2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第19戦ケンタッキー
最終周の兄弟決戦。
僅差でカイル・ブッシュが2位

2019.07.16(火)- 15:45配信

NASCARはケンタッキーで3カテゴリー全てがナイトレースとして開催。カップ・シリーズではカイル・ブッシュがチェッカーまでサイド・バイ・サイドでのバトルを繰り広げましたが僅差の2位。エリック・ジョーンズが3位フィニッシュとなりました。エクスフィニティ・シリーズではクリストファー・ベルが2位。トラック・シリーズでは18歳のタイラー・アンクラムが初勝利を飾りました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第19戦 Quaker State 400

開催日:7月13日

最終周の兄弟決戦。
僅差でカイル・ブッシュが2位

終盤3ワイドのバトルを繰り広げ、2位、3位でフィニッシュしたカイル・ブッシュ(#18)とエリック・ジョーンズ(#20)
終盤3ワイドのバトルを繰り広げ、2位、3位でフィニッシュしたカイル・ブッシュ(#18)とエリック・ジョーンズ(#20)

 7月13日(土)、米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第19戦「Quaker State 400」が開催されました。
 ここケンタッキーでのカップ戦は2011年から行われており、過去8戦中トヨタは5勝。うちカイル・ブッシュが2勝、そしてここ2年はマーティン・トゥルーエクス・Jr.が連勝しています。

 13日(土)午後7時51分、1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタート。トヨタ勢では、10番手スタートのカイル・ブッシュと18番手スタートのデニー・ハムリンが徐々にポジションを上げていき、ステージ1を3位、4位で終えました。マーティン・トゥルーエクス・Jr.も8位でポイント獲得。
 ステージ2はピット戦略の違いで10位前後まで順位を落としての再スタートとなったカイル・ブッシュが目覚ましい追い上げで104周目に首位に浮上。後続との差を5秒以上に広げました。
 イエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)が出ないまま、ステージ後半のピット作業を全車が終えた時点でカイル・ブッシュは首位に再浮上。ステージ2はカイル・ブッシュがトップ、エリック・ジョーンズが2位となりました。ハムリンは中盤のピット時にピット作業のペナルティを受け、周回遅れとなってしまいましたが、ステージ2終了時のイエローコーションで"ラッキー・ドッグ"(イエローコーション発生時に周回遅れ最上位車両が1周取り戻せる救済措置)を獲得。首位と同一周回に復帰しました。
 ステージ3もピット戦略の違いで5位で再スタートを切ったカイル・ブッシュがポジションを上げていきました。ステージ中盤以降はまたイエローコーションが出ないまま推移し、各車給油のためにピットイン。ここでトップ10圏内につけていたトゥルーエクス・Jr.がスピード違反のペナルティを受けることとなり、ケンタッキー3連勝の夢はここで潰えることとなってしまいました。
 カイル・ブッシュは周回遅れをかわすのに苦しみ、2位で終盤戦へ。首位との差はやや広げられてしまいましたが、残り6周というところでスピン車両によりイエローコーションが発動。レースは延長され、最後の2周"オーバータイム"で決されることとなりました。
 カイル・ブッシュが2位、エリック・ジョーンズが3位で再スタートが切られると、カイル・ブッシュの実兄であるカート・ブッシュ(シボレー)と、カイル・ブッシュ、エリック・ジョーンズの3ワイドバトルに。ここから抜け出したブッシュ兄弟がサイド・バイ・サイドのままファイナルラップに入り、2台は接触寸前のバトルを繰り広げ並んだままチェッカー。カイル・ブッシュは僅か0.076秒差で2位フィニッシュとなりました。
 エリック・ジョーンズが3位、周回遅れから追い上げたハムリンが5位に入り、トヨタ勢は3台がトップ5フィニッシュを果たしました。

 次戦第20戦は7月21日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「スリリングな結末で楽しかったです。残念ながら勝利には結びつきませんでしたが、素晴らしいレースを戦えました。これまでも数多くのライバルと素晴らしいバトルを経験してきましたが、兄とのこのようなバトルは恐らく初めてでしょう。悔いはありません」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
141カート・ブッシュシボレー269
21018カイル・ブッシュトヨタ カムリ269
32120エリック・ジョーンズトヨタ カムリ269
51811デニー・ハムリントヨタ カムリ269
162395マット・ディベネデットトヨタ カムリ269
19819マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ268

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ジョーイ・ロガーノフォード746
2カイル・ブッシュトヨタ735
3ケヴィン・ハーヴィックフォード645
5デニー・ハムリントヨタ627
6マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ618
16エリック・ジョーンズトヨタ473
25マット・ディベネデットトヨタ297

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ692
2フォード673
3シボレー650

NASCAR XFINITY SERIES
第17戦 Alsco 300

開催日:7月12日

クリストファー・ベルが2位フィニッシュ

2位フィニッシュを果たしたクリストファー・ベル(#20)とレースをリードするもトラブルで30位に終わったブランドン・ジョーンズ(#19)
2位フィニッシュを果たしたクリストファー・ベル(#20)とレースをリードするもトラブルで30位に終わったブランドン・ジョーンズ(#19)

 7月12日(金)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第17戦「Alsco 300」がケンタッキー・スピードウェイで開催されました。

 12日(金)午後7時40分、1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
 最前列2番手グリッドのクリストファー・ベルがスタートで首位に立つと、1度もその座を譲らずステージ1を制覇。ブランドン・ジョーンズが5位、ライリー・ハーブストが9位となりました。
 ステージ2はピット戦略の違いでベルは8位で再スタート。ブランドン・ジョーンズが好スタートで首位に立ちました。ベルはその後追い上げ、67周目に首位を奪還。ステージ2もベルが制し、今季のシリーズで最初にステージ勝利数10勝目を挙げました。ブランドン・ジョーンズが2位、ライリー・ハーブストは連続の9位でポイントを獲得しました。
 ステージ3もブランドン・ジョーンズが好スタートで首位に立ちましたが、106周目、突然のトラブルに見舞われストップ。首位を走行しながら惜しくもレースを終えることとなってしまいました。
 その後は昨年の覇者であるベルがケンタッキー2連勝を目指し首位を追いましたが及ばず、2位でフィニッシュ。今季10度目のトップ5フィニッシュを果たしました。

 次戦第18戦は7月20日(土)、ニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「我々の"トヨタ スープラ"は本当に好調でしたが僅かに速さが足りなかったようです。まだ幾つかやるべきことがあります。それを解決して次こそは"トヨタ スープラ"と共にヴィクトリーレーンに上りたいと思います」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1500コール・カスターフォード200
2220クリストファー・ベルトヨタ スープラ200
382タイラー・レディックシボレー200
11718ライリー・ハーブストトヨタ スープラ199
162828シェイン・リートヨタ スープラ198
222735ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ195
282942チャド・フィンチャムトヨタ スープラ154
30619ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ106
313813ジョン・ジャクソントヨタ カムリ82
372066ティミー・ヒルトヨタ スープラ18

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1タイラー・レディックシボレー764
2クリストファー・ベルトヨタ697
3コール・カスターフォード689
12ブランドン・ジョーンズトヨタ460
24ジェフリー・アーンハートトヨタ187
26チャド・フィンチャムトヨタ157
27ジョーイ・ゲイストヨタ150
28ティミー・ヒルトヨタ149
30トミー・ジョー・マーティンズトヨタ98
35シェイン・リートヨタ75
43ジョン・ジャクソントヨタ27
44マックス・タルマントヨタ26
47ステファン・パーソンズトヨタ25
51コディ・ウェアトヨタ16
53ライアン・エリストヨタ14
56スタン・マリストヨタ12
57コリン・ギャレッットトヨタ11
60D.J.ケンニントントヨタ4

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー613
2トヨタ610
3フォード591

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第13戦 Buckle Up In Your Truck 225

開催日:7月11日

18歳タイラー・アンクラムが初勝利!

2000年代生まれとしてNASCARトップ3カテゴリーで初の勝者となったタイラー・アンクラム(#17)
2000年代生まれとしてNASCARトップ3カテゴリーで初の勝者となったタイラー・アンクラム(#17)

 NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第13戦「Buckle Up In Your Truck 225」が7月11日(木)にケンタッキー・スピードウェイで開催されました。

 11日(木)午後7時41分、1.5マイルオーバルを35周、35周、80周の3ステージ合計150周(225マイル:約360km)して競われる決勝レースがスタート。3ワイドでの激しいバトルが繰り広げられました。
 トヨタ勢では、19歳のトッド・ギリランド、18歳のハリソン・バートンとタイラー・アンクラムの、2000年代生まれ3人が上位を争い、ステージ1はトッド・ギリランドが3位、アンクラムが4位、ハリソン・バートンが6位、スポット参戦のブランドン・ジョーンズが8位となりました。
 ステージ1はイエローコーションが出ませんでしたが、ステージ2は序盤からアクシデントが多発。65周目の再スタート直後には、首位を走行していたブランドン・ジョーンズが他車と接触し多重クラッシュが発生。ブランドン・ジョーンズはここでレースを終えることとなりました。
 このクラッシュによるイエローコーションでステージ2は終了。アンクラムが4位、ハリソン・バートンは中盤のクラッシュに巻き込まれて軽いダメージを負い13位へ後退。トッド・ギリランドもエンジン不調のため大きくポジションを落としてしまいました。
 ステージ3はイエローコーションが出ない展開となり、ステージ前にピットインせずトップで再スタートしたアンクラムが前半首位をキープ。中盤の給油ピットで順位が入れ替わり、全車がピットを終えた時点でアンクラムは2位につけました。
 首位の車両は給油時間を削ってポジションを上げたため、燃料が厳しくペースダウン。2位のアンクラムが徐々に差を詰めて行くと、残り2周で首位の車両が燃料切れに見舞われました。これで首位に立ったアンクラムは後続に7秒以上もの大差をつけてトップチェッカー。2001年生まれの18歳、シリーズ参戦12戦目のアンクラムが初勝利を挙げました。NASCARのトップ3カテゴリーで、2000年以降生まれのウィナーは初。
 接触から追い上げたハリソン・バートンが3位、ディラン・ラプトンが5位に入り、"トヨタ タンドラ"は3台がトップ5フィニッシュを果たしました。

 次戦第14戦は7月27日(土)に米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで開催されます。

ドライバー タイラー・アンクラム:

「最後の3周は息を止めていたと思います。正直、本当に息をするのを忘れていたくらいです。何と言って良いか分かりません。夢が叶いました。チームのクルーに本当に感謝します」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1917タイラー・アンクラムトヨタ タンドラ150
23252スチュワート・フリーゼンシボレー150
3618ハリソン・バートントヨタ タンドラ150
52015ディラン・ラプトントヨタ タンドラ150
82111スペンサー・デイヴィストヨタ タンドラ149
151030ブレナン・プールトヨタ タンドラ147
162468クレイ・グリーンフィールドトヨタ タンドラ147
1734トッド・ギリランドトヨタ タンドラ145
232751ブランドン・ジョーンズトヨタ タンドラ64
271754ナタリー・デッカートヨタ タンドラ53
312216オースティン・ヒルトヨタ タンドラ28

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1グラント・エンフィンジャーフォード542
2スチュワート・フリーゼンシボレー508
3ブレット・モフィットシボレー501
5ハリソン・バートントヨタ448
7オースティン・ヒルトヨタ412
8トッド・ギリランドトヨタ392
12タイラー・アンクラムトヨタ258
13ブレナン・プールトヨタ230
19ナタリー・デッカートヨタ158
20アンソニー・アルフレッドトヨタ155
30コービン・フォリスタートヨタ83
31ラファエル・レサールトヨタ80
32チャンドラー・スミストヨタ71
33ディラン・ラプトントヨタ69
35クリスチャン・イクストヨタ59
36デイビッド・ギリランドトヨタ56
42デレック・クラウストヨタ48
46グレッグ・ビッフルトヨタ45
48ライアン・リードトヨタ31
51ライリー・ハーブストトヨタ22
61クリス・フォンテイントヨタ10
63ベイリー・カリートヨタ8

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ492
2シボレー466
3フォード438