2019年プレスリリース

NASCARエクスフィニティ・シリーズ2019年 第23戦ロードアメリカ
クリストファー・ベルが
トヨタ スープラでロードコース初勝利

2019.08.27(火)- 21:00配信

この週末はカップ・シリーズは行われず、エクスフィニティ・シリーズとトラック・シリーズのみが、それぞれ別のロードコースで開催されました。ロードアメリカでのエクスフィニティ・シリーズではクリストファー・ベルが"トヨタ スープラ"で自身初のロードコース戦勝利を上げ、今季シリーズ単独最多の6勝目。カナダで行われたトラック・シリーズでは地元出身でスポット参戦したアレックス・タグリアーニの2位を先頭に、4台の"トヨタ タンドラ"がトップ10フィニッシュを果たしました。

NASCAR XFINITY SERIES
第23戦 CTECH Manufacturing 180

開催日:8月24日

クリストファー・ベルが
"トヨタ スープラ"でロードコース初勝利

自身初のロードコース戦勝利を上げたクリストファー・ベル(#20)
自身初のロードコース戦勝利を上げたクリストファー・ベル(#20)

 8月24日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第23戦「CTECH Manufacturing 180」が米国北部ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードコース、ロードアメリカで開催されました。
 ロードアメリカはスポーツカーレースなどで長い歴史を持つ伝統のコース。NASCARではエクスフィニティ・シリーズのみが10年前から行われています。

 24日(土)午後2時24分、1周4.048マイルのロードコースを10周、10周、25周の3ステージ合計45周(182.16マイル:約300km)して競われる決勝レースがスタートしました。
 今大会には、シリーズレギュラードライバーのクリストファー・ベルとブランドン・ジョーンズに加え、カップ・シリーズのレギュラードライバーで、前週ブリストルでの首位快走も記憶に新しいマット・ディベネデットがスポット参戦として"トヨタ スープラ"をドライブ。ディベネデットが最前列2番手からスタートを切りました。
 予選前の2度の練習走行ではどちらもトップタイムと好調だったベルは12番手グリッドからすぐにトップ10圏内へ浮上。
 一方、ブランドン・ジョーンズは練習走行でクラッシュを喫し、バックアップカーに乗り換えたため後方グリッドからのスタートを強いられましたが、序盤からポジションを上げ、23位まで浮上した6周目にコースオフを喫し、タイヤバリアにヒットするもコースへ戻り、ピットで修復してレースに復帰しました。
 ステージ1は無給油で走り切れる周回数のため、多くの車両はステージ1終了後、ステージ2スタート前のイエローコーション(全車スロー走行指示)時にピットインしますが、ディベネデットとベルはステージ1でのフィニッシュ順位よりもステージ2でのスタート順位を重視してピットタイミングをずらし、ステージ1終盤7周目にピットイン。ステージ1終了後にライバル勢がピットインしたため、ここでピットインしなかったディベネデットが2位、ベルが3位、ブランドン・ジョーンズが6位でステージ2の再スタートを切りました。
 ディベネデットはすぐに首位に立ち、ベルもこれに続き"トヨタ スープラ"が1-2体制に。ステージ2も前ステージと同様の作戦をとり、ステージ3はディベネデットとベルが最前列に並んで再スタートとなりました。
 ディベネデットはステージ3でも首位を快走し、一時2位のベルに1秒もの差をつけていましたが、31周目、予定されていたタイミングでのピットへ向かった直後に、ブランドン・ジョーンズがタイヤバーストに見舞われイエローコーションが発生。不運なタイミングでのコーション発生で、ディベネデットは8位へ後退。このコーションでピットインしたベルが首位に立ちました。
 残り11周での再スタートが切られると、ベルはライバルとの抜きつ抜かれつの首位争いを展開。ディベネデットもポジションを上げていきましたが、5位まで浮上したところでコースオフ。9位へと後退。
 レースは40周目にイエローコーションが出され、残り2周での決戦となりました。ベルはトップからの再スタートを決めると、そのまま逃げ切ってシリーズ最多となる今季6勝目。今季ここまでのロードコース戦2戦両方で2位に終わっていたベル自身にとって、NASCARで初のロードコース戦勝利を飾りました。また、NASCARのロードアメリカ戦でのトヨタ初勝利、そして今季より参戦を開始した"トヨタ スープラ"に初のロードコース戦勝利をもたらしました。
 ディベネデットは8位での再スタートから猛烈な追い上げを見せましたが、ファイナルラップにコースオフを喫し、レースを終えました。

 次戦第24戦は8月31日(土)、米国南東部サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「正直に言って驚いています。予選でミスしてしまいましたが、決勝レースを走り出したらとても好調でした。我々の"トヨタ スープラ"は本当に速かったです。今年はロードコース戦において素晴らしいシーズンとなりました。このチームの一員であることを本当に誇りに思います。ロードコース戦での初勝利は格別です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
11220クリストファー・ベルトヨタ スープラ45
2322オースティン・シンドリックフォード45
362タイラー・レディックシボレー45
162019ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ45
193135ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ45
212278ライアン・エリストヨタ スープラ45
252366トミー・ジョー・マーティンズトヨタ スープラ45
27218マット・ディベネデットトヨタ スープラ44
303861ディック・カーストヨタ カムリ43
353513チャド・フィンチャムトヨタ カムリ15

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1タイラー・レディックシボレー1009
2クリストファー・ベルトヨタ964
3コール・カスターフォード874
11ブランドン・ジョーンズトヨタ633
25ジョーイ・ゲイストヨタ213
26ティミー・ヒルトヨタ194
27ジェフリー・アーンハートトヨタ187
28チャド・フィンチャムトヨタ178
29トミー・ジョー・マーティンズトヨタ157
30シェイン・リートヨタ133
44ステファン・パーソンズトヨタ41
47スコット・ヘッカートトヨタ34
49ジャック・ホークスワーストヨタ32
52ライアン・エリストヨタ30
55ジョン・ジャクソントヨタ27
57スタン・マリストヨタ26
68コリン・ギャレッットトヨタ11
72ディック・カーストヨタ7
75カール・ロングトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ825
2シボレー823
3フォード816

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第18戦 Chevrolet Silverado 250

開催日:8月25日

ロードコースで4台の"トヨタ タンドラ"が
トップ10フィニッシュ

2位フィニッシュを果たしたアレックス・タグリアーニ(#51)
2位フィニッシュを果たしたアレックス・タグリアーニ(#51)

 NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第18戦「Chevrolet Silverado 250」が8月25日(日)にカナダ・オンタリオ州ボウマンヴィルのカナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パークで開催されました。
 このカナダ戦は、トラック・シリーズでは唯一のロードコース戦であり、現在のNASCARでは唯一の米国外での開催となります。

 25日(日)午後2時48分、1周2.459マイルのロードコースを20周、20周、24周の3ステージ合計64周(157.376マイル:約250km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
 トヨタ勢最上位の最前列2番手からスタートを切った19歳のトッド・ギリランドが首位を争いましたが、スピンを喫しタイヤバリアにヒット。フェンダーにダメージを負って修復のためのピットインを強いられました。
 トラック・シリーズでは早くも始まっている"プレーオフ(最後の7戦、選抜上位ドライバーで競われるシリーズチャンピオン決定戦)"を戦っているオースティン・ヒルとタイラー・アンクラムは6番手、8番手スタートからトップ10圏内をキープ。ステージ1は3位、4位でポイント獲得を果たしました。
 今大会、ロードコーススペシャリストとしてチャンプカーなどで活躍してきたカナダ出身のベテラン、アレックス・タグリアーニが初めて"トヨタ タンドラ"をドライブ。4番手スタートから上位を争い、ステージ1は終盤にピットインしてタイミングをずらすと、ステージ2も上位争いを繰り広げました。
 ステージ2はオースティン・ヒルが2位、アンクラムが3位で着実にポイントゲット。タグリアーニは8位、シリーズレギュラードライバーのハリソン・バートンが10位となりました。
 ステージ3ではタグリアーニが2位で首位を追う一方、4位のハリソン・バートンの後方に多くの車両が連なる展開に。ハリソン・バートンは懸命に後続を押さえていましたが、残り2周というところでエンジントラブルに見舞われ無念のリタイア。
 タグリアーニは最後まで首位を追いましたが届かず2位でチェッカー。オースティン・ヒルが6位、アンクラムも自身初のロードコース戦で9位、地元カナダ出身のラファエル・レサールが10位に入り、"トヨタ タンドラ"はシリーズ唯一のロードコース戦で4台がトップ10フィニッシュを果たしました。

 次戦第19戦は9月13日(金)に米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで開催されます。

ドライバー アレックス・タグリアーニ:

「KBM(カイル・ブッシュ・モータースポーツ)の"トヨタ タンドラ"は最高でした。この機会を与えてくれたすべての人、特にカイル(ブッシュ:チームオーナー)に感謝します。高速コーナーでフロントのグリップが足りず、速度を落とさざるを得なかったのですが、このチームで戦うことができて本当に喜んでいますし、51号車のチームにとっても多くのポイントが獲得出来、良いレースだったと思います」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1124ブレット・モフィットシボレー64
2451アレックス・タグリアーニトヨタ タンドラ64
3599ベン・ローズフォード64
5616オースティン・ヒルトヨタ タンドラ64
9817タイラー・アンクラムトヨタ タンドラ64
10954ラファエル・レサールトヨタ タンドラ64
1824トッド・ギリランドトヨタ タンドラ64
21718ハリソン・バートントヨタ タンドラ62
26258ジョシュ・リアムトヨタ タンドラ50

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ブレット・モフィットシボレー2135
2ロス・チャステインシボレー2113
3スチュワート・フリーゼンシボレー2091
5オースティン・ヒルトヨタ2089
8タイラー・アンクラムトヨタ2073
10ハリソン・バートントヨタ566
12トッド・ギリランドトヨタ542
18ブレナン・プールトヨタ248
20ナタリー・デッカートヨタ201
22アンソニー・アルフレッドトヨタ172
23クリスチャン・イクストヨタ157
26ラファエル・レサールトヨタ135
28チャンドラー・スミストヨタ120
35コービン・フォリスタートヨタ83
41デイビッド・ギリランドトヨタ56
45デレック・クラウストヨタ48
47グレッグ・ビッフルトヨタ45
51アレックス・タグリアーニトヨタ38
55ライアン・リードトヨタ31
57カイル・ストリックラートヨタ27
65ライリー・ハーブストトヨタ22
68ティム・ワードトヨタ21
78クリス・フォンテイントヨタ10

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ670
2シボレー661
3フォード599