2018年レポート

FIA-F4 2018年 第5,6戦 鈴鹿
19歳小高が3戦連続での2位表彰台

2018.05.20(日)- 21:40配信

 鈴鹿サーキットでFIA-F4選手権の第3大会(第5戦、第6戦)が行われ、小高一斗(TOM'S SPIRIT)が両レース共に2位表彰台を獲得。前大会の第4戦から、3戦連続での2位フィニッシュとなりました。今季より同シリーズフル参戦の小川颯太(TOM'S SPIRIT)は両レースともに9位。連続シングルフィニッシュでポイント獲得を果たしました。

 5月19日(土)20日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットでFIA-F4選手権の第3大会(第5戦、第6戦)が行われました。入門フォーミュラシリーズとして毎戦多くのエントリーを集めるFIA-F4。今季の同シリーズには、トヨタの支援で18歳の小川、そして前大会より19歳の小高が参戦しています。

 19日(土)は前夜雨が降ったものの朝には止み、F4の予選走行開始時点ではほぼ路面は乾いた状態に。前日までに比べると肌寒いものの、天候も徐々に雲が晴れていく中、午前8時10分より30分間の予選が行われました。
 各車周回を重ねるごとに着実にタイムを更新していき、上位勢は、4周目にはこれまでのコースレコードを更新する2分7秒台に突入。小高は7周目には6秒台へ入れる速さを見せましたが、惜しくもポールポジション獲得はならず。ベストタイム、セカンドベストタイム共に2番手となり、第5戦、第6戦の両方を最前列2番手からスタートすることになりました。
 小川は10周目とやや遅めにベストタイムをマーク。第5戦11番手、第6戦は13番手グリッドとなりました。

 予選に続き午後1時40分より、強風の下で第5戦の決勝レース(10周)が行われました。最前列2番手からスタートを切った小高でしたが、スタートで気負ったかホイールスピンを喫し、僅かに出遅れて3位へとポジションダウン。
 3位に落ちた小高は、2位の車両からは離されることなく追走を続け、5周目にはファステストラップをマークする速さで前との差を徐々に詰めていきました。7周目にはバックストレートから130Rへの進入で並びかけましたがパスには至らずコースオフ。ポジションは落とすことなくすぐにコース復帰したものの、2位との差はまた広がってしまい仕切り直しに。
 諦めない小高は、すぐに前走車に追いつき、ファイナルラップのシケイン進入で並ぶと、シケイン2つめでライバルがコースアウト。これで2位に浮上した小高が、第4戦に続く連続2位表彰台を獲得しました。小川は11位スタートから2つ順位を上げ9位でチェッカーを受けました。

 20日(日)は前日の強風も止み、好天の下で午前8時45分より第6戦決勝レース(10周)がスタート。今度は最前列2番手の小高が好ダッシュを決め、トップへと浮上しました。  しかし、ライバルの執拗な追い上げを受け、3周目の1コーナー進入で並ばれ、2台はサイド・バイ・サイドのまま2コーナーへ。立ち上がりで惜しくも先行を許し、小高は2位へと後退してしまいました。  この激しい首位争いが繰り広げられたその後方で、3台が絡んで1コーナーに突っ込む多重クラッシュが発生。ドライバーは無事でしたが、1台は大きく跳ね上がってタイヤバリアの上に飛びこむほどの大きなクラッシュとなりました。これによりセーフティカーが導入。車両排除の間、セーフティカーでの周回が続けられましたが、規則で定められていた30分間を過ぎても排除作業は終わらず、セーフティカーランのままチェッカー。  小高は2位のままチェッカーを受けることとなり、3戦連続での2位となりました。小川は前を行く車両がクラッシュで脱落したこともあり、13番手スタートから9位へ順位を上げてフィニッシュ。連続のシングルフィニッシュでポイント獲得を果たしました。

No.1 小高一斗(TOM'S SPIRIT)
No.36 小川颯太(TOM'S SPIRIT)
2戦連続の表彰台を獲得した 小高一斗(TOM'S SPIRIT)