2018年プレスリリース

全日本F3 2018年 第5,6戦 富士
第5戦は坪井翔が独走ポール・トゥ・ウィンで5連勝
第6戦は宮田莉朋が参戦2年目にしてF3初勝利!

2018.07.08(日)- 20:45配信

 約1か月ぶりの開催となった全日本F3の第3大会。第5戦ではTDPドライバーの坪井翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が独走のポール・トゥ・ウィンで開幕5連勝を達成。第6戦では、ポールの坪井がスタートを失敗し、4番手スタートから首位を奪った宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)がF3初優勝を飾りました。

 全日本F3選手権の第3大会(第5戦、第6戦)が7月7日(土)と8日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
 トップドライバーへの登竜門として若手による激戦が繰り広げられている全日本F3。今季トヨタはTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーとして、シリーズに売る参戦する坪井と宮田の2名を支援しています。
 2015年にFIA-F4でチャンピオンを獲得した後、F3へとステップアップし、今年3年目を迎える23歳の坪井は、今季開幕より2大会、4戦全てで勝利と圧倒的な強さを見せており、シリーズチャンピオンを目指し更なる連勝継続へと挑みました。チームメイトの18歳宮田も2016年、2017年とFIA-F4でのチャンピオンを獲得。2年目のF3で初優勝を目指し今大会に臨みました。

第6戦でF3初優勝を飾った宮田莉朋(中央)と2位に入った坪井翔(左)
第6戦でF3初優勝を飾った宮田莉朋(中央)と2位に入った坪井翔(左)

予選

 7日(土)、朝8時半から30分間の予選が行われました。その時点で雨は降っていなかったものの、路面は完全なウェットコンディション。各車水煙を上げながらのアタックとなりました。
 前日までの専有走行でもトップをキープしてきた坪井は、計測3周目、4周目でライバルを突き放す、唯一1分51秒台に入れてベスト、セカンドベスト共にトップにつけました。セッションが始まって10分ほどで軽い雨が降り始めましたが、各車タイヤを交換して更にアタック。坪井はタイム更新はなりませんでしたが、ライバル勢は坪井のタイムに届かず、坪井が第5戦、第6戦共に連続ポールポジションを獲得。
 ウェットコンディションに苦しむ宮田は第5戦5番手、第6戦4番手グリッドから決勝に臨むこととなりました。

第5戦決勝

 予選の後も雨は降らず、午後1時半の第5戦決勝開始時には、路面は完全にドライコンディションに。この週末初めてのドライ路面で決勝レース(15周)が戦われることとなりました。
 ポールポジションの坪井は若干スタートで遅れ、2,3番手の車両に迫られましたが、首位の座はキープ。1周目を終えた時点では2位に0.8秒差だったものの、その後は後続を徐々に引き離していきました。
 5番手スタートの宮田はスタート直後から激しいバトルを繰り広げ、一旦は3位に浮上するものの、その先のコーナーで行き場を失い5位に後退。その後も4位争いを繰り広げました。
 坪井は周回毎に2位以下との差を広げていき、危なげなく最終的には7秒近い大差をつけ、独走でのポール・トゥ・ウィン。今季開幕から負け無しの5連勝を飾りました。
 宮田は4位に上がってから、一時は3秒以上空いていた前車との差をじりじりと詰めていき、最終的には1.2秒まで迫りましたが逆転には至らず4位でチェッカー。しかし、1周目のバトルの際にコース外で追い抜きをしたとしてレース後、結果に30秒加算されることとなり、最終的に8位という結果に終わりました。

第6戦決勝

 8日(日)はやや雲はあるものの天候は回復。この日もドライコンディションで午前10時15分に第6戦(21周)の決勝レースがスタートしました。
 ポールポジションの坪井は、気負ったか痛恨のエンジンストールで一気に10位前後までポジションダウン。4番手グリッドの宮田は3,4位争いを繰り広げることとなりました。
 大きく遅れた坪井は1周目を終えたストレートで1台パスすると、3周目にも更に1台をかわし、2位走行中の車両がトラブルで停まったため6位へ。4周目にもう1台かわすと、3位の宮田を含む、3台での2位争いに追いつきました。
 宮田は5周目のストレートで2位へ浮上。その後方ではファステストタイムをマークする速さで追い上げる坪井が、3台横並びのバトルの末に一気に2台をパスし、宮田に次ぐ3位へ浮上しました。
 宮田は2秒以上あった首位との差をじりじりと詰めて行き、11周目にはほぼテール・トゥ・ノーズに。12周目のストレートでスリップストリームに入ると、TGRコーナー(1コーナー)進入で前に出て、ついに首位に立ちました。
 坪井もこれに続き、16周目のコカコーラコーナーでアウトから豪快に前車をパス。TDPドライバーの1-2体制となりました。
 その後坪井は前を行く宮田との差を少しずつ詰めていきましたが、最後は1秒ほどの差を残して宮田がトップチェッカー。F3参戦2年目にして、念願の初勝利を挙げました。坪井の連勝は5でストップとなりましたが、坪井は2位で連続表彰台。ポールポジションとファステストラップのポイントも獲得し、ランキングでは大差の首位につけています。

第6戦でF3初優勝を飾った宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #37)
第6戦でF3初優勝を飾った宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #37)
第5戦まで5連勝を飾り、第6戦も追い上げ2位となった坪井翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)
第5戦まで5連勝を飾り、第6戦も追い上げ2位となった坪井翔(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)

リザルト

第5戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136坪井 翔カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1523'52.73411'51.995TOYOTA TOM'S TAZ31
22阪口 晴南TODA RACING157.36841'52.234TODA TR-F301
312笹原 右京ThreeBond Racing157.90781'53.568ThreeBond TOMEI TB14F3
493大湯 都史樹TODA RACING1515.39231'52.230TODA TR-F301
51金丸 悠B-MAX RACING TEAM1520.91721'52.162TOYOTA TOM'S 3S-GE
635河野 駿佑RS FINE1524.84971'53.314Mercedes-Benz 414
78片山 義章OIRC team YTB1532.70491'53.716Mercedes-Benz 414
837宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1551'52.645TOYOTA TOM'S TAZ31
914根本 悠生ALBIREX RACING TEAM1539.33161'53.276Mercedes-Benz 414
1030DRAGONB-MAX ENGINEERING151'08.345111'54.687VOLKSWAGEN A41(0XY)
1128山口 大陸TAIROKU RACING151'08.380121'55.455VOLKSWAGEN A41(0XY)
1210ジェイク・パーソンズNODA RACING151'17.425151'56.439VOLKSWAGEN A18
1321SYUJIB-MAX RACING TEAM151'35.000141'56.326VOLKSWAGEN A41(0XY)
1413吉田 基良B-MAX ENGINEERING151'35.614131'56.078VOLKSWAGEN A41(0XY)
3三浦 愛B-MAX RACING TEAM69Laps101'53.770VOLKSWAGEN A41(0XY)

第6戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
137宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S2133'38.31041'52.739TOYOTA TOM'S TAZ31
236坪井 翔カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S211.37611'51.998TOYOTA TOM'S TAZ31
312笹原 右京ThreeBond Racing213.31291'53.829ThreeBond TOMEI TB14F3
42阪口 晴南TODA RACING215.88831'52.563TODA TR-F301
535河野 駿佑RS FINE2123.79771'53.513Mercedes-Benz 414
61金丸 悠B-MAX RACING TEAM2125.48151'52.764TOYOTA TOM'S 3S-GE
73三浦 愛B-MAX RACING TEAM2136.59881'53.782VOLKSWAGEN A41(0XY)
814根本 悠生ALBIREX RACING TEAM2140.0861'53.372Mercedes-Benz 414
928山口 大陸TAIROKU RACING2154.297121'55.483VOLKSWAGEN A41(0XY)
1030DRAGONB-MAX ENGINEERING211'21.757111'54.773VOLKSWAGEN A41(0XY)
1110ジェイク・パーソンズNODA RACING211'23.518141'56.517VOLKSWAGEN A18
1221SYUJIB-MAX RACING TEAM201Lap131'56.448VOLKSWAGEN A41(0XY)
1313吉田 基良B-MAX ENGINEERING201Lap151'56.701VOLKSWAGEN A41(0XY)
148片山 義章OIRC team YTB192Laps101'53.935Mercedes-Benz 414
93大湯 都史樹TODA RACING219Laps21'52.348TODA TR-F301

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1坪井 翔TOYOTA TOM'S TAZ3166
2宮田 莉朋TOYOTA TOM'S TAZ3140
3阪口 晴南TODA TR-F30128