
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、2月13日(木)から16日(日)にかけてスウェーデンおよびノルウェーで開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦「ラリー・スウェーデン」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦します。
- 2020ヤリスWRC
長い歴史を誇るラリー・スウェーデンは、シーズン唯一のフルスノーイベントです。チームにとっては、2017年のWRC復帰初年度にヤリスWRCが最初の勝利をあげた記念すべきラリーであり、2019年にも優勝を果たすなど、3年間で2勝をあげている相性の良い1戦です。今季はドライバー全員の顔ぶれが変わり、チームにとっては新たなる挑戦のシーズンとなりましたが、開幕戦ラリー・モンテカルロではオジエとエバンスが優勝を競い、それぞれ総合2位、総合3位で表彰台に立ちました。また、ロバンペラもWRカーで臨んだ初めてのモンテカルロであったにも関わらず、総合5位で完走を果たし、3人のドライバー全員が良いスタートを切りました。
フランスの降雪地帯出身のオジエはスノードライビングを得意としており、過去スウェーデンで3勝しています。エバンスは6回の出場経験があり、昨年は総合5位を得ました。また、フィンランド出身ロバンペラはR5カーで挑んだ昨年が初出場でしたが、雪道育ちのためスノーロードでの運転には自信を持っています。なお、今回のスウェーデンにはTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムで今季8戦にヤリスWRCで挑む勝田貴元も、モンテカルロに続き出場。さらに、昨年までチームの一員で2017年大会優勝のヤリ-マティ・ラトバラが、コ・ドライバーにユホ・ハンニネンを迎え、プライベーターとしてエントリーするなど、過去最多となる5台のヤリスWRCが出場を予定しています。
ラリー・スウェーデンはスノーラリーでありながら、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用の「スタッドタイヤ」で走行するため、タイヤのグリップ力は非常に高く、またステージは緩やかなコーナーが多いため、SSの平均速度は例年シーズントップ3に入ります。積雪量が多いステージでは道の両脇に雪壁が迫り、それにクルマの側面を軽く当てながら走ることで、コースアウトすることなく高い速度を保ったままコーナーを通過することができます。
今年のスウェーデンは例年よりも気温が高い日々が多く、サービスパークが置かれるトルシュビー周辺の森林地帯はなかなか積雪量が増えませんでした。そのため一時は開催が危ぶまれましたが、主催者の努力によりルートを一部変更することで開催実現にこぎ着けました。ラリーは13日木曜日の夜、サービスパークの南約100kmに位置するカールスタッドの町でスタート。雪と氷に覆われた競馬場でのスーパーSS「カールスタッド」が最初のステージになります。翌日金曜日は、サービスパークを基点に国境を越え隣国ノルウェーの森林地帯で「ホーフ・フィンスコグ」と、「フィンスコーゲン」を走行。その後スウェーデンに戻り、新ステージとなる「ニッケルヴァトネット」、サービスパークのすぐ横に設けられる「トルシュビー・スプリント」を走り、最終サービスに入ります。15日の土曜日は、本来であればサービスパークの東側エリアを走行する予定でしたが、積雪量が十分ではないためSS実施をキャンセルし、金曜日と完全に同じ4本計63.68kmのステージを走行します。最終日の日曜日は、サービスパーク北側の人気ステージ「リケナス」を2回走行。2回目のステージは、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。本来であれば4日間で19本計300.84kmのSSを走行する予定でしたが、ルート変更により11本計171.64kmに短縮され、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は815.47kmとなります。
過去の成績
年 | セバスチャン・オジエ | エルフィン・エバンス | カッレ・ロバンペラ |
---|---|---|---|
2019 | 29 | 5 | 18 |
2018 | 10 | 14 | - |
2017 | 3 | 6 | - |
2016 | 1 | 9 | - |
2015 | 1 | 6 | - |
2014 | 6 | DNF | - |
- *カッレ・ロバンペラは昨年までR5で参戦
2019年のラリー・スウェーデン
オィット・タナックは序盤から首位争いに加わり、デイ3最初のSS9で首位に立ち、スウェーデン初勝利を手にしました。また、ボーナスポイントの獲得が可能な「パワーステージ」も制し、最大ポイントを獲得。タナックは初めてドライバーズ選手権トップに立ちました。チーム加入後2戦目だったクリス・ミークは堅実な走りで総合6位に入り、ヤリ-マティ・ラトバラは金曜日にコースオフしてデイリタイアとなるも、翌日再出走し総合21位で完走しました。
- 2019年ラリー・スウェーデン
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第2戦 ラリー・スウェーデン
