WEC2025年シーズン第2戦イモラ6時間 予選・ハイパーポール TOYOTA GAZOO Racing、
2台共にハイパーポール進出、
決勝は4、5番手グリッドからスタート!

2025.04.20(日)- 1:45配信

 4月19日(土)、2025年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)第2戦、イモラ6時間の予選とハイパーポールが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のGR010 HYBRIDは2台揃ってハイパーポールへと進出。ハイパーポールでは4,5番手につけ、好位置から明日の決勝をスタートすることとなりました。

ハイパーポールで4番手グリッドを獲得したGR010 HYBRID 8号車

 セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、平川が予選とハイパーポールのアタックを担当し、素晴らしい走りで2列目4番手グリッドを獲得しました。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車も、デ・フリースのアタックで平川から僅か0.001秒差の5番手と好位置につけました。

 今日の結果は、昨日の公式練習走行2回目からの集中的な努力の成果でした。ドライバーとエンジニアは協力して改善点を見極めるとともに、タイヤ特性も分析。また、メカニックは朝早くから公式練習3回目に向けて2台のGR010 HYBRIDの調整を進め、好天の下で開始されたこのセッションでは、予選への準備や決勝に向けたセッティングの最適化、さらにソフトとミディアムタイヤの比較などを行いました。なお、この1時間のセッションでは、2度の赤旗による合計17分間の中断があり、結果的に短縮されることとなりました。

 7号車のデ・フリースは今季2度目の予選アタックを担当し、開幕戦カタールでは7番手グリッドを獲得しています。一方、8号車の平川は今季初のアタック担当となりました。公式練習3回目を終えてから予選までの2時間半のインターバルに、エンジニアと2人のドライバーは少ない燃料で新品のミディアムタイヤを装着した状態での1周アタックで最大限のパフォーマンスを発揮するために、車両のセットアップを整えました。

 12分間の予選セッションの目標は、トップ10に入り、ハイパーポール進出権を得ることでした。ミディアムタイヤを装着した2台のGR010 HYBRIDは、この目標を達成するべく最初のアタックを行い、2度目のアタックでさらにタイムを更新。余裕を持ってデ・フリースの7号車が4番手、平川の8号車も6番手でハイパーポールへ進出しました。

 予選からハイパーポール開始までの時間は僅か8分間。ドライバーとエンジニアがトップグリッドを目指した内容を反映する時間はほとんどありませんでしたが、2台のGR010 HYBRIDはともに新たなミディアムタイヤを装着し、10分間のセッションに臨みました。デ・フリースはこの最初のアタックで7号車のベストラップをマークし、平川は2度目のアタックでさらにタイムを更新。7号車を1000分の1秒上回り2列目のグリッドを獲得しました。

 現地時間の明日、20日(日)午後1時にスタートが切られる決勝の6時間レースでは、TGRの2台が揃ってトップ5という、今季の表彰台へ向けた絶好の位置からスタートを切ります。

ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー)

 チームとして、ここイモラでの予選で4番手と5番手につけた結果には満足しています。2台のタイム差からもわかるように、我々はクルマから最大限のパフォーマンスを引き出すことができました。クリーンな予選となり、これ以上の結果は難しかったと思います。今日の予選における我々より上位の車両との差は1周あたりでは大きく見えますが、レースペースやタイヤのマネジメント、さらに戦略を最大限に活かし、表彰台を目指して全力を尽くします。

平川亮(8号車 ドライバー)

 予選で全てをまとめ上げ、4番手と5番手という堅実な結果を得られたので、パフォーマンスには満足しています。ハイパーポールでの我々2台のベストタイムはほぼ同じであり、ニックと私がどれだけハードにプッシュしたかがわかると思います。ここイモラのように、狭くオーバーテイクが難しいサーキットでは、グリッド前列からスタートすることが大きなメリットとなり、決勝レースでのチャンスも広がります。これまでのところ、満足いくレースウィークを過ごせているので、あとは明日の決勝でどれだけやれるかです。

WEC第2戦イモラ6時間 公式練習第3回目結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
151アレッサンドロ・ピエール・グイディ
ジェームス・カラド
アントニオ・ジョビナッツィ
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
231:30.272
250アントニオ・フオコ
ミゲル・モリーナ
ニクラス・ニールセン
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
231:30.335
394ロイック・デュバル
マルテ・ヤコブセン
ストフェル・バンドーン
プジョー・トタルエナジーズ/
プジョー 9X8
221:31.670
438アール・バンバー
セバスチャン・ブルデー
ジェンソン・バトン
キャデラック・ハーツ・チームJOTA/
キャデラック V-Series.R
171:31.735
58セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
201:31.743
127マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
241:33.084

WEC第2戦イモラ6時間 公式予選結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
151アレッサンドロ・ピエール・グイディ
ジェームス・カラド
アントニオ・ジョビナッツィ
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
1:29.623
283ロバート・クビサ
イーフェイ・イエ
フィル・ハンソン
AFコルセ/
フェラーリ 499P
1:29.993
315ドリス・バンスール
ラファエル・マルチェッロ
ケビン・マグヌッセン
BMW M TEAM WRT/
BMW M Hybrid V8
1:30.375
47マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:30.477
512アレックス・リン
ノルマン・ナト
ウィル・スティーブンス
キャデラック・ハーツ・チームJOTA/
キャデラック V-Series.R
1:30.497
68セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:30.534

WEC第2戦イモラ6時間 ハイパーポール結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 ベストタイム
151アレッサンドロ・ピエール・グイディ
ジェームス・カラド
アントニオ・ジョビナッツィ
フェラーリAFコルセ/
フェラーリ 499P
1:28.920
283ロバート・クビサ
イーフェイ・イエ
フィル・ハンソン
AFコルセ/
フェラーリ 499P
1:29.678
315ドリス・バンスール
ラファエル・マルチェッロ
ケビン・マグヌッセン
BMW M TEAM WRT/
BMW M Hybrid V8
1:29.885
48セバスチャン・ブエミ
ブレンドン・ハートレー
平川亮
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:30.042
57マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ニック・デ・フリース
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ GR010 HYBRID
1:30.043
5番グリッドを獲得したGR010 HYBRID 7号車
GR010 HYBRID 7号車