9月29日(木)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリー・ニュージーランド」が開幕。オープニングステージとしてオークランドでSS1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合5位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合6位に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(1号車)が総合8位につけました。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、GR YARIS Rally1 HYBRID勢最上位となる総合4位でラリー初日を走りきりました。
10年ぶりにWRCの一戦として開催されることになったラリー・ニュージーランドの競技初日は、サービスパークが置かれるオークランドの北側エリアで、朝9時過ぎからシェイクダウンがスタートしました。全長3.54kmのグラベル(未舗装路)ステージではロバンペラがベストタイムを、オジエが5番手タイムを、エバンスが6番手タイムを記録。規則によりヨーロッパ圏外でのテストを行うことができないため、ニュージーランドの道でのシェイクダウンは、チームとドライバーにとって、クルマのセッティングを最終調整、確認するための貴重な機会となりました。
その後、午後6時過ぎからオークランド郊外プケカワの緑美しい公園「オークランド・ドメイン」で、セレモニアル・スタートに続き競技がスタートしました。全長1.78kmのターマック(舗装路)ステージは、直前に一時的に降った雨により濡れていましたが、徐々に乾いていき、出走順によってコンディションが大きく変化。エバンスはトップと2.2秒差の5番手タイムを、ロバンペラは6番手タイムを、出走順が早かったオジエは8番手タイムを記録しました。また、勝田は、トップと2.0秒差の4番手タイムを刻み、GR YARIS Rally1 HYBRIDは全車がデイ1を順調に走り終えました。
<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
ここニュージーランドに戻って来ることができて、本当に嬉しく思います。美しい国ですし、人々はとても親切で、ステージも非常に魅力的です。シェイクダウンを終えたドライバーたちは、クルマのフィーリングが良かったので満足しています。タイムは僅差でしたが、今週末は優勝を競うことができるレベルにあると確信しています。今晩の最初のステージはターマックでかなりトリッキーでしたが、我々のドライバーは全員無事に乗り切ったので、ポジティブな気持ちで明日の長い一日に臨むことができます。
<<セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)>>
スタート前に降った雨によって、今晩最初のステージは少し難しく、自分よりも後に走った選手たちの時は、路面が少し乾いていたと思います。今朝のシェイクダウンはこのラリーを代表するようなステージではありませんでしたが、非常にハイスピードだったので、自分にとっては高速なセクションで自信をつけることが重要でした。今週末のステージはハイスピードな区間が多いので、3ヶ月のブランクがある自分にとってチャレンジングなラリーになるでしょうが、上位を目指して戦いたいですし、できれば優勝も狙いたいと思います。序盤は出走順が少しでも助けになってくれることを期待していますし、全力を尽くして戦うつもりです。
<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)>>
このラリーは長い歴史があるので、伝説的なステージの全てを知ることが出きるのはとても嬉しいです。ほとんどのドライバーにとって新しいイベントなので、ペースノートも新たに制作することになりましたが、かなりハイスピードなラリーですので、正確なペースノートを作るのは簡単ではありません。素晴らしい区間だけでなく、トリッキーな区間もありますが、この週末が楽しみです。シェイクダウンはクルマを走らせるという点では良い機会でしたが、明日の最初のステージとはかなり性格が違います。明日はとても長い一日になりそうですし、天候によってはタイヤ選びも難しくなるかもしれません。
<<カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)>>
ニュージーランドに来ることができて嬉しいですし、とても素晴らしいステージだと思いました。路面にルーズグラベルが多くあるため、出走順トップで走るのは大変ですが、ステージを楽しみたいと思います。今晩の最初のステージではベストな走りができませんでしたが、たくさんの人が観戦してくれていたのは嬉しかったです。明日はラリー全体の半分以上の距離を、出走順トップとしてルーズグラベルをクリーニングしながら走ることになるので、間違いなく大きなチャレンジになるでしょう。理想的な状況ではありませんが、ベストな走りをしたいと思います。
<<ラリー・ニュージーランド デイ1の結果>>
1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 1m45.8s
2 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (フォード Puma Rally1 HYBRID) +0.9s
3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1.6s
4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.0s
5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.2s
6 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.6s
7 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2.9s
8 セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4.5s
9 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +4.5s
10 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード (ヒョンデ i20 N Rally2) +6.6
(現地時間9月29日19時40分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)
<<明日のステージ情報>>
競技2日目となる9月30日(金)のデイ2は、グラベルステージでの本格的な戦いがスタート。オークランドから南に約120km離れた「ハミルトン」の西側エリアで、有名な「ワンガ・コースト」を始めとする3本のステージを各2回走行。午前と午後のステージの間にミッドデイサービスは設定されず、ラグランに設けられるタイヤフィッティングゾーンでの簡単な整備作業のみで一日を走ることになります。なお、6本のステージの合計距離は158.56kmと、競技全体の半分以上の距離を走行するラリー・ニュージーランド最長の一日となります。
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