2019年レポート

FIA-F4 2019年 第7大会 もてぎ
トヨタ支援のルーキー、19歳の平良響と野中誠太が
ランキング7,8位でシーズンを終える

2019.11.03(日)- 22:40配信

ツインリンクもてぎでFIA-F4選手権の第7大会(第13戦、第14戦)が行われ、今季よりトヨタのスカラシップを受けシリーズに参戦する19歳のルーキー平良響(TOM'S SPIRIT)が第13戦で5位。同じく19歳ルーキーのチームメイト野中誠太(TOM'S SPIRIT)は第14戦を6位フィニッシュ。シーズンランキングでは平良が7位、野中が8位で終えることとなりました。

11月2日(土)、3日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎでFIA-F4選手権の今季最終戦となる第7大会(第13戦、第14戦)が行われました。
 本格的な4輪フォーミュラレースの入門カテゴリーとして、国際自動車連盟(FIA)によって制定された国際規格に則って2015年より日本国内で行われているFIA-F4選手権 (F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP)。毎戦多くのエントリーを集める同シリーズには、昨年までカートで活躍してきた野中と平良がFTRS(フォーミュラトヨタ・レーシングスクール)のスカラシップドライバーとしてトヨタの支援を受けて今季から参戦しています。

 3日(土)午前8時より30分間の予選が行われました。気温11度、路面温度10度と肌寒い中、各車セッション開始からじっくりとタイヤを暖めていき、じりじりとタイムを更新していきました。
 第13戦のスターティンググリッドを決定するベストタイムで、平良は9周目に2位と1000分の5秒差という僅差の3番手タイムをマーク。野中はベストなセクタータイムを1周にまとめきれず、平良からコンマ5秒ほどの遅れながら15番手。セカンドベストタイムで決される第14戦のグリッドは、タイムを伸ばせなかった平良が9番手、野中は15番手となりました。

 予選のあと、好天の下で気温、路面温度とも上昇し、19度、29度のコンディションで午後1時5分に第13戦の決勝レース(13周)がスタート。
 3番手スタートの平良は、好スタートで1コーナーへは2位で進入しましたが、その後かわされ3位に。また、スタート直後の中団クラッシュによりセーフティカーが出され、5周目の再スタート直後にも2台に先行を許すこととなり、5位でフィニッシュしました。
 15番手スタートの野中は、前で起こったクラッシュをかわし9位に上がると、7周目とファイナルラップに1台ずつかわし、7位でチェッカーを受けました。

 3日(日)曇り空から回復してきたものの、まだ肌寒い午前8時15分に今季最終戦となる第14戦決勝レース(13周)のスタートが切られました。
 9番手スタートの平良は1つポジションを挙げ8位で1周目を戻って来ましたが、2周目の3コーナーで他車と接触。続く4コーナー立ち上がりで行き場を失ってコースオフを喫し、コースへ戻ったところでも接触がありスピン。後続が突っ込んでの多重クラッシュでレースを終えることとなりました。
 15番手スタートの野中は1周目に3つポジションアップ。平良らのクラッシュにより導入されたセーフティカーからの再スタートを10位で切った後、6周目、7周目と連続で2台ずつパスし、6位へと浮上しました。ファイナルラップで更に前車をパスすべくアタックした野中でしたが、並んで進入したコーナー出口でオーバーラン。7位でチェッカー。6位の車両がペナルティで降格となったため、6位フィニッシュとなりました。

 これで今季のFIA-F4は全日程が終了。今季より同シリーズに参戦したトヨタの支援ドライバー2名は、3位1回、4位3回、5位4回の平良がランキング7位、2位、3位の表彰台1回ずつ、4位2回の野中がランキング8位でシーズンを終えることとなりました。

FIA F4 第14戦スタートシーン
平良響(TOM'S SPIRIT)
野中誠太(TOM'S SPIRIT)