FIA-F4 2024年 第4大会(第7,8戦)鈴鹿TGR-DC RS支援ドライバーの佐野が第7戦で2位表彰台を獲得

2024.12.26(木)- 15:10配信

 FIA-F4選手権の今季最終大会となる第4大会(第7戦、第8戦)が鈴鹿サーキットで開催され、佐野雄城(TGR-DC RS F4)が第7戦で2位表彰台を獲得。佐野はシーズンをランキング4位で終えました。

TGR-DC RS支援ドライバーの佐野が第7戦で2位表彰台を獲得

 12月7日(土)、8日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで2024年FIA-F4選手権の第4大会(第7戦、第8戦)が行われました。
 全7大会、14戦で争われる今季の同シリーズも最終大会を迎えました。8月に予定されていた第4大会が台風の影響で延期され、今大会は2024年シーズンの最終大会として行われました。
 今季の同シリーズには、TGR-DC RS(TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジプログラム レーシングスクール)のスカラシップドライバーとして、佐野と卜部和久(TGR-DC RS F4)、鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)と梅垣清(TGR-DC RS F4)の4名がシーズン参戦。佐野は第1戦で勝利を挙げた後、SUGOの第9戦でもポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げるなど表彰台5回の速さを見せ、ランキング3位につけています。

予選

 7日(土)は好天に恵まれたものの気温は一桁台と寒い中、午前8時5分より20分間の予選セッションが行われました。このセッションでのベストタイムで第7戦、セカンドベストタイムで第8戦のスターティンググリッドを決定します。
 寒さでタイヤの暖めに時間がかかることもあり、セッション開始後、早めに各車コースインし、3周目あたりからアタックに入りました。
 各車周回を重ねるごとに少しずつタイムを更新していき、トップ2台はやや離れたものの、3番手以下は12台が1秒内に入る僅差の争いに。TGR-DC RS勢は佐野が2分7秒272で4番手タイム。梅垣が7番手、鈴木は12番手、卜部が13番手。セカンドベストタイムでは佐野が5番手、梅垣が6番手、鈴木が11番手、卜部は14番手となりました。

第7戦決勝

 予選の後、午後12時45分より11周で争われる第7戦の決勝が行われました。風が強く、寒さを感じる中、低温を考慮してフォーメーションラップを通常よりも1周多い2周行った後、レースのスタートが切られました。
 4番手グリッドの佐野は好スタートを切り、3台並んでの2位争いで1コーナーへと進入。並んだまま立ち上がっていき、S字コーナーで2位に浮上しました。
 7番手グリッドの梅垣は順位をキープ。鈴木は予選中に走路外走行を複数回したことに対する5グリッド降格のペナルティを受け、17番手からスタートとなりましたが、13番手グリッドの卜部がスタートで遅れたためこれをかわし16位に。卜部は19位へと大きく順位を落としました。
 1周目の130Rでライバルにかわされた梅垣は8位に。一方鈴木は14位へ、卜部も18位へと順位を上げました。
 2位の佐野は首位から離されることなく周回。後方の梅垣らは順位を入れ替えならのバトルを展開しました。
 5周目にインディペンデントクラスの車両がコースアウトし、グラベルでストップ。セーフティカーが導入されました。
 8周目に残り4周で再スタートが切られると、佐野、梅垣は順位をキープ、卜部はストレートで14位に順位をあげましたが、すぐにヘアピンでインディペンデントクラス同士が接触し、再度のセーフティカー導入に。この時点で佐野が2位、梅垣が9位、鈴木が14位、卜部15位。
 レースは10周を終えたところでセーフティカーが退去し、残り1周の超スプリントで再開されました。佐野はこの再スタートも決め、2位でチェッカー。今季6度目の表彰台を獲得しました。梅垣は9位。卜部が14位。鈴木は再スタート時に追突を回避してコースオフしたこともあり、16位に終わりました。

第8戦決勝

 8日(日)は若干雲が多く寒さを感じる状況の下、風の強い中で午前8時15分より、11周で争われる今季最後のレース、第8戦の決勝が開始されました。
 今レースも2周のフォーメーションラップのあとにスタート。5番手グリッドの佐野、6番手グリッドの梅垣はポジションをキープ。11番手グリッドの鈴木は10位へ、14番手グリッドの卜部も13位へと順位を上げました。
 鈴木は2周目の1コーナーでも1台かわし、9位へ。2周目のS字コーナーで8位の車両が単独スピンし、グラベルでストップ。2周目にしてセーフティカーが出されました。これにより、鈴木は8位、卜部は12位へ。
 4周目に再スタートが切られましたが、直後の1コーナー進入で卜部の直前の2台が接触し、卜部もこれを避けきれずに3台がクラッシュ。再びセーフティカーが出されました。卜部はここでレースを終えることとなりました。
 車両排除のためにやや長いセーフティカーランが続いた後、佐野が5位、梅垣が6位、鈴木が8位のまま、レースは残り3周で再スタートが切られました。
 梅垣が再三にわたり佐野を攻め、ファイナルラップの1コーナー進入でパス。梅垣が5位、佐野が6位、鈴木が8位でチェッカーを受けました。レース後、トップチェッカーの車両が車検で失格となったため、順位はひとつずつ繰り上がることとなり、梅垣が4位、佐野が5位、鈴木が7位という結果となりました。
 佐野はライバルが上位でフィニッシュしたことにより、ランキングは4位に。梅垣がランキング7位、鈴木は10位、卜部が11位でシーズンを終えることとなりました。

佐野 雄城
卜部 和久
鈴木 斗輝哉
梅垣 清