
ル・マン24時間レースは6時間を経過。2度にわたるセーフティカー導入などやや荒れ気味の展開となる中、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは大きなトラブルに見舞われることなく僅差の1-2走行でレースをリードしています。

TS050 HYBRID 7号車 :
(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)
6時間経過時順位: 2位 (トップと12秒587差), 94周
TS050 HYBRID 8号車 :
(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ)
6時間経過時順位: 1位, 94周
レースは全体の4分の1を過ぎ、首位を走るTS050 HYBRID 8号車は94周を走破。7号車が10秒ほどの差の2位でこれを追っています。
3時間を経過してまもない56周目、フェルナンド・アロンソに交代していた8号車が7号車をパスし、首位に立ちました。その翌々周、7号車はタイヤのスローパンクチャーに見舞われ、予定外のピットインを強いられ、47秒をロス。その2周後にLMP2車両のクラッシュ車両によるセーフティカーが出されました。
70周目にはLMP1他車の激しいクラッシュにより約30分に渡ってセーフティカーが導入。このタイミングで2台のTS050 HYBRIDは同時にピットへ向かいました。7号車は予定通りのピット作業が行われましたが、8号車はタイヤのダメージに見舞われていました。
その時点で3位以下の車両には1周の差をつけていたこともあり、セーフティカー導入による影響は最小限で済み、7号車が首位、すぐ直後に8号車が続いて75周目にレースはセーフティカーが退出し、再開されました。
レースが再スタートした翌週、8号車のアロンソは再び7号車をパス。首位に浮上した8号車は81周目にピットインし、中嶋一貴へとドライバーチェンジ。タイヤを交換して7号車の直前でコースに復帰しました。7号車のロペスは予定よりも長く、4回目のピット後も走行を継続し、5回目のピットで小林可夢偉へと交代しました。
6時間を経過した時点で、中嶋が駆る8号車が首位、12.587秒差の2位に小林の7号車が続き、3位の車両には1周差をつけています。
マイク・コンウェイ(7号車):
スタートしてすぐに小雨が降ったので、ミスをしないよう余裕を持って走りました。雨が止んだ後は堅実に走ることを心掛けました。コース上は混雑していますし、イエローによるスローゾーンの発生場所次第で、タイム差が運に左右されることがあります。レースは更に長く続きますが、リスクを冒すことなく走り続けます。
ホセ・マリア・ロペス(7号車):
長い時間運転しましたが、終わりの方はタイヤがきつかったです。コース上の混雑への対処も難しかったですが、ル・マンでレースすることをとても光栄に感じています。トラブルを起こすことなく目標を目指してチーム全体がうまく機能しています。トヨタの2台で最後まで優勝争いしたいです。
セバスチャン・ブエミ(8号車):
自分の担当は上手く走りきれたと思います。マイクとは接戦でしたが、リスクを冒すことなく、特にコース上が混雑している時は慎重に運転しました。
フェルナンド・アロンソ(8号車):
これまで何ラップもの練習走行を重ねてきましたが、それが例え同じサーキットだとしてもレースは別物です。まずは良いスタートが切れ、ノン・ハイブリッドのライバル勢に対してリードを築くことが出来ています。長いレースであることは理解しています。このままリードを維持し、チェッカーフラッグ目指して全力を尽くします。

WEC第2戦 ル・マン24時間 決勝6時間経過時順位(LMP1クラス)
順位 | No. | ドライバー名 | チーム/車種 | 周回 | トップとの差 |
1 | 8 | 中嶋一貴 セバスチャン・ブエミ フェルナンド・アロンソ | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 94 | |
2 | 7 | 小林可夢偉 マイク・コンウェイ ホセ・マリア・ロペス | TOYOTA GAZOO Racing/ トヨタ TS050 HYBRID | 94 | 12.587 |
3 | 17 | ステファン・サラザン イゴール・オルトツェフ マテヴォス・イサアキャン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 93 | 1 Lap |
4 | 3 | トーマス・ローレン マティアス・ベシェ グスタボ・メネゼス | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 92 | 2 Laps |
5 | 1 | アンドレ・ロッテラー ニール・ジャニ ブルーノ・セナ | レベリオン・レーシング/ レベリオンR13・ギブソン | 91 | 3 Laps |
6 | 10 | ヘンリク・ヘドマン ベン・ハンリー レンジャー・ヴァン・デル・ザンデ | ドラゴンスピード/ BRエンジニアリングBR1・ギブソン | 88 | 6 Laps |
7 | 5 | チャールズ・ロバートソン マイケル・シンプソン レオ・ルーセル | CEFC TRSMレーシング/ ジネッタG60-LT-P1・メカクローム | 88 | 6 Laps |
8 | 6 | オリバー・ローランド アレックス・ブランドル オリバー・ターベイ | CEFC TRSMレーシング/ ジネッタG60-LT-P1・メカクローム | 87 | 7 Laps |
9 | 4 | オリバー・ウェッブ ドミニク・クライハマー トム・ディルマン | バイコレス・レーシング・チーム/ エンソ・CLM P1/01・ニスモ | 65 | 29 Laps |
10 | 11 | ヴィタリー・ペトロフ ミカエル・アレシン ジェンソン・バトン | SMPレーシング/ BRエンジニアリングBR1・AER | 46 | 48 Laps |
