TOYOTA GAZOO Racingは、2019-2020年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)におけるテスト兼リザーブドライバーとして、トーマス・ローランが加わることを発表します。
21歳のローランは、まだ10代だった2017年にル・マン24時間レースの2位表彰台に上るなど、耐久レースの世界において既に若き期待のドライバーとしてその名を知られています。そして彼は同年12月にバーレーンで行われたルーキーテストで初めてTS050 HYBRIDをドライブし、その才能を印象づけました。
ローランはまた今シーズン、WECの最高峰LMP1クラスに初参戦し2018年のシルバーストーン6時間レースで勝利を飾っており、現時点でドライバーズ選手権の3位につけています。
ローランは今季のWEC最終戦となる来月のル・マン24時間レースをもって現在のレベリオン・レーシングとの契約を終えます。その後すぐにローランはTOYOTA GAZOO Racingのチームメンバーとして、来シーズンの世界タイトル防衛へ向けた準備のプレシーズンテストに加わることとなります。
村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム 代表:
トーマス・ローランが TOYOTA GAZOO Racing に加わってくれることを歓迎します。彼はとても速く、かつ堅実なドライバーです。彼の若さを考えると非常に印象的です。今までローランが示してきたパフォーマンスから見て、彼は今後も成長を続け、耐久レースにおける本当のスターになるであろうことを確信しています。チームの全員が彼のさらなる成長を楽しみにしています。
トーマス・ローラン:
私のレーシングドライバーとしてのキャリアの中で、初めてのワークスチームであるTOYOTA GAZOO Racingの一員となれることを誇りに思います。この機会を与えてくれた全ての人に感謝します。まずは今所属しているチームでの最後となるル・マン24時間レースを全力で戦うことに集中したいと思っていますが、チャンピオンチームの一員としてTS050 HYBRIDを再びドライブするのが本当に楽しみです。
トーマス・ローラン 経歴:
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1998年4月5日 ラ・ロシュ・シュル・ヨン, フランス
- 身長
- 180cm
- 体重
- 70kg
レースキャリア
- 2013
- フランスカート選手権KZ125ロングコース(セドリック・スポーツ):1位
- 2014
- フランスカート選手権KZ125ロングコース(セドリック・スポーツ):1位
- 2015
- フランスカート選手権KZ125ロングコース(セドリック・スポーツ):1位
カート世界選手権KZ2(セドリック・スポーツ):1位 - 2015-2016
- アジアン・ル・マン・シリーズ(DCレーシング):3位(3勝)
- 2016
- ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(YMR):LMP3クラス8位(1勝)
ロード・トゥ・ル・マン(DCレーシング):LMP3クラス1位 - 2016-2017
- アジアン・ル・マン・シリーズ(ジャッキー・チェン・DCレーシング):10位(1勝)
- 2017
- 世界耐久選手権(ジャッキー・チェン・DCレーシング):LMP2クラス2位(3勝)
ル・マン24時間レース(ジャッキー・チェン・DCレーシング):総合2位(LMP2クラス優勝)
WECバーレーン・ルーキーテスト(TOYOTA GAZOO Racing) - 2017-2018
- アジアン・ル・マン・シリーズ(ジャッキー・チェン・DCレーシング):1位(3勝)
- 2018-2019
- 世界耐久選手権(レベリオン・レーシング)
- 2018
- ル・マン24時間レース(レベリオン・レーシング):3位