2018年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2018年 第30戦ドーバー
デニー・ハムリンが2位、
エリック・ジョーンズが4位フィニッシュ

2018.10.09(火)- 11:30配信

 カップ・シリーズのプレーオフ第2ラウンド初戦は"モンスター・マイル"ドーバー。"プレーオフ"を戦うカイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクス・Jr.はペナルティやアクシデントでポジションを落とし8位、15位。デニー・ハムリンが2位、エリック・ジョーンズが4位でフィニッシュしました。エクスフィニティ・シリーズではクリストファー・ベルが今季6勝目。同シリーズでのルーキーイヤー勝利記録を塗り替えました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第30戦 Gander Outdoors 400

開催日:10月7日

デニー・ハムリンが2位、
エリック・ジョーンズが4位フィニッシュ

2位、4位でフィニッシュしたデニー・ハムリン(#11)とエリック・ジョーンズ(#20)
2位、4位でフィニッシュしたデニー・ハムリン(#11)とエリック・ジョーンズ(#20)

 10月7日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第30戦「Gander Outdoors 400」が開催されました。
 シーズン終盤、選抜された上位ドライバーによってタイトルを争う"プレーオフ"は16名から12名へと絞られ、第2ラウンドに突入しました。トヨタ勢ではデニー・ハムリンとエリック・ジョーンズが第1ラウンドで敗退となりましたが、カイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクス・Jr.が1位、3位という好位置で第2ラウンドに進出しました。
 "プレーオフ"第2ラウンド初戦の舞台は"モンスター・マイル"の愛称を持つ難コース、ドーバーはコンクリート舗装の1マイルオーバル。年2戦行われる同コース、去年の秋大会はカイル・ブッシュ、一昨年はトゥルーエクス・Jr.が勝利を挙げています。

 5日(金)に予定されていた予選は雨のためにキャンセルとなり、スターティンググリッドはオーナーポイントによって決定。カイル・ブッシュがポールポジション、トゥルーエクス・Jr.が3番手と好位置からスタートを切ることとなりました。
 7日(日)午後2時19分、1マイルオーバルを120周、120周、160周の3ステージ合計400周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのカイル・ブッシュは首位を守りましたが、トゥルーエクス・Jr.は8位へとポジションを落としてしまいました。
 燃料はフルに入れた状態で約80周ほど走れる計算となりますが、やや早めの71周目、カイル・ブッシュがタイヤのトラブルでグリーンフラッグ下でピットイン。しかし、その後もイエローコーションは出ず、上位勢も次々にピットインしたことで、カイル・ブッシュはステージ1を3位でフィニッシュ。トゥルーエクス・Jr.は10位で、共にこの"プレーオフ"短期決戦で重要なポイント獲得を果たしました。
 ステージ2では、カイル・ブッシュの車両に異常が発生。ドライバーが車内から車両姿勢を調整する機構が機能しなくなり、刻々と変化していくコンディションの中で、カイル・ブッシュはポジションダウン。ステージ2は追い上げを見せたトゥルーエクス・Jr.が3位、カイル・ブッシュは7位となりました。
 ステージ2の後、ステージ3再スタートまでのコーション中、全車ピットへと向かいましたが、カイル・ブッシュはここで不調の修理にかかりました。ドアのないNASCAR車両では、ドライバーは窓から出入りしますが、車内の機構を調整するため、ピットでメカニックが窓から車両に飛びこみ修理。大きくタイムロスしましたが、ステージ1,ステージ2共にイエローコーションが出ない展開だったため、この時点で首位と同一周回の車両はわずか13台。カイル・ブッシュはこの首位と同一周回の最後尾、13位で再スタートを切ることとなりました。
 ステージ3を3位で再スタートしたトゥルーエクス・Jr.はグリップ不足に悩みポジションダウン。
 ステージ3も前半はイエローコーションが出ず、ピットインし給油すれば最後まで走り切れる残り80周あたりで各車グリーンフラッグ下のピットイン。ここで、追い上げていたカイル・ブッシュは痛恨のピットロードスピード違反。周回遅れとなってしまいました。
 レースの4分の3以上をイエローコーションが出ないまま推移した今大会でしたが、339周目、コース上の異物によりイエローコーション。上位勢がピットインする中、コース上に残ったカイル・ブッシュは首位と同一周回に復帰しました。しかし、今度はトゥルーエクス・Jr.がスピード違反ペナルティ。
 着実な走りで後半ポジションを上げてきたハムリンが6位、エリック・ジョーンズが8位、カイル・ブッシュとトゥルーエクス・Jr.は15位、16位で残り52周での再スタートを切ると、トゥルーエクス・Jr.が猛烈な追い上げを見せ、残り10周の時点でトップ10圏内へと浮上しました。
 レースは残り8周というところでクラッシュ車両によりイエローコーション。カイル・ブッシュらはピットへ向かいましたが、トゥルーエクス・Jr.はコース上に残る判断をし、3位で再スタート。しかし、この再スタート直後に多重クラッシュが発生。トゥルーエクス・Jr.も巻き込まれてしまいました。
 レースはコース清掃のために5分ほどの赤旗中断。再開後、レースは延長され、最後の2周"オーバータイム"で決されることに。多重クラッシュをかわしたハムリンとエリック・ジョーンズが2位、4位でフィニッシュ。カイル・ブッシュも8位へと最後にポジションを上げてチェッカーを受けました。トゥルーエクス・Jr.は15位に終わりました。
 今大会の結果、カイル・ブッシュはランキング首位の座は譲ることとなりましたが、まだランキング2位、トゥルーエクス・Jr.も3位に留まり、4人が脱落する第2ラウンドの残り2戦に臨みます。

 次戦第31戦は10月14日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで行われます。

ドライバー デニー・ハムリン:

「チームを誇りに思います。スタートも良かったですし正しい方向でレースを戦えました。少しずつポジションを上げていくことが出来ました。今日の我々の働きに値する結果だと思います。本当に嬉しいですし、この結果を次のレースに繋いでいきたいです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
199チェイス・エリオットシボレー404
21511デニー・ハムリントヨタ カムリ404
3622ジョーイ・ロガーノフォード404
41620エリック・ジョーンズトヨタ カムリ404
8118カイル・ブッシュトヨタ カムリ404
101919ダニエル・スアレツトヨタ カムリ404
15378マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ404
313796ジェフリー・アーンハートトヨタ カムリ394
323523J.J.イェリートヨタ カムリ392
393866ティミー・ヒルトヨタ カムリ35

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ケヴィン・ハーヴィックフォード3101
2カイル・ブッシュトヨタ3096
3マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ3069
15デニー・ハムリントヨタ2094
16エリック・ジョーンズトヨタ2079
18ダニエル・スアレツトヨタ593
41ブレイク・ジョーンズトヨタ21
48アーロン・デイトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1フォード1084
2トヨタ1075
3シボレー990

NASCAR XFINITY SERIES
第29戦 Bar Harbor 200

開催日:10月6日

クリストファー・ベルがシリーズ記録更新の
ルーキーシーズン6勝目!

今季6勝目を上げ、シリーズでのルーキー勝利記録を更新したクリストファー・ベル
今季6勝目を上げ、シリーズでのルーキー勝利記録を更新したクリストファー・ベル

 10月6日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第29戦「Bar Harbor 200」がドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催されました。
 同シリーズの"プレーオフ"は今大会が3戦目。当初選抜された12名から、今大会を終えた時点での下位4名が脱落し、8名が次戦からの第2ラウンドに進みます。トヨタ勢ではクリストファー・ベルとブランドン・ジョーンズが"プレーオフ"に進出。ベルは"プレーオフ"初戦で勝利を挙げ、次ラウンド進出を確定しています。

 6日(土)午後3時17分、1マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。最前列2番手スタートのベルがすぐに首位を奪うと独走。出場車のほぼ半数を周回遅れにする速さを見せてステージ1を制覇。ブランドン・ジョーンズが4位、ライアン・プリースが10位となりました。
 ステージ2は、スタート前のピットで3位へと後退したベルが、ハンドリングの不調を訴えながらの走行となりましたが、2位でフィニッシュ。プリースが8位、ブランドン・ジョーンズは15位。
 ステージ3のスタート前、ベルはややピット作業でタイムをロスし8位スタートとなりましたが、調整で速さを取り戻し、目覚ましい勢いでポジションアップ。132周目に首位を奪還。
 162周目、クラッシュ車両によりこの日初めてのアクシデントによるイエローコーションが出され、全車一斉にピットへ。ここで、"プレーオフ"次ラウンド進出には勝利が欲しいブランドン・ジョーンズが2本タイヤ交換のギャンブルに出て首位へと浮上しました。
 4本交換したベルはブランドン・ジョーンズに続く2位での再スタートを切ることとなりましたが、すぐにかわして首位に。179周目にも多重クラッシュが発生しましたが、ベルは首位の座を譲ることなくトップチェッカー。今季6勝目を挙げました。
 昨年トラック・シリーズのタイトルを獲得し、今季よりエクスフィニティ・シリーズにフル参戦しているベルが6勝目を挙げたことで、これまでカイル・ブッシュ(2004年)やカール・エドワーズ(2005年)が持っていた同シリーズにおけるルーキーイヤーの勝利記録の5勝を更新し、新たな記録を打ち立てることとなりました。
 プリースが4位、ブランドン・ジョーンズは6位でフィニッシュしましたが、惜しくも"プレーオフ"第2ラウンド進出はなりませんでした。

 次戦第30戦は10月20日(土)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「今年は私にとって最高のシーズンになりました。クルーチーフをはじめメカニックをふくむチーム全員が、最高の仕事で私に素晴らしく速い"トヨタ カムリ"を毎週用意してくれています。彼らに支えられての今の結果であり、このチームの一員として戦えることを本当に感謝しています」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1220クリストファー・ベルトヨタ カムリ200
2700コール・カスターフォード200
337ジャスティン・アルゲイヤーシボレー200
41118ライアン・プリーストヨタ カムリ200
6519ブランドン・ジョーンズトヨタ カムリ200
293555ベイリー・カリートヨタ カムリ187
313845ジョシュ・ビリッキトヨタ カムリ159
342640チャド・フィンチャムトヨタ カムリ62
363713カール・ロングトヨタ カムリ59

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1クリストファー・ベルトヨタ3044
2ジャスティン・アルゲイヤーシボレー3039
3ダニエル・ヘムリックシボレー3013
10ブランドン・ジョーンズトヨタ2088
22ライアン・プリーストヨタ364
33ジョシュ・ビリッキトヨタ182
37カイル・ベンジャミントヨタ102
54ジェームズ・デイヴィソントヨタ29
72ピーター・シェパード三世トヨタ6
79ジェームズ・フレンチトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー1064
2フォード1000
3トヨタ987
4ダッジ75