2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第26戦インディアナポリス
デニー・ハムリンが孤軍奮闘の6位

2019.09.10(火)- 10:30配信

モータースポーツの聖地インディアナポリスでカップ・シリーズのレギュラーシーズン最終戦が行われましたが、トヨタ勢は次々にアクシデントやトラブルで脱落する展開。そんな中で孤軍奮闘したデニー・ハムリンが6位でフィニッシュ。エクスフィニティ・シリーズではカイル・ブッシュが"トヨタ スープラ"で今季4勝目を挙げました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第26戦 Big Machine Vodka 400 at the Brickyard

開催日:9月8日

デニー・ハムリンが孤軍奮闘の6位

6位フィニッシュを果たしたデニー・ハムリン(#11)
6位フィニッシュを果たしたデニー・ハムリン(#11)

 9月8日(日)、米国中部インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第26戦「Big Machine Vodka 400 at the Brickyard」が開催されました。
 年間36戦で争われているカップ・シリーズは、終盤の10戦を"プレーオフ"として選抜された上位ドライバーが年間チャンピオンを目指して戦います。今大会はその"プレーオフ"前のレギュラーシーズン最終戦となります。カップ・シリーズでは"プレーオフ"に最初16名が選抜されますが、トヨタ勢ではカイル・ブッシュ、デニー・ハムリン、マーティン・トゥルーエクス・Jr.の3名がそれぞれ今季最多タイの4勝、そしてシリーズフル参戦3年目のエリック・ジョーンズが前戦ダーリントンで勝利を挙げて"プレーオフ"入りを確定済み。加えて、カイル・ブッシュはレギュラーシーズンのチャンピオンも決めています。
 昨年からレギュラーシーズン最終戦の舞台となっているのは、"インディ500"も行われるモータースポーツの聖地、インディアナポリス。このインディアナポリスでは、カイル・ブッシュが2015年、2016年の2年連続でエクスフィニティ・シリーズとの同一週末完全勝利を飾っており、今年も前日に行われた同シリーズ戦で勝利。3年ぶりのインディでの"ウィークエンド・スウィープ"を目指して臨みました。

 8日(日)午後2時8分、2.5マイルオーバルを50周、50周、60周の3ステージ合計160周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
 序盤戦は、14番手スタートからポジションを上げたエリック・ジョーンズがトップ10圏内を走行。前日の練習走行でクラッシュを喫し、バックアップカーに乗り換えたため最後尾からのスタートとなったハムリンもじりじりと順位を上げていきました。
 11周目にこの日最初のイエローコーション(何らかの障害による全車スロー走行指示)が出され、各社一斉にピットへ向かいましたが、大混乱となったピットロードで何台かが接触。トゥルーエクス・Jr.とハムリンが巻き込まれ、トゥルーエクス・Jr.は車体前部に大きなダメージを負って最後尾へと順位を落としてしまいました。
 ハンドリングでアンダーステア症状を訴えながらもステージ1の大半でトップ10圏内を走行していたエリック・ジョーンズでしたが、ステージ1終了直前の49周目に他車との接触から壁に激しくクラッシュ。ドライバーは無事でしたが、車体のダメージは大きく、ここでレースを終えることとなりました。
 ステージ1はカイル・ブッシュが7位、後方から追い上げたハムリンが8位。
 ステージ2では予定のピット作業を終えてコースへ復帰した直後のカイル・ブッシュがエンジンブローに見舞われ、こちらも無念の戦線離脱。
 次々にトヨタ勢が不運なアクシデントやトラブルに見舞われ、孤軍奮闘となったハムリンは、ステージ3ではトップ10圏内でバトルを繰り広げ、6位でフィニッシュしました。
 これでレギュラーシーズンは終了となり、次戦より"プレーオフ"が始まります。"プレーオフ"のドライバーはこれまでのポイントにかかわらず全車2000点にリセット。これにシーズン中獲得した"プレーオフ・ポイント"とレギュラーシーズンチャンピオンのボーナスである15ポイントを加え、16名から12名へと絞り込む最初の3戦に臨みます。
 トヨタ勢はカイル・ブッシュ、ハムリン、トゥルーエクス・Jr.の3名がトップ3、エリック・ジョーンズが10位でこの"プレーオフ"初戦に挑むこととなります。

 "プレーオフ"初戦となる次戦第27戦は9月15日(日)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー デニー・ハムリン:

「不満の残るレースでした。6位でフィニッシュは出来ましたが、なかなか他車をパスすることが出来ませんでした。加えて最後の再スタートも失敗し、10位くらいまで落ちてしまいました。そこから6位まで追い上げられたことは良かったですが、コース上の混雑の中で追い抜きは困難でした。もう少し上位を狙いたかったです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
114ケヴィン・ハーヴィックフォード160
2422ジョーイ・ロガーノフォード160
31543ババ・ウォレスシボレー160
63311デニー・ハムリントヨタ カムリ160
182695マット・ディベネデットトヨタ カムリ160
272719マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ156
363296パーカー・クリガーマントヨタ カムリ104
37718カイル・ブッシュトヨタ カムリ87
391420エリック・ジョーンズトヨタ カムリ48

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ2045
2デニー・ハムリントヨタ2030
3マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ2029
10エリック・ジョーンズトヨタ2005
22マット・ディベネデットトヨタ486

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ948
2フォード923
3シボレー883

NASCAR XFINITY SERIES
第25戦 Indiana 250

開催日:9月7日

カイル・ブッシュが"トヨタ スープラ"で今季4勝目

スポット参戦で今季4勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#18)
スポット参戦で今季4勝目を挙げたカイル・ブッシュ(#18)

 9月7日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第25戦「Indiana 250」がインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されました。
 インディアナポリスでの同シリーズ戦は2012年から行われており、今年は8回目の開催。これまでにトヨタ勢ではカイル・ブッシュが3勝を挙げています。今大会にはそのカイル・ブッシュが"トヨタ スープラ"で今季7度目のスポット参戦しました。

 7日(土)午後3時20分、2.5マイルオーバルを30周、30周、40周の3ステージ合計100周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。トヨタ勢は最初の練習走行でトップ3を占める速さを見せ、予選でもカイル・ブッシュが今季シリーズ2度目のポールポジション、シリーズレギュラードライバーのブランドン・ジョーンズが2番手、クリストファー・ベルが3番手とトップ3グリッドを占めてスタートを切りました。
 カイル・ブッシュは最初のイエローコーションでピットインした後、ホイールナットのチェックのために再ピットインを強いられ24位へと後退。ステージ1はブランドン・ジョーンズがステージウィン。追い上げたカイル・ブッシュが3位、ベルが7位となりました。
 ステージ2では、カイル・ブッシュが2位、ブランドン・ジョーンズが5位、ベルが6位。
 ステージ3では2位で再スタートしたカイル・ブッシュが首位に立つと、シリーズレギュラードライバーのライバルと抜きつ抜かれつの首位争いの展開。ベルもこのバトルに加わりました。
 レース終盤に入った88周目、上位を争っていたブランドン・ジョーンズが後続から接触されてスピンを喫しポジションダウン。これでイエローコーションが出され、残り8周での再スタートが切られると、首位のベルがトップ争い中に最前列のライバルと接触してコントロールを失い、2台は激しく壁にクラッシュ。ベルはここでレースを終えることとなりました。
 前の2台がいなくなったことで首位に復帰したカイル・ブッシュは、追いすがるライバルを凌ぎきってトップチェッカー。今季シリーズスポット参戦7戦で、4勝目を挙げました。ブランドン・ジョーンズが6位。トラック・シリーズに元チャンプカードライバーの服部茂章がオーナーを務めるチームから出場しているオースティン・ヒルが今大会エクスフィニティ・シリーズの決勝に初めて出走し、デビュー戦ながら9位とシングルフィニッシュを果たしました。
 エクスフィニティ・シリーズは終盤の7戦で"プレーオフ"が行われるため、次戦がレギュラーシーズン最終戦となります。当初上位12名が選抜される"プレーオフ"には、今季最多タイの6勝を挙げているクリストファー・ベルが出場確定。もう一人のシリーズレギュラーであるブランドン・ジョーンズは未勝利ながら現時点で当落ラインを40点上回るランキング10位で進出圏内につけており、次戦での"プレーオフ"進出決定に期待がかかります。

 次戦第26戦は9月14日(土)、ラスベガス・モーター・スピードウェイで行われます。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「コース上が混雑している中でグリップが足りませんでした。しかし、我々の"トヨタ スープラ"はストレートで本当に速く、ライバルを抜くことが出来ました。7号車(ジャスティン・アルゲイヤー:シボレー)はとても良い走りをしており、彼と素晴らしいレースが出来ました。とはいえ最後は彼らライバルを抑えきるだけの充分な速さがありました。ここインディで勝つのはいつでも本当に最高の気分です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1118カイル・ブッシュトヨタ スープラ100
287ジャスティン・アルゲイヤーシボレー100
3139ノア・グラッグソンシボレー100
6219ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ100
91761オースティン・ヒルトヨタ スープラ100
182935ジョーイ・ゲイストヨタ カムリ100
192299ステファン・パーソンズトヨタ スープラ100
242866トミー・ジョー・マーティンズトヨタ カムリ100
29320クリストファー・ベルトヨタ スープラ92
333613チャド・フィンチャムトヨタ カムリ41

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1タイラー・レディックシボレー1078
2クリストファー・ベルトヨタ1028
3コール・カスターフォード965
10ブランドン・ジョーンズトヨタ716
24ジョーイ・ゲイストヨタ244
26ティミー・ヒルトヨタ208
27チャド・フィンチャムトヨタ189
28ジェフリー・アーンハートトヨタ187
29トミー・ジョー・マーティンズトヨタ172
33シェイン・リートヨタ133
40ステファン・パーソンズトヨタ74
48スコット・ヘッカートトヨタ34
50ジャック・ホークスワーストヨタ32
53ライアン・エリストヨタ30
57ジョン・ジャクソントヨタ27
58スタン・マリストヨタ26
70コリン・ギャレッットトヨタ11
74ディック・カーストヨタ7
78カール・ロングトヨタ1

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ898
2シボレー893
3フォード886