今月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、スプリントシリーズの最終戦となった米国のWeatherTech SportsCar Championshipと、国内SUPER GT、共にLEXUS RC F GT3が表彰台の活躍を見せた2戦の模様をお伝えします。

WeatherTech SportsCar Championship第11戦バージニア
Michelin GT Challenge at VIR
10月8日(金)から10日(日)にかけて、米国バージニア州アルトンに位置するバージニア・インターナショナル・レースウェイで、2021年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第11戦が2時間40分レースとして行われました。
同シリーズは、シーズンを通してのタイトルに加え、耐久戦のみ、スプリント戦のみでのタイトルもかけられており、今大会はスプリント選手権の最終戦です。LEXUSとバッサー・サリバン・レーシングは昨年スプリントのチャンピオンを獲得。今季はライバルの先行を許していますが、逆転タイトルの可能性を残して今大会に臨みました。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバン・レーシングから2台のLEXUS RC F GT3がGTDクラスに参戦。今大会には12号車でフランキー・モンテカルボとザック・ビーチ、14号車はジャック・ホークスワースとアーロン・テリッツのコンビで出場しました。
金曜日に行われた予選では、14号車が6番手、12号車が8番手を獲得。予選後に降格となった車両が出たため、14号車は5番手、12号車は6番手グリッドからスタートすることとなりました。
決勝レースでは、5番手からスタートを切ったテリッツの14号車が1つ順位を上げ4位へ浮上。一方で12号車はスタート直後に他車と接触し、車体を破損。加えて5周目にはスピンを喫し、最後尾へ後退を余儀なくされてしまいました。
4位を走行する14号車はホークスワースへと交代後も激しいバトルを繰り広げ、ファイナルラップで3位へと浮上。見事表彰台を獲得しました。12号車は苦しみながらも最後まで走り切り、13位でチェッカーを受けました。
今大会の結果、今季1勝と5度の表彰台を獲得したLEXUSとバッサー・サリバン・レーシングの逆転スプリントタイトル防衛は惜しくも叶わず、マニュファクチャラー部門は3位となりました。
リザルト(GTDクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
3位 | 5番手 | 14 | ジャック・ホークスワース アーロン・テリッツ | バッサー・サリバン・レーシング | 85 | 11.789 |
13位 | 6番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ ザック・ビーチ | バッサー・サリバン・レーシング | 83 | 2 Lap |


SUPER GTシリーズ第6戦 オートポリス
AUTOPOLIS GT 300km RACE
SUPER GT第6戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」が10月23日(土)、24日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。
全8戦で争われている2021年シーズンのSUPER GTも今大会を含め残すところ3戦。次戦第7戦はサクセスウェイトが半減、そして最終戦はサクセスウェイトなしで戦われるため、今大会が最大のサクセスウェイトを搭載しての戦いとなります。
今大会の舞台となるオートポリスは、昨シーズンは新型コロナウイルスの影響でSUPER GTは行われなかったため、2年ぶりの開催です。LEXUS RC F GT3はこのオートポリスでは、2018年、2019年と連続で勝利を挙げるなど得意としており、活躍に期待がかかりました。
今大会では、ここまでの5戦、代役としてGT500クラスをドライブしてきた阪口晴南が、今季初めて、本来のシリーズエントリーであるK-tunes RC F GT3 96号車をドライブします。
23日(土)はやや風が強く肌寒いものの好天に恵まれ、午前中の公式練習走行で赤旗が多発したことによる遅延で予定よりも15分遅れの午後1時55分、気温14度、路面温度26度というコンディションでノックアウト方式の予選が行われました。
GT300クラスは、台数が多いためQ1を2グループに分けて実施。A組ではジュリアーノ・アレジがアタックを担当したarto RC F GT3 35号車は9番手となり、上位8台が進むQ2へは惜しくも届きませんでした。
B組では、今季初めて96号車を駆る阪口晴南が5番手タイムをマークしQ2進出。96号車はQ2でも新田が5番手グリッドを獲得しました。
24日(日)はやや肌寒く感じられる曇り空の下、気温16度、路面温度19度というコンディションで午後1時30分より65周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
新田がスタートを担当した96号車は5番手から前半のポジションを守り、2度にわたるセーフティカー導入のあと、予定よりもやや遅めの28周目にピットイン。ドライバー交代した阪口晴南は、ピットアウト直後から速さを見せ、31周目には2位へとポジションアップ。
96号車は中盤、後続からの猛追を受けるもこれを凌ぎきり、首位からは離されたものの2位を守ってチェッカー。今季初の表彰台を獲得しました。
35号車は序盤、他車との接触により車体後部にダメージを負いながらもレースを続けましたが、ドライバー交代後、トラブルに見舞われリタイアに終わりました。
リザルト(GT300クラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
2位 | 5番手 | 96 | 新田 守男/阪口 晴南 | K-tunes RC F GT3 | 61 | 10.946 |
リタイア | 17番手 | 35 | ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ | arto RC F GT3 | 28 | 33 Lap |


次号のマンスリーレポートは11月30日頃の発行を予定しています。