スーパーフォーミュラ 2016年シーズン開幕へのプロローグ Part 3

ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/VANTELIN TEAM TOM'S

ITOCHU ENEX TEAM IMPUL

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「開幕戦に向けてモチベーションを高めているところ」

公式テストではトップタイムのセッションもありましたが、全体的に見るとトップグループにはコンマ数秒後れをとっており、ここが今の課題ですね。今シーズンはタイヤが代わったことで、ドライバーも新しいタイヤを"勉強中"です。新しいタイヤは、これまでとはちょっと特性が違うけど、そこはドライバーにとって問題はないでしょう。レインタイヤはもう少しグリップがあると楽しいかな。また、チームもクルマをタイヤに合わせて進化させるため、一生懸命やっています。だから開幕戦には、クルマも良い状況になると思うし、そうなればこれまで通りトップグループで戦えるはずです。僕自身もチームも、今は開幕戦に向けてモチベーションを高めているところです。

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関口 雄飛
「監督から『ガンガン行け!』と背中を押されてます」

スーパーフォーミュラは初参戦ですが、それでも目標はもちろんチャンピオンを獲ることです。ただ、今の自分の実力がどのレベルか見えていないのも事実です。開幕戦で10位争いをしているようなら、第2戦で当たり前にトップ争いなどできませんからね。だから開幕戦が終わったところで、ハッキリとした目標が出てくると思います。あと、もうひとつ目標を挙げれば、チームメイトに勝つことですね。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手は速いので簡単ではないですが、星野一義監督からは「ガンガン行け!」と背中を押されてます。鈴鹿のテストではダウンフォースが大きいクルマではしばらく走っていなかったので、それに慣れるよう"勉強"をして、次の岡山ではクルマのセッティングとロングの走り込みをしました。あとは開幕戦を待つだけです。

関口 雄飛 フォトギャラリー

VANTELIN TEAM TOM'S

アンドレ・ロッテラー
「テストでクルマに充分な手応えを感じました」

スーパーフォーミュラには速いドライバーが集まっていますし、チームもトップチームが揃っているから、とてもコンペティティブな戦いが繰り広げられています。それは今年もまったく変わりません。今年はタイヤがヨコハマに代わり、ドライバーにもチームにも新しいチャレンジが求められていますが、すぐにこれまでと同じ激しいバトルになるでしょうね。僕たちは鈴鹿と岡山のテストの、いくつかのセッションでトップタイムを出しました。でもそれはテストですから、取り立てて喜ぶものではありません。ただクルマのコンディションが素晴らしいですし、ドライブしていても充分な手応えを感じました。今年もいいシーズンにできるようがんばっていきます。

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中嶋 一貴
「勝つこととチャンピオン獲得が変わることない目標」

これは毎年変わることはないのですが、やはりレースに出る以上は勝つことが目標であり、シリーズを戦う上ではチャンピオン獲得が目標になります。いつも通りですね。ただ今年はタイヤが代わったことで、少し苦労している、と言うのが正直なところです。それでも、テストで走る度にクルマは着実に仕上がってきているし、僕自身も新しいタイヤに合わせ込むことができつつあります。去年の後半から流れがよくないこともあり、テストではロッテラー選手にタイム差を付けられていますが、逆にそのタイムは出せるんだと考えて決してネガティブにはなっていません。クルマもシーズン開幕までにはキッチリと仕上げて、いい滑り出しでシーズンに入れると思っています。

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