WRC 第7戦 ラリー・イタリア サルディニア プレビュー
道幅が狭く小さなミスも許されないグラベルラリーに
ラトバラ、タナック、ラッピがヤリスWRCで出場
2018.6.1(金)- 17:00配信
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、6月7日(木)から10日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・イタリア サルディニアに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦します。
- ヤリスWRC 8号車
ラリー・イタリア サルディニアは、地中海に浮かぶイタリアのサルディニア島を舞台とするグラベル(未舗装路)ラリーです。サービスパークは島北西部の都市アルゲーロに置かれ、島の北側の広い範囲でSS(スペシャルステージ)が行なわれます。サルディニアのSSは、全体的に硬い地盤を軟らかい砂状のグラベルが覆う路面が多く、出走順によって路面コンディションは大きく変わります。早い出走順の選手は滑りやすい砂状のグラベルによってタイヤのグリップを十分に得られませんが、ラリーカーが何台か走行すると砂状のグラベルが掃け、下方から硬い地盤が現れるためグリップは高まります。また、木々や岩がコースサイドに迫るSSも多く、道幅が全体的に狭いことから、他のグラベルラリー以上にミスのない正確なドライビングが求められます。クルマに関しては、気温がかなり上昇するためエンジンや足まわりの温度管理が重要な要素となります。
ラリーは6月7日(木)の夕方に、アルゲーロ近郊イッティリで全長2kmのスーパーSSが行なわれ競技がスタートします。そして翌日8日(金)からサービスパークの北東方面でデイ2として本格的なグラベルSSが始まり、4本のステージを各2回走行する8本のSSが行なわれます。9日(土)のデイ3は、サービスパークの東側エリアでイッティリの短距離SSを含む7本のSSが、最終日となる10日(日)のデイ4はサービスパークの北側エリアで4本のSSが行なわれます。なお、最終ステージのSS20は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4日間で20本のSSが行なわれ、その合計距離は314.36km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1388.03kmとなります。
ラリー・イタリア サルディニアでの過去の成績
年 | ヤリ-マティ・ラトバラ | オット・タナック | エサペッカ・ラッピ |
---|---|---|---|
2017 | 2 | 1 | 4 |
2016 | 2 | 5 | 21 |
2015 | 6 | 14 | 17 |
2014 | 3 | 21 | - |
2013 | 3 | - | - |
2012 | 12 | 3 | - |
2017年のラリー・イタリア サルディニア
2017年のラリー・イタリア サルディニアにチームはヤリスWRC 3台で参戦し、ラトバラは総合2位でフィニッシュしました。僅差で優勝を逃すことになりましたが、その時勝利を手にしたのは当時Mスポーツに在籍していたタナックでした。WRカーによるWRC出場は2戦目だったラッピは、パワーステージを含む6本のSSでベストタイムを記録して総合4位に入りました。また、ユホ・ハンニネンはSSベストタイムを記録し総合6位でラリーを終えました。
- ヤリスWRC 2017年サルディニア
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