今月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、米国のWeatherTech SportsCar Championshipと500kmレースとして争われたSUPER GT、そして国内唯一の24時間レースが行われたスーパー耐久の模様をお伝えします。

WeatherTech SportsCar Championship第3戦ミッドオハイオ
ACURA Sports Car Challenge
5月14日(金)から16日(日)にかけて、オハイオ州レキシントンのミッドオハイオ・スポーツカー・コースで、2021年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第3戦が行われました。ミッドオハイオは2018年にLEXUS RC F GT3が同シリーズ参戦2年目にして初勝利を飾り、以来3年連続勝利を挙げている相性の良いコース。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバン・レーシングから2台のLEXUS RC F GT3がGTDクラスに参戦しています。今大会、12号車をフランキー・モンテカルボと地元オハイオ州出身のザック・ビーチがドライブ、14号車は、昨年の覇者でもあるジャック・ホークスワースとアーロン・テリッツのコンビで出場しました。
練習走行から全てのセッションでクラストップのタイムを叩き出した14号車は、予選でもポールポジションを獲得。12号車は2列目4番手グリッドとなりました。
2時間40分のスプリントで戦われた決勝レースは、テリッツがスタートを担当したポールポジションの14号車が序盤の33周をリード。ホークスワースへの交代後も首位を守りましたが、ピットアウト後僅か2周で突然左リアサスペンションのトラブルに見舞われガレージへ。その後一旦はコースへ戻りましたが、レースを走りきることはできず、リタイアに終わりました。
一方、12号車は4番手スタートから着実に順位を上げて上位を争い、2位でフィニッシュ。チームに今季初の表彰台をもたらすとともに、地元オハイオ州出身のビーチにとっては、同シリーズでの初表彰台獲得となりました。
リザルト(GTDクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
2位 | 4番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ ザック・ビーチ |
バッサー・サリバン・レーシング | 111 | 2.712 |
13位 | 1番手 | 14 | ジャック・ホークスワース アーロン・テリッツ |
バッサー・サリバン・レーシング | 77 | 完走せず |


SUPER GTシリーズ 第2戦 富士スピードウェイ
たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE
SUPER GTシリーズ2021の第1戦「たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE」が5月3日(月)、4日(火)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
今季の同シリーズには、GT300クラスに2台のLEXUS RC F GT3がシリーズエントリーしています。
昨年は開幕が遅れ、レース距離も短縮されたこともあり、恒例だったゴールデンウィーク中の富士大会、そして500kmレースの開催は2年ぶりとなりました。
3日(月)午後2時半よりノックアウト方式の予選が行われました。この日は朝から好天に恵まれましたが、午後になってやや雲がかかり、気温16度、路面温度24度のコンディション。
GT300クラスのQ1は2クラスに分けて実施。B組で出走したK-tunes RC F GT3 96号車は新田守男が7番手につけQ2へ進出。前戦に続き今大会もシリーズエントリーのナタポン・ホートンカムの代役としてarto RC F GT3 35号車をドライブするジュリアーノ・アレジは後半タイム更新できず11番手でQ2進出を逃し、21番手グリッドとなりました。
Q2では、シリーズエントリーの阪口晴南がGT500クラスに代役参戦しているため、開幕戦に続き代役としてTGR-DCドライバーとしてスーパーフォーミュラ・ライツに参戦している平良響が96号車のドライバーとしてアタック。13番手グリッドを獲得しました。
4日(火)は雲一つ無い好天に恵まれ、気温21度、路面温度35度で、やや暑さも感じるコンディションとなりました。午後2時半、2周のフォーメーションラップに続き、500km、110周(GT500クラス)という長丁場で競われる決勝レースのスタートが切られました。
96号車は平良、35号車はアレジと共に若い2人がスタートを担当。今大会は長丁場なため2回のドライバー交代が義務づけられ、この2人はスタートとゴールの2スティントを担当しました。13番手グリッドの96号車はややスタートで出遅れ順位を落とすも、その後追い上げ、アクシデントが多発した波乱のレースを着実に走り抜いて14位でフィニッシュ。35号車も22位でチェッカーを受けました。
リザルト(GT300クラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
14位 | 13番手 | 96 | 新田 守男/平良 響 | K-tunes RC F GT3 | 102 | 1 Lap |
22位 | 21番手 | 35 | ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ | arto RC F GT3 | 100 | 3 Laps |


スーパー耐久シリーズ2021 第3戦 富士スピードウェイ
NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース
5月21日(金)から23日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイで、スーパー耐久シリーズ2021の第3戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」が開催されました。
今季の同シリーズには、総合優勝を争う最速のST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦しています。今大会は24時間レースということもあり、31号車は永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗/永井宏明/中山雄一/上村優太という6人体制でレースに臨みました。
21日(金)に予定されていた予選は、天候不良のためキャンセルとなり、決勝のスターティンググリッドはシリーズランキング順で決定。31号車は4番手からスタートすることとなりました。
22日(土)午後3時、曇り空の下、51台もの車両が競い合う、長い24時間レースのスタートが切られました。
4番手からスタートを切った31号車は、序盤から追い上げを見せ一時は2位を走行。3時間を経過した時点で3位につけていましたが、3時間半ほどを経てナイトセッションに入り始めたところで、駆動系のトラブルに見舞われコース脇にストップ。なんとかピットへと戻り、長い修復を経てコースへと復帰しました。
上位争いからは脱落したものの、完走を目指しナイトセッションを走り続けた31号車でしたが、夜明けを迎えた午前5時少し前に、車両から出火。ドライバーは無事でしたが、ここでレースを終えることとなりました。
リザルト(ST-Xクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
リタイア | 4番手 | 31 | 永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗/ 永井宏明/中山雄一/上村優太 |
apr | 333 | 430 Laps |


次号のマンスリーレポートは6月29日頃の発行を予定しています。