2018年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2018年 第25戦ダーリントン
3台のトヨタ カムリがトップ10フィニッシュ
デニー・ハムリンがトヨタ4人目のプレーオフ進出

2018.09.04(火)- 13:15配信

"プレーオフ"まであと2戦となったカップ・シリーズとエクスフィニティ・シリーズが難コース、ダーリントンで開催。カップ・シリーズでは接触やペナルティに阻まれ、"トヨタ カムリ"勢は3台がトップ10フィニッシュするに留まりました。しかし、獲得ポイントでデニー・ハムリンがトヨタ勢として4人目の"プレーオフ"進出を確定。エクスフィニティ・シリーズでは上位を争ったクリストファー・ベルが接触でリタイアし、スポット参戦のハムリンが4位フィニッシュ。12位でレースを終えたレギュラーのブランドン・ジョーンズがトヨタ2人目の"プレーオフ"進出を決めました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第25戦 Bojangles' Southern 500

開催日:9月2日

3台のトヨタ カムリがトップ10フィニッシュ
デニー・ハムリンがトヨタ4人目の"プレーオフ"進出

トヨタ勢最上位の7位でチェッカーを受けたカイル・ブッシュ(#18)
トヨタ勢最上位の7位でチェッカーを受けたカイル・ブッシュ(#18)

 9月2日(日)、米国南東部サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第25戦「Bojangles' Southern 500」が開催されました。
 全36戦のシーズン終盤10戦で上位選抜ドライバーによってタイトルを争う"プレーオフ"まで今大会を入れて残り2戦。トヨタ勢では今季前半戦圧倒的な強さを見せた"ビッグ3"のうちの2人であるカイル・ブッシュ(6勝)とマーティン・トゥルーエクス・Jr.(4勝)、そして、第18戦デイトナで自身初のカップ戦勝利を飾ったフル参戦2年目の22歳、エリック・ジョーンズの3名が既に"プレーオフ"進出を決めています。
 残る2戦での更なるトヨタ勢の"プレーオフ"進出、そして現在シリーズランキング首位につけているカイル・ブッシュは、レギュラーシーズンタイトルを決めてしまえるかにも注目の集まる一戦となりました。
 先週末、久しぶりの1週間の休暇となったカップ・シリーズは、翌月曜日にレーバーデイ(労働者の日、祝日)を控え、日曜日のレースとしては珍しくナイトレースとして開催。1950年オープンという、長い歴史を持つダーリントンでのレースでは、温故知新として昔懐かしいカラーリングを施した車両が数多く出走しました。

 2日(日)午後6時過ぎに予定されていた決勝レースのスタートは、雷雨が近づいていた影響により若干順延となり、午後7時9分に1.366マイルオーバルを100周、100周、167周の3ステージ合計367周(501.3マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタートしました。
 ここダーリントンで昨年を含む過去2勝を挙げているデニー・ハムリンが、今季3度目のポールポジションを獲得。今季まだ勝利がなく、"プレーオフ"進出のためにも勝利が欲しいハムリンがポールポジションから序盤をリード。3番手スタートのトゥルーエクス・Jr.、そしてシーズン後半戦好調なエリック・ジョーンズが上位争いを展開しました。
 ステージ1はイエローコーションが出ないまま、1度のグリーンフラッグピットを挟んでフィニッシュ。エリック・ジョーンズが2位、トゥルーエクス・Jr.が3位、ハムリンが7位、途中で日が暮れるなどコンディションが変化していく中でハンドリング不調に苦しんだカイル・ブッシュが9位となりました。
 ステージ1をトヨタ勢最上位の2位で終えたエリック・ジョーンズでしたが、ステージ間コーションのピット作業でペナルティ。再スタートが切られたあとは、カイル・ブッシュが周回遅れの車両と接触。修復のためにポジションを落とすこととなってしまいました。
 これでトヨタ勢を引っ張ることになったトゥルーエクス・Jr.でしたが、170周目あたりで各車がグリーンフラッグ下でのピットに向かうと、トゥルーエクス・Jr.もピット作業ペナルティ。グリーンフラッグ下だったこともあり、トゥルーエクス・Jr.は2周遅れとなってしまいました。
 ステージ2はペナルティから追い上げたエリック・ジョーンズが5位、カイル・ブッシュが8位、ハムリンが11位。 ステージ3は前半長いグリーンフラッグランが続き、残り60周を切った310周目あたりにトップ5圏内につけていたエリック・ジョーンズとカイル・ブッシュが最後の給油のためグリーンフラッグ下でピットへ向かった直後にイエローコーション。その後はイエローコーションが続けて発生し、トゥルーエクス・Jr.は344周目のコーションでついに"ラッキー・ドッグ(コーション発生時に周回遅れ最上位車両が1周取り戻せる救済措置)"を獲得。
 レースは残り19周での再スタートが切られ、接触でのダメージから追い上げたカイル・ブッシュが7位、ペナルティにもかかわらず好走を見せ上位をキープしたエリック・ジョーンズが8位、ハムリンが10位。マーティン・トゥルーエクス・Jr.も2周遅れを取り戻し、11位でチェッカーを受けました。
 今大会の結果、ハムリンはトヨタ勢では4人目となる"プレーオフ"進出が確定。残る席は2つとなりましたが、トヨタ勢ではダニエル・スアレツが勝利を挙げることによる"プレーオフ"進出の可能性が残っています。
 また、カイル・ブッシュはややポイント差を詰められる形となり、今大会でのレギュラーシーズンタイトル決定はなりませんでしたが、2位との差は39点と大きく開いており、次戦でのタイトル獲得が期待されます。

 レギュラーシーズンの最終戦となる次戦第26戦は9月9日(日)、米国中部インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「最後まで望み通りになりませんでした。原因が何だったのかは分かりません。ただひたすら状況を改善すべく努力を続けました。何度かはピットでの調整が効を奏したこともありましたが、周を重ねて行くとペースを落とさざるを得ず、最後までポジションを守るのは大変でした」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1132ブラッド・ケゼロウスキーフォード367
2822ジョーイ・ロガーノフォード367
3242カイル・ラーソンシボレー367
7518カイル・ブッシュトヨタ カムリ367
8720エリック・ジョーンズトヨタ カムリ367
10111デニー・ハムリントヨタ カムリ367
11378マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ367
291619ダニエル・スアレツトヨタ カムリ358
344096ジェフリー・アーンハートトヨタ カムリ344
373666ティミー・ヒルトヨタ カムリ268
403923ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ120

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ1038
2ケヴィン・ハーヴィックフォード999
3マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ883
10デニー・ハムリントヨタ738
13エリック・ジョーンズトヨタ679
20ダニエル・スアレツトヨタ487
40ブレイク・ジョーンズトヨタ21

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ906
2フォード895
3シボレー817

NASCAR XFINITY SERIES
第24戦 Sport Clips Haircuts VFW 200

開催日:9月1日

デニー・ハムリンが4位フィニッシュ
ブランドン・ジョーンズが"プレーオフ"進出確定

4位フィニッシュを果たしたデニー・ハムリン(#18)
4位フィニッシュを果たしたデニー・ハムリン(#18)

 9月1日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第24戦「Sport Clips Haircuts VFW 200」がダーリントン・レースウェイで開催されました。
 終盤の7戦で争われる"プレーオフ"。エクスフィニティ・シリーズでは12名が最初に選抜されますが、トヨタ勢では、フル参戦で上位を争う若手ドライバー2人のうち、フル参戦初年度ながら既に4勝を挙げているクリストファー・ベルが進出を決定。ブランドン・ジョーンズが進出圏内を争っています。
 そして、今大会、3台目の"トヨタ カムリ"は、同シリーズのダーリントン戦で過去5勝を挙げ、昨年も勝利しているデニー・ハムリンが今季初のシリーズスポット参戦としてドライブすることとなりました。

 1日(土)午後3時54分、1.366マイルオーバルを45周、45周、57周の3ステージ合計147周(200.8マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手グリッドのベルが上位を争い、直前のカップ・シリーズ予選でポールポジションを獲得したばかりのハムリンは5番手からスタートを切りましたが、ハンドリングに苦しみじりじり後退。
 ブランドン・ジョーンズは予選前の車検で失格となったため、スタート直後にドライブスルーペナルティを科され、いきなりの1周遅れ。しかし、序盤に出されたイエローコーションで"ラッキー・ドッグ"を獲得すると猛烈な追い上げを見せポジションを上げました。
 ステージ1は首位を争ったベルが2位、ハムリンが9位、ブランドン・ジョーンズが13位となりました。
 ステージ1を苦しみながらもトップ10で終えたハムリンでしたが、ステージ2前のコーション時のピットで、サスペンション調整用の工具を取り外す前にピットアウトしてしまい、ペナルティ。22位と大きくポジションを落としての再スタートを強いられることに。
 レギュラーシーズンタイトル争いのためにも上位フィニッシュが欲しいベルは、ステージ2も上位争いを繰り広げましたが、バトルの中でスピンを喫し、接触。車両にダメージを負い、無念のリタイアとなってしまいました。
 後方からの追い上げとなったハムリンはステージ2を6位で終えると、ステージ3でも一時3位までポジションを上げましたが、3位争いの最中に壁にヒット。難コースダーリントンの代名詞でもある「ダーリントン・ストライプ」(壁へのヒットで、壁や車両に残る接触痕)をまとうこととなってしまいました。
 この接触の影響もあり、ハムリンの追い上げもここまで。4位でフィニッシュ。ブランドン・ジョーンズもスピンを喫するなど苦戦しましたが、12位でチェッカー。未勝利ながら獲得ポイントによるランキングで、2戦を残して"プレーオフ"進出を確実なものとしました。

 次戦第25戦は9月8日(土)、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー デニー・ハムリン:

「ペナルティで後方からの追い上げを強いられましたが、多くの車両をパスし、ポジションを上げることが出来ました。しかし、最後は壁にヒットしてしまいました」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1922ブラッド・ケゼロウスキーフォード147
260コール・カスターフォード147
339タイラー・レディックシボレー147
4518デニー・ハムリントヨタ カムリ147
123919ブランドン・ジョーンズトヨタ カムリ147
263055ベイリー・カリートヨタ カムリ135
284045ジョシュ・ビリッキトヨタ カムリ128
34220クリストファー・ベルトヨタ カムリ65
352772ティミー・ヒルトヨタ カムリ54

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジャスティン・アルゲイヤーシボレー888
2エリオット・サドラーシボレー872
3コール・カスターフォード871
4クリストファー・ベルトヨタ852
7ブランドン・ジョーンズトヨタ687
24ライアン・プリーストヨタ208
32チャド・フィンチャムトヨタ154
33ジョシュ・ビリッキトヨタ145
35カイル・ベンジャミントヨタ102
50ジェームズ・デイヴィソントヨタ29
51シーザー・バカレラトヨタ28
52ライアン・エリストヨタ27
66ピーター・シェパード三世トヨタ6
72ジェームズ・フレンチトヨタ1
73ディラン・マーコットトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー880
2フォード830
3トヨタ811
4ダッジ51