2019年プレスリリース

全日本F3 2019年 第4大会(第9,10戦)
TDPドライバー宮田莉朋が第9戦で今季3勝目
小高一斗が2位で続きTDPドライバーが1-2フィニッシュ

2019.06.23(日)- 20:00配信

全日本F3の第4大会(第9戦、第10戦)がスポーツランドSUGOで行われ、TDPドライバーの宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が第9戦でポール・トゥ・ウィンを飾り今季3勝目。小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)が自己最高位となる2位で続き、TDPドライバーが今季初の1-2フィニッシュを果たしました。第10戦では宮田が2位、小高は5位に終わりました。

全日本F3選手権の第4大会(第9戦、第10戦)が6月22日(土)と23日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
 今年40周年を迎えた全日本F3。この長い歴史の中で、数多くのトップドライバーを輩出し、その多くが国内外で輝かしい活躍を見せてきました。そんな全日本F3に、今季はトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)の支援ドライバーとして宮田と小高の2名が参戦しています。
 F3参戦3年目となる19歳の宮田は開幕大会鈴鹿の第2戦、そして2週間前に行われた岡山大会の第7戦と2勝を挙げており、ランキング2位で首位を追っています。今季F3フル参戦初年度となる20歳の小高は、第2戦で初の3位表彰台を獲得しており、更なる好成績に期待がかかりました。

第9戦で1-2フィニッシュを飾ったTDPドライバーの宮田莉朋(中央)と小高一斗(左)
第9戦で1-2フィニッシュを飾ったTDPドライバーの宮田莉朋(中央)と小高一斗(左)

予選

22日(土)は前夜からの雨により、朝方までは路面はウェットでしたが、走行が始まる頃にはほぼ止み、F3予選の前のスーパーフォーミュラフリー走行では全車スリックで走れるまでに。午前10時15分から30分間で行われたF3の予選も、コースの一部はまだ濡れているものの、ライン上はほぼドライで、全車スリックタイヤでのアタックが開始されました。
 セッション開始と共に各車アタックに入り、計測3周目、宮田がその時点でのトップタイムをマーク。その後もじりじりとタイムを更新していきました。小高はこの時点で3番手。
 9分を経過したところでクラッシュ車両によりセッションは赤旗中断。10分ほどの中断の後に、セッションは5分間延長され、残り16分で再開されました。ここからは各車が更なるアタックを繰り広げ、一旦はライバル勢がトップに立ちますが、宮田が最後のアタックでトップを奪い返し、開幕鈴鹿大会以来となる第9戦のポールポジションを獲得。セカンドベストタイムで決定される第10戦もポールからスタートを切ることとなりました。小高は第9戦2番手、第10戦は3番手グリッドを獲得しました。

第9戦決勝

予選に続き,午後2時45分より18周で競われる第9戦の決勝がスタートしました。変わらず曇天ながら路面はドライ、気温は20度ほどというコンディションでのレースは、ポールポジションの宮田が好スタートを切ると、1周目に2位に1秒以上の差をつけました。最前列2番手スタートの小高も2位のポジションをキープ。
 レースは4周目に後方車両の接触によりセーフティカーが導入。首位宮田が2位に対し1.6秒以上に拡げていたマージンもこれで帳消しとなりましたが、9周目にセーフティカーが退去し再スタートが切られた後も宮田はファステストラップを周回毎に更新する速さで後続を引き離し、ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げました。小高も終盤の後続の猛追を退け、2位でチェッカー。自身最高位となる2位表彰台を獲得しました。TDPドライバー2人による1-2フィニッシュは今季初。
 宮田はこのレース、ポールポジションとファステストラップのボーナスポイントも獲得するフルマークで、ライバルとのポイント差を30から23ポイントへと縮めました。

第9戦優勝、第10戦は2位でフィニッシュした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)
第9戦優勝、第10戦は2位でフィニッシュした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #36)
第9戦で自己最高の2位フィニッシュを果たした小高一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #37)
第9戦で自己最高の2位フィニッシュを果たした小高一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S #37)

第10戦決勝

23日(日)も朝方は路面が濡れていたものの、F3の決勝が行われる頃にはほぼ路面は乾き、ライン外の一部に若干濡れているところが残る程度。午前10時20分、曇り空の下で25周で競われる第10戦決勝レースがスタートしました。
 ポールポジションの宮田もスタートは悪くなかったものの、イン側2番手の車両が抜群のスタートダッシュを見せ先行。宮田はこれを追う展開となりました。3番手グリッドの小高もスタートでライバルに並びかけられて行き場を失い、5位へとポジションダウン。
 その直後に1コーナーで後方車両がコースアウトし停まってしまったため、1周目にしてセーフティカーが導入。5周を終えたところでセーフティカーが退去し、6周目からレースが再開されました。
 宮田はファステストラップを更新しながら差を詰め、コンマ4秒ほどの差で追走を続けました。レースが終盤にさしかかると、宮田は更に差を詰め、16周目には1コーナーで並びかけますがパスには至らず。更なるチャンスを伺っていましたが、18周目、別の車両がクラッシュしまたセーフティカー導入。このセーフティカーは22周終了で退去し、残り3周で再開されると、再び宮田はコンマ3秒ほどの差で追いましたが、逆転は叶わず、2位でチェッカー。小高は5位でフィニッシュしました。
 今大会の結果、宮田はドライバーズランキングで首位との差を19ポイントに縮め、シーズン後半戦での逆転を目指します。

リザルト

第9戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S1828'24.14911'12.604TOYOTA TOM'S TAZ31
237小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S186.14621'13.105TOYOTA TOM'S TAZ31
311サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark186.93851'13.190Spiess A41
412大津 弘樹THREEBOND RACING1812.65581'13.737ThreeBond TOMEI TB14F3
52大湯 都史樹TODA RACING1814.04261'13.223TODA TR-F301
665エナム・アーメドB-Max Racing with motopark1814.69941'13.142Spiess A41
78片山 義章OIRC team YTB1815.96971'13.377Spiess A41
835河野 駿佑RS FINE1822.28291'13.904HWA 414
951アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark1823.021101'14.022Spiess A41
1013三浦 愛THREEBOND RACING1826.194121'15.019ThreeBond TOMEI TB14F3
115久保田 克昭Hanashima Racing181'03.506141'16.405TOYOTA TOM'S TAZ31
7シャルル・ミレッシOIRC team YTB108 Laps31'13.105Spiess A41
28山口 大陸TAIROKU RACING414 Laps131'15.019Spiess A41
30DRAGONB-Max Racing with motopark315 Laps111'14.781Spiess A41

第10戦

順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
12大湯 都史樹TODA RACING2542'01.17621'13.256TODA TR-F301
236宮田 莉朋カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S250.30611'13.147TOYOTA TOM'S TAZ31
311サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark251.10241'13.428Spiess A41
465エナム・アーメドB-Max Racing with motopark252.14751'13.478Spiess A41
537小高 一斗カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S252.76831'13.379TOYOTA TOM'S TAZ31
68片山 義章OIRC team YTB253.60561'13.503Spiess A41
712大津 弘樹THREEBOND RACING254.91281'13.883ThreeBond TOMEI TB14F3
835河野 駿佑RS FINE256.21991'14.063HWA 414
951アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark256.898101'14.077Spiess A41
1013三浦 愛THREEBOND RACING258.09121'15.307ThreeBond TOMEI TB14F3
115久保田 克昭Hanashima Racing2522.407141'16.824TOYOTA TOM'S TAZ31
30DRAGONB-Max Racing with motopark178 Laps111'14.995Spiess A41
28山口 大陸TAIROKU RACING124 Laps131'15.695Spiess A41
7シャルル・ミレッシOIRC team YTB71'13.845Spiess A41

ドライバーズポイント

順位ドライバー名エンジンポイント
1サッシャ・フェネストラズSpiess A4183
2宮田 莉朋TOYOTA TOM'S TAZ3164
3大湯 都史樹TODA TR-F30141
6小高 一斗TOYOTA TOM'S TAZ3121
8阪口 晴南TOYOTA TOM'S TAZ3110