過ぎには2位へと浮上しました。この時点で、首位との差は5秒近くありましたが、60周目にスピン車両によりイエローコーション。これでマージンは無くなり、ベルの逆転が期待されましたが、再スタート直後、2位争いのバトルの中でベルは他車から接触されてスピン。24位まで後退を余儀なくされてしまいました。
 レースはその後もう一回のイエローコーションにより、残り6周でのレースとなり、追い上げたベルがトヨタ勢最上位の11位でフィニッシュ。ベンジャミンが13位でレースを終えました。
 ベルは5戦ぶりにトップ10フィニッシュを逃すこととなりましたが、2位に17ポイント差をつけてのランキング首位をキープしています。

 次戦第22戦は8月17日(金)、ブリストル・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「この2週間、ロードコースのレースでよくやってくれたチームを誇りに思います。今日は望んでいた結果は得られませんでしたが、ハードワークで支えてくれているチームのために走るのは光栄ですし、とても感謝しています」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
177ジャスティン・アルゲイヤーシボレー75
2122オースティン・シンドリックフォード75
3921ダニエル・ヘムリックシボレー75
111020クリストファー・ベルトヨタ カムリ75
131218カイル・ベンジャミントヨタ カムリ75
202845ジョシュ・ビリッキトヨタ カムリ75
23319ブランドン・ジョーンズトヨタ カムリ75
293640チャド・フィンチャムトヨタ カムリ75
403455ディラン・マーコットトヨタ カムリ0

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1クリストファー・ベルトヨタ771
2エリオット・サドラーシボレー754
3ダニエル・ヘムリックシボレー754
6ブランドン・ジョーンズトヨタ623
24ライアン・プリーストヨタ208
32チャド・フィンチャムトヨタ127
33ジョシュ・ビリッキトヨタ127
35カイル・ベンジャミントヨタ102
40ステファン・リートトヨタ63
44シーザー・バカレラトヨタ28
59ライアン・エリストヨタ7
61ピーター・シェパード三世トヨタ6
67ディラン・マーコットトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー766
2フォード724
3トヨタ714
4ダッジ42

NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第15戦 Corrigan Oil 200

開催日:8月11日

21番手スタートのブレット・モフィットが
チェッカー目前の劇的な大逆転で今季4勝目!

ファイナルラップに逆転、僅差でレースを制し今季4勝目を挙げたブレット・モフィット(#16)
ファイナルラップに逆転、僅差でレースを制し今季4勝目を挙げたブレット・モフィット(#16)

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第15戦「Corrigan Oil 200」が8月11日(土)にミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催されました。
 年間23戦で行われているトラック・シリーズは、終盤の7戦で「プレーオフ」を戦うため、プレーオフ前のレギュラーシーズンは、今大会と次戦のブリストルの2戦のみとなります。8人が進出できるプレーオフ、トヨタ勢はここまでに3勝を挙げているブレット・モフィットと、1勝を挙げたノア・グラッグソンの2名が既に進出確定。今季途中で18歳になったばかりながら第10戦で2位に入るなど活躍を見せている、トッド・ギリランドが初優勝を果たしてプレーオフ進出を果たすかに注目が集まりました。

 11日(土)午後1時11分に2マイルオーバルを20周、20周、60周の3ステージ合計100周(200マイル:約320km)して競われる位決勝レースがスタート。初めて走るミシガンながら、予選で2番手につけ、4戦連続となる最前列グリッドからスタートを切ったギリランドと、3番手スタートのグラッグソンが序盤から首位争いを展開。ステージ1はギリランドが3位、グラッグソンが4位となりました。
 一昨年、自身キャリア初勝利をここミシガンで挙げたブレット・モフィットは、21番手スタートから徐々にポジションを上げ、ステージ2前のコーションでピットに入らず首位に浮上。
 その後、ステージ2はイエローコーションが多発する展開となり、ピット戦略も様々に分かれる中、モフィットが3位、グラッグソンが4位、ギリランドが8位。
 ピット戦略の違いにより、ステージ3はピットインしなかったグラッグソンが首位、ギリランドが4位、モフィットはピットへ向かい14位で再スタート。
 ステージ3の前半はイエローコーションが出ないまま推移したため、グラッグソン、ギリランドらが70周を過ぎたあたりでグリーンフラッグ下でピットに向かいましたが、まだモフィットらが入っていなかった78周目にクラッシュ車両によりイエローコーション。
 グラッグソンとギリランドはピットに向かわず、最後までそのまま走り切る作戦とし1-2位へ。2本タイヤ交換でポジションを上げたモフィットが3位。その後には、4本交換したライバル勢が続くという状況で、残り17周での再スタートが切られました。
 ギリランドがグラッグソンをかわし、首位に立つも、3周でタイヤの新しいライバル勢の先行を許し後退。モフィットが首位の車両を追い、最後は2台のバトルに。
 2位のモフィットは、ファイナルラップの最終コーナーでインに飛びこむと、2台はほぼ並んだままフィニッシュラインへ。僅かに前に出ていたモフィットが、0.025秒という僅差でこの勝負を制し、今季4勝目を挙げました。
 グラッグソンは4位、ギリランドが5位でチェッカーを受け、"トヨタ タンドラ"は3台がトップ5フィニッシュを果たしました。

 次戦第16戦は8月16日(木)にブリストル・モーター・スピードウェイで開催されます。

ドライバー ブレット・モフィット:

「この小さなチームと共に、今季4度もヴィクトリーレーンに上れるなんて、驚くべきことです。今年、私は本当に良い"トヨタ タンドラ"でレースを戦えており、このチームと戦えることを光栄に思っています。今日もプレーオフポイントを稼げましたし、良い手応えを得ているので、この勢いをプレーオフにも活かして行きます」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
12116ブレット・モフィットトヨタ タンドラ100
2721ジョニー・ソーターシボレー100
318ジョン・ハンター・ネメチェクシボレー100
4318ノア・グラッグソントヨタ タンドラ100
524トッド・ギリランドトヨタ タンドラ100
171317ボー・リマスタストヨタ タンドラ100
221251スペンサー・デイヴィストヨタ タンドラ95
24247コービン・フォリスタートヨタ タンドラ94
31454マット・ミルズトヨタ タンドラ27

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョニー・ソーターシボレー625
2ノア・グラッグソントヨタ569
3グラント・エンフィンジャーフォード550
5ブレット・モフィットトヨタ533
12トッド・ギリランドトヨタ371
23スペンサー・デイヴィストヨタ141
24ボー・リマスタストヨタ133
25コービン・フォリスタートヨタ132
26ハリソン・バートントヨタ113
27デイビッド・ギリランドトヨタ107
32クリス・イグルストントヨタ73
34クリスチャン・イクストヨタ53
35ローガン・シーヴェイトヨタ46
41クリス・ウィンダムトヨタ36
45ゼイン・スミストヨタ32
49タイラー・ディッペルトヨタ30
51ライリー・ハーブストトヨタ29

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー547
2トヨタ544
3フォード502