北米WeatherTech SportsCar Championshipシリーズが早くも開幕。今季より新たに設けられたクラスに参戦するLEXUS RC F GT3は、その初戦で僅差の4位フィニッシュを果たしました。

WeatherTech SportsCar Championship第1戦デイトナ24時間
Rolex 24 At DAYTONA
1月26日(水)から30日(日)にかけて、米国フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで2022年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第1戦「デイトナ24時間」が行われました。
2017年に同シリーズに参戦を開始したLEXUS RC F GT3にとって、今季は6年目の挑戦となります。今季の同シリーズでは、昨年までのGTLMクラスがなくなり、GT車両によるカテゴリーは同じGT3車両を用いた、GTDプロクラスとGTDクラスに分けられることとなりました。
昨年までGTDクラスに2台が参戦していたLEXUS RC F GT3ですが、今季は1台がGTDプロ、1台がGTDクラスにエントリーします。
北米WTSCシリーズは、北半球のほとんどのサーキットレースシリーズに先立ち、1月末にシリーズ最大のイベント「デイトナ24時間」で幕を開けます。この伝統のイベントに、LEXUS RC F GT3はバッサー・サリバンから14号車がレギュラードライバーのジャック・ホークスワースとベン・バーニコートのコンビにカイル・カークウッドを加えた3名でGTDプロクラスに挑戦。12号車はフランキー・モンテカルボ、アーロン・テリッツ、タウンゼン・ベル、リチャード・ハイスタンドの4名でGTDクラスに臨みました。
シリーズ最大のイベントであるデイトナ24時間は、レース本番が24時間で争われるだけでなく、予選までも通常のレースとは異なるフォーマットで進行します。24時間レース決勝の1週間前に行われた100分間の予選レースの結果でスターティンググリッドが決定され、14号車はGTDプロクラス5番手、12号車はGTDクラス3番手からスタートを切ることとなりました。
29日(土)現地時間午後1時40分に24時間レースがスタート。クラス5番手スタートを切った14号車は、今季から同チームに加わり、初めてのデイトナ24時間参戦となったバーニコートが15分ほどでクラス首位に浮上するなど序盤から速さを見せました。
長い24時間の戦いで大きなトラブルも無く上位争いを繰り広げた14号車は、途中ペナルティにより1周遅れの7位まで後退するも、順位を取り戻し、終盤には僅差の上位争いに復帰。惜しくも表彰台には届かなかったものの、首位と僅か7.5秒差の4位フィニッシュを果たしました。
12号車は3番手スタートから35周目には首位に立つなど、序盤上位争いを繰り広げましたが、スタートから1時間半ほどが経過したところで他車の接触に巻き込まれ、車両に大きなダメージ。3時間ほどガレージでの修復を余儀なくされ、最後尾の22位まで後退してしまいました。
修復後、コースに復帰した12号車はその後着実に追い上げていき、15位で完走を果たしました。
リザルト
クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
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GTDプロ | 4位 | 5番手 | 14 | ジャック・ホークスワース ベン・バーニコート カイル・カークウッド | バッサー・サリバン | 711 | 7.439 |
GTD | 15位 | 3番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ アーロン・テリッツ タウンゼン・ベル リチャード・ハイスタンド | バッサー・サリバン | 634 | 73 Lap |


次号のマンスリーレポートは3月29日頃の発行を予定しています。