11月を迎え、年間を通して戦ってきた各レースシリーズも最終戦を迎えました。今月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、シーズン最終戦を迎えた米国のWeatherTech SportsCar Championshipと、国内のSUPER GT、スーパー耐久の模様をお伝えします。

WeatherTech SportsCar Championship第12戦プチ・ル・マン
Motul Petit Le Mans
11月10日(水)から13日(土)にかけて、米国ジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロードアトランタで2021年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第12戦「プチ・ル・マン」が10時間の耐久レースとして行われました。
今大会は2021年シーズンの同シリーズ最終戦となります。今季の同シリーズには、バッサー・サリバン・レーシングから2台のLEXUS RC F GT3がGTDクラスに参戦。今大会は10時間と長丁場なこともあり、12号車はレギュラーのフランキー・モンテカルボとザック・ビーチに加えロバート・メゲニスの3名、14号車はジャック・ホークスワースとアーロン・テリッツにカイル・カークウッドを加えた3名で出場しました。
12日(金)に行われた予選では、14号車が4番手、12号車が5番手タイムをマーク。しかし、14号車は予選後の車検で最低地上高違反としてペナルティを取られ、最後尾15番手に降格となってしまいました。
13日(土)の決勝レースでは、繰り上げで4番手グリッドからスタートを切った12号車が上位争いを展開する中、最後尾スタートの14号車も目覚ましい追い上げを見せ、57周目には首位に浮上しました。
12号車もトップ3圏内で続いていましたが、2時間過ぎのピットイン時に他クラスの車両と接触しパンク。車両にもダメージを負い、修復のために一旦は周回遅れとなってしまいました。
14号車は54周にわたって首位を走行する速さを見せましたが、レースが4時間を迎える直前のフルコースイエローからの再スタート時に多重クラッシュが発生。このクラッシュの直後にいた14号車は避けられずに巻き込まれ、惜しくもここでレースを終えることとなってしまいました。
12号車はその後着実に順位を取り戻して行き、3位でチェッカー。表彰台フィニッシュでシーズン最終戦を締めくくりました。
リザルト(GTDクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
3位 | 5番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ ザック・ビーチ ロバート・メゲニス | バッサー・サリバン・レーシング | 377 | 1 Lap |
15位 | 15番手 | 14 | ジャック・ホークスワース アーロン・テリッツ カイル・カークウッド | バッサー・サリバン・レーシング | 146 | 232 Laps |


SUPER GTシリーズ第7戦 もてぎ
MOTEGI GT 300km RACE
SUPER GT第7戦「MOTEGI GT 300km RACE」が11月6日(土)、7日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。今季の同シリーズには、2台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。
6日(土)気温18度、路面温度29度と暖かな秋晴れの空の下で予選が行われました。
Q1は2グループに分けて実施。A組では、前戦2位フィニッシュを果たしたK-tunes RC F GT3 96号車は阪口晴南が好タイムをマークし、6番手でQ2へ進出。
Q1のB組では、チェッカー目前でarto RC F GT3 35号車のジュリアーノ・アレジがトップタイムを叩き出し、Q2進出を決めました。
Q2では、新田守男の96号車が12番手、ショーン・ウォーキンショーの35号車が15番手のグリッドを獲得しました。
7日(日)も秋晴れの好天に恵まれ、日差しの下では、やや暑さを感じるほどの気候となりました。午後1時、気温19度、路面温度30度と、この週末最も路面温度の高いコンディションの下、63周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
予選で好走を見せたアレジの35号車が、15番手スタートから一時9位までポジションを上げて見せましたが、後半はペースが上がらず、17位でフィニッシュ。96号車も12番手スタートからトップ10入りを伺う位置で走行を続けましたが入賞には届かず。終盤ペースが落ち14位に終わりました。
リザルト(GT300クラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
14位 | 12番手 | 96 | 新田 守男/阪口 晴南 | K-tunes RC F GT3 | 58 | 1 Lap |
17位 | 15番手 | 35 | ショーン・ウォーキンショー/ ジュリアーノ・アレジ | arto RC F GT3 | 58 | 1 Lap |


SUPER GTシリーズ第8戦 富士
FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE
SUPER GT第8戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE」が11月27日(土)、28日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
全8戦で争われる2021年シーズンのSUPER GTも最終戦を迎えました。
27日(土)は好天に恵まれたものの、11月末の寒さの中でノックアウト方式の予選が行われました。午後2時半、気温は10度、路面温度12度というコンディション。
Q1は2グループに分けて実施。2台のLEXUS RC F GT3はどちらも混戦となったB組に出走。セッション終盤に激しく順位が入れ替わる展開の中、ジュリアーノ・アレジのarto RC F GT3 35号車が6番手で前戦に続きQ2進出。一方でK-tunes RC F GT3 96号車は阪口晴南の健闘及ばず10番手でQ1敗退となりました。
Q2ではショーン・ウォーキンショーがアタックした35号車が9番手のタイムをマークし、チームとしては過去最高位、初の予選トップ10グリッドを獲得しました。
28日(日)も雲一つ無い快晴に恵まれました。午後1時、気温13度、路面温度22度のコンディションの下で決勝レースがスタート。9番手からスタートしたアレジの35号車は序盤トップ10圏内での好走を見せていましたが、15周目に他車に接触されてスピン。大きく順位を落とすこととなってしまいました。
96号車は新田守男がスタートを担当し、24周目に阪口晴南へと交代。しかし、ペースに苦しみ、なかなかポジションを上げることができず、19位でフィニッシュ。35号車はアクシデントのあとも粘り強くレースを続け、20位でチェッカーを受けました。
リザルト(GT300クラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
19位 | 19番手 | 96 | 新田 守男/阪口 晴南 | K-tunes RC F GT3 | 60 | 1 Lap |
20位 | 9番手 | 35 | ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ | arto RC F GT3 | 60 | 1 Lap |


スーパー耐久シリーズ2021 第6戦 岡山
スーパー耐久レースin岡山
11月13日(土)と14日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで、スーパー耐久シリーズ2021の今季最終戦となる第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が開催されました。
今季の同シリーズには、総合優勝を争う最速のST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦しています。
13日(土)に行われた予選は、AドライバーとBドライバーの2人がアタックし、ベストタイムの合計で決定されます。この予選で31号車は2列目3番手グリッドを獲得しました。
14日(日)、午後1時半に3時間で戦われる決勝レースのスタートが切られました。
31号車は最初にジェントルマンドライバーを配する作戦を採り、一旦は5位までポジションを落としましたが、2番手でステアリングを握った、TGR-DCドライバーの小高一斗が猛烈な追い上げを見せ、2位で最後のドライバー、嵯峨宏紀へと交代しました。
嵯峨は終盤まで激しい2位争いを展開。惜しくもライバルの先行を許す形となりましたが、3位でチェッカー。前戦鈴鹿に続き、2戦連続での表彰台フィニッシュを果たしました。
リザルト(ST-Xクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
3位 | 3番手 | 31 | 永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗 | apr | 111 | 1'04.281 |


今季のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは今回で終了となります。
1年間応援ありがとうございました。