FIA-F4 2024年 第2大会(第3,4戦)鈴鹿TGR-DC RS支援ドライバーの佐野が第4戦で6位
最年少16歳の梅垣が第4戦7位入賞

2024.06.03(月)- 17:00配信

 フォーミュラレースの登竜門として例年激戦が繰り広げられるFIA-F4選手権の第2大会が鈴鹿サーキットで行われ、TGR-DC RSの支援を受ける17歳の佐野雄城(TGR-DC RS F4)が第4戦で6位フィニッシュ。同じく支援ドライバーで今季デビューのシリーズ最年少16歳梅垣清(TGR-DC RS F4)が第3戦で9位、第4戦で7位と連続入賞。卜部和久(TGR-DC RS F4)も第3戦9位、第4戦10位と入賞を果たしました。

TGR-DC RS支援ドライバーの佐野が第4戦で6位 最年少16歳の梅垣が第4戦7位入賞

 6月1日(土)、2日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットでFIA-F4選手権の2024年第2大会(第3戦、第4戦)が行われました。
 世界標準の規格に沿ったワンメイク車両で、カートからステップアップしてトップドライバーを目指す若手ドライバーがしのぎを削る同シリーズは、今季で10シーズン目を迎えます。過去には坪井翔、宮田莉朋、平良響、野中誠太、小林利徠斗らがチャンピオンを獲得し、トップドライバーへの道を歩んでいます。
 10シーズン目を迎えた今シーズンより、車両が2024年からより安全性の高められた第2世代の新型へと更新され、新たなスタートを切ることとなりました。
 今季の同シリーズには、TGR-DC RS(TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジプログラム レーシングスクール)のスカラシップドライバーとして、シリーズ2年目を迎える17歳の佐野と卜部、今季よりフォーミュラにステップアップする鈴⽊⽃輝哉(TGR-DC RS F4)と梅垣清(TGR-DC RS F4)の4名がシーズン参戦します。佐野は前大会富士の第1戦で初勝利を飾っています。

予選

 1日(土)は好天に恵まれ、チャンピオンクラスとインディペンデントクラスとで分けて、それぞれ20分ずつの予選が行われました。チャンピオンクラスの予選は午前8時35分より開始。やや暖かなコンディションでのセッションで、佐野が3周目と早めにベストタイムをマークし、その時点ではトップに立ちましたが、その後セッション後半にライバルがタイムを延ばしてくる中、佐野はタイム更新はならず、ベストタイムで決定される第3戦、セカンドベストタイムで決定される第4戦共に4番手となりました。
 佐野ら上位4台が2分7秒台に入れる中、その後方では2分8秒台前半での僅差の争いとなる中、梅垣がベストタイムで7番手、セカンドベストでは佐野と100分の8秒差という好タイムで5番手につけました。
 卜部は第3戦11番手、第4戦10番手。鈴木は第3戦13番手、第4戦12番手となりました。

第3戦決勝

 予選の後、晴天の下で午後2時より11周で争われる第4戦の決勝レースが行われました。
 予選で4番手につけた佐野は昨年からの累積モラルハザードポイントにより10グリッド降格、また鈴木は予選時の複数回走路外走行により3グリッド降格で、梅垣が6番手、卜部が10番手、佐野が13番手、鈴木が15番手からスタートすることとなりました。
 スタートでは佐野がエンジンストールを喫し大きくポジションダウン。1周目を18位で終えることとなりました。
 一方10番手スタートの卜部が8位へ順位を上げる一方、梅垣はスタートで出遅れ9位へと後退。鈴木は佐野の交代で14位へ。
 レースは1周目からコースオフした車両によりセーフティカーが導入され、4周目に再スタート。18位まで落ちた佐野は混戦の中で順位を上げていき、7周目には鈴木もかわして12位へ。レースは8周目に2度目のセーフティカー導入となり、10周目、残り2周での再スタートとなりました。
 8位、9位を行く卜部と梅垣も僅差でのバトルを繰り広げましたが、追い抜きの難しい鈴鹿でポジションアップは叶わず、そのままの8位、9位でフィニッシュ。梅垣は第1戦でリタイアに終わったこともあり、FIA-F4での初完走で初入賞、初ポイントを獲得しました。
 佐野は最後のリスタートでポジションを上げ11位へ。ポイント獲得へ最後まで追いましたが、0.003秒及ばず11位でチェッカー。鈴木が12位となりました。

第4戦決勝

 2日(日)は早朝雨が降っていたものの、レーススタート時には止み、日差しも差す状況。ほぼ乾いた路面で全車スリックタイヤを装着して午前8時40分より11周で争われる第4戦決勝レースのスタートが切られました。
 4番手、5番手からのスタートとなった佐野と梅垣ですが、どちらもややスタートで出遅れ、後方からの2台にかわされて6位、7位へと後退。3周目には梅垣が佐野をかわして6位へと順位を上げました。
 抜かれた佐野も離されることなく、テール・トゥ・ノーズで追撃を続け、その前の車両とのバトルを繰り広げました。
 9周目、1コーナー進入で梅垣が前車に並びかけましたが、1コーナーでオーバーラン。これで8位へと後退。佐野が6位へ順位を上げました。
 翌周には佐野は3台での5位争いを繰り広げますが、1台かわすも別の1台にかわされ、6位のポジションは変わらず。梅垣は1台かわして7位へ。
 佐野が6位でチェッカー。梅垣は7位に入り、連続入賞で自己最高位フィニッシュを更新しました。
 10番手スタートの卜部はスタートでひとつ順位を上げるも、その後バトルを繰り広げ10位でフィニッシュ。こちらも2戦連続でのポイントを獲得。鈴木は12番手スタートから一時は14位まで落ちるも追い上げ12位でチェッカーを受けました。

佐野 雄城
卜部 和久
鈴木 斗輝哉
梅垣 清