BEHIND THE SCENES OF WILD MOMENT

モータースポーツを起点とした もっといいクルマづくり

TOYOTA GAZOO Racingが
様々なカテゴリーの過酷なレースに参戦する
目的はただ一つ。
「世界の道を走り、クルマと人を鍛え続ける」ため。
モータースポーツの世界では、通常のテストコースや
一般道では考えられない負荷が
クルマやドライバーに襲いかかり、
今まで見つからなかったクルマの弱点が見えてくる。
そんな極限の状況下で、
いかに信頼できるクルマに仕上げられるかどうか。
トライ&エラーをひとつずつ積み重ねて培った
知識と技術が走行性能の向上はもちろん、
燃費の向上にも活かされ、
環境にも配慮したクルマを
生み出すことにつながってゆく。

ただ、走るために 生まれた存在

自然が野生動物を、
その環境に適した姿形へと変えていくように、
モータースポーツは、
走る道、レース環境に合わせて、
クルマを極限まで鍛え上げる。
あたかもその道が、大地が、
クルマ本来の生息地であるかのように。
人の手によって創り出された野生が、
そこにはあるのだ。

クルマの野生を 切り取る

モータースポーツの極限の世界で戦う
クルマの野生を切り取りたい。
そんな思いを形にしようと模索する中、
マスタードライバーであるモリゾウの発案で、
世界のトップで戦う
ドライバーたちの感覚を頼りにすることに。
「クルマに野性味を感じる瞬間は、どこなのか?」
「その瞬間は映像で切り取ることが可能なのか?」
4人のドライバーとともに、それぞれのクルマの持つ
野性味を追求し、
スーパースローカメラでその瞬間を狙った。
GR YARIS Rally1 HYBRID
WRCで世界中のあらゆる道を走り抜くGR YARIS Rally1 HYBRID。
ジャンプから着地までの刹那の時間の中で伸び縮みする、人間の筋肉のようなサスペンションの動きを捉える。
僕が普段乗っているGR YARIS Rally1 HYBRIDは、サスペンションダンパーのストロークがものすごく大きいので、 ジャンプから着地する時はクルマが生き物のように、サスペンションが伸びたり縮んだりします。 その様子を、父の勝田 範彦選手が運転するカメラカーで、映像に収めました。
僕が普段乗っているGR YARIS Rally1 HYBRIDは、 サスペンションダンパーのストロークが ものすごく大きいので、ジャンプから着地する時は クルマが生き物のように、サスペンションが 伸びたり縮んだりします。 その様子を、父の勝田 範彦選手が運転する カメラカーで、映像に収めました。
TGR WRC DRIVER
勝田 貴元
TAKAMOTO KATSUTA
GR SUPRA
コンマ1秒でも速く走りたい。そんな思いでドライバーは縁石をカットしながらクルマを操る。
タイヤのグリップをギリギリまで使う、極限の車両コントロールを切り取る。
スポーツランドSUGOのS字コーナーには大きな縁石があり、近道をしたいという気持ちで縁石をカットします。 その時にクルマが大きく傾きジャンプするんです。限界のコーナリングをしながら コンマ1秒でも早く走りたいという気持ちで一生懸命じゃじゃ馬をコントロールする。 そういった様子を野性味として表現できればと思っています。
スポーツランドSUGOのS字コーナーには 大きな縁石があり、近道をしたいという気持ちで 縁石をカットします。 その時にクルマが大きく傾きジャンプするんです。 限界のコーナリングをしながら コンマ1秒でも早く走りたいという気持ちで一生懸命 じゃじゃ馬をコントロールする。 そういった様子を野性味として 表現できればと思っています。
TGR RACING DRIVER
佐々木 雅弘
MASAHIRO SASAKI
GR010 HYBRID
暗闇や雨という過酷な環境下、300km/hを超える超高速域で戦うWEC。
そんな過酷な環境を走るクルマが纏う、ダウンフォースという空気の流れを可視化することに挑む。
ダウンフォースは空気が透明なので実際には見えないんですよね。 見えないんですけど何か見える方法はないかな?と考えました。 今回は、水を使ってダウンフォースと似たようなものを水飛沫と共に、 クルマの風の流れを見せられればと思います。
ダウンフォースは空気が透明なので 実際には見えないんですよね。 見えないんですけど何か見える方法はないかな? と考えました。 今回は、水を使ってダウンフォースと 似たようなものを水飛沫と共に、 クルマの風の流れを見せられればと思います。
TGR WEC DRIVER
小林 可夢偉
KAMUI KOBAYASHI
GR DKR HILUX T1+
“世界一過酷なラリー”といわれるダカールラリーは砂漠から泥濘地、山岳地帯まであらゆる路面を走破して競い合う。
大海原のような砂漠を、砂を巻き上げ疾走する姿を収める。
ナミブ砂漠の中心で砂丘を超えるジャンプを何度も試みました。 クルマの前にたくさんの砂がある状態でジャンプをする必要があったので、タイミングを合わせるのは とてもチャレンジングでした。
ナミブ砂漠の中心で砂丘を超えるジャンプを 何度も試みました。 クルマの前にたくさんの砂がある状態で ジャンプをする必要があったので、 タイミングを合わせるのは とてもチャレンジングでした。
TGR W2RC DRIVER
ジニエル・ド・ヴィリエール
Giniel de Villiers
DRIVER PROFILES
  • 勝田 貴元
    TAKAMOTO KATSUTA
    WRCドライバー。2015年にTGR WRCチャレンジプログラムに参加して以来、一歩一歩努力を重ね、2023年にレギュラーチームのラインナップに加わった。そして、ラリーフィンランドで3位入賞するなどチームのマニュファクチャラータイトル獲得に貢献。2024年からは全戦レギュラードライバーとして参戦する。
  • 勝田 範彦
    NORIHIKO KATSUTA
    全日本ラリードライバー。勝田 貴元選手の父。1993年に全日本ラリー選手権にフル参戦。”ターマック・キング”の異名で活躍し、計8回のタイトルを獲得。2021年にはスバルから、TOYOTA GAZOO Racingに移籍。GR YARIS GR4 Rallyで挑み、シーズン後半で4連勝を飾ってタイトルを決め、2022年にはシリーズ2位など、ラリーでの活躍が長年続くドライバー。
  • 佐々木 雅弘
    MASAHIRO SASAKI
    TGRレーシングドライバー。2015年から86/BRZ Raceに参戦し、2016年にはタイトルを獲得した。2021年シーズンの開幕戦では優勝を飾る。ニュルブルクリンク24時間レースにも2020年から参加している。また、レースだけではなくGR86の開発ドライバーを務めた経験も持つ。
  • 小林 可夢偉
    KAMUI KOBAYASHI
    WECドライバー。2016年からWECにフル参戦し、2019年-2020年シーズンは4勝して初のチャンピオンに。2021年には初のル・マン24時間を制覇。翌年からはWECチームの代表も兼任し、7号車ドライバーとして2勝を挙げ、マニファクチャラータイトル獲得に貢献した。
  • ジニエル・ド・ヴィリエール
    Giniel de Villiers
    TGR W2RCドライバー。2009年のダカールウィナーでもある。これまで参戦してきたダカールラリー20戦全てで完走し、トップ10フィニッシュを逃したのはわずか1回のみ。さらに、20戦中8度の表彰台フィニッシュを含む15回のトップ5フィニッシュという比肩するもののない記録を持つ。