WEC 2019-2020年シーズン ルーキーテスト
TOYOTA GAZOO Racing
山下健太を含む3人の若手ドライバーがTS050 HYBRIDをテスト
2019.12.16(月)- 00:45配信

12月15日(日)、8時間レースが終わったばかりのバーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の公式ルーキーテストが行われ、3人の若き才能あるドライバーが2年連続ル・マン24時間レース優勝車両である、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRIDをドライブする機会を得ました。
ルーキーテストは通常、シーズン最後のレースの後に実施されてきました。しかし、近年のWECは9月に開幕し翌年6月までというフォーマットとなっており、テストはシーズン中盤の、その年最後のレース終了後に行われています。
14日(土)、TOYOTA GAZOO Racingの1-2フィニッシュという形で幕を閉じた2019-2020年シーズンの第4戦バーレーン8時間レースは、晴れて暑い中での決勝レースでしたが、翌15日(日)は天候が一転。2度にわたる豪雨により午前中のセッションは難しいコースコンディションとなりました。
TOYOTA GAZOO Racingのテストドライバー兼リザーブドライバーであるトーマス・ローランは、2017年のルーキーテストでもTS050 HYBRIDをドライブしていますが、本日は34周を走破。ローランは前日のバーレーン8時間レースでLMP2クラスのシグナテック・アルピーヌ36号車を駆り5位フィニッシュを果たしています。
TOYOTA GAZOO Racing WECチャレンジプログラムのドライバーである山下健太は、彼の育成プログラムの一環として初めてTS050 HYBRIDをドライブし、44周を走破しました。24歳の山下は前日のバーレーン8時間レースでハイクラス・レーシングの33号車を駆りLMP2クラス8位でフィニッシュしています。
新進気鋭の若手LMP2ドライバー3人目は、ニック・デ・フリース。レーシングチーム・ネーデルランドの29号車でバーレーン8時間レース6位フィニッシュを果たした24歳のオランダ人ドライバーであるフリースは、やはり初めてのTS050 HYBRIDで43周を走破。山下とデ・フリースは、このルーキーテストに先立ち、9日(月)にドイツ・ケルンのTOYOTA GAZOO Racing本拠地を訪れ、シート合わせとシミュレータ訓練を行っています。
また、チームのレギュラードライバーである小林可夢偉とブレンドン・ハートレーもこのテストに参加し、基準となるラップタイムをマークするとともに、種々のデータを収集しました。
来季よりハイバーカー規定となるため、バーレーン・インターナショナル・サーキットを走る最後の機会となるTS050 HYBRIDは、現地時間午後4時のチェッカーフラッグが振られる直前に、トーマス―ローランが最後のラップタイムを記録しています。
TOYOTA GAZOO RacingとWEC参加チーム及び関係者はこのテストの後クリスマス休暇に入ります。そして年明け早々には、2月23日に米国テキサス州オースティンで行われる2019-2020年シーズン第5戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースへ向けた準備を開始します。

トーマス・ローラン:
久しぶりのTS050 HYBRIDドライブとなりましたが、再びチームと共に働けたのが嬉しく、走行を楽しめました。私が初めてTS050 HYBRIDをドライブしたのは2年前のここバーレーンでした。この地で再びこのテストに参加できたのは良かったです。我々は新品タイヤ1セットを使用し、その後何度かロングランテストをこなしました。TS050 HYBRIDは好調でテストは上手く行きました。

山下健太:
TS050 HYBRID に乗る機会を与えて頂いて本当に感謝しています。まずはステアリング上のスイッチが沢山あり、指示通りに操作するのに精一杯で、チームラジオに返答する余裕もなく大変でした。そこに慣れるとある程度走れるようになり、新品タイヤも2セット使わせてもらい、ラップタイムも向上していきました。でもまだ覚えなければならないことが多く経験が必要です。今後も機会があれば乗りたいです。

ニック・デ・フリース:
今回のテストは本当にエンジョイできました。この機会を与えてくれたTOYOTA GAZOO RacingとWECに感謝します。TS050 HYBRIDの高いグリップ力に驚かされました。4輪駆動とトラクションコントロールによる走行性能は信じられないレベルです。ドライブの感覚は全く自然で、燃料カットや異なるブースト戦略にもすぐ馴染めました。私にとって未知の経験でしたが、本当に楽しかったです。
