今月のLEXUS カスタマーマンスリーレポートは、LEXUS RC F GT3が今季新設クラスで初勝利を飾るなど活躍を見せた米国WeatherTech SportsCar Championshipシリーズと、国内SUPER GTの模様をお伝えします。

WeatherTech SportsCar Championship第10戦ロードアメリカ
IMSA Fastlane SportsCar Weekend
8月4日(木)から7日(日)にかけて、米国ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードアメリカで2022年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第10戦が2時間40分のスプリント戦として行われました。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。
予選では、14号車がポールポジションを獲得。12号車もクラス最前列2番手グリッドと好位置を確保しました。
決勝レースでは、ポールポジションからスタートを切った14号車が僅差でのバトルを繰り広げながらも首位をキープ。途中、雨に見舞われる難しいコンディション中で激戦を繰り広げました。
レースは残り8分というところで、プロトタイプクラスのアクシデントがあり、フルコースイエローでのセーフティカー先導のままチェッカー。14号車は最後まで首位を守りきり、今季初勝利。今年新設されたGTDプロクラスで、LEXUS RC F GT3に初の勝利をもたらしました。2017年から同シリーズに参戦しているLEXUS RC F GT3にとって通算11勝目、2019年にバッサー・サリバンで参戦を開始してからは通算9勝目となります。
一方、2番手からスタートを切った12号車は、濡れた路面に足をすくわれスピンを喫するなど、一時は7位まで順位を落としますが、そこから見事な追い上げを見せ、トップ3へ返り咲いてフィニッシュ。LEXUS RC F GT3は、今季2度目となるダブル表彰台を獲得しました。
リザルト
クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GTDプロ | 1位 | 1番手 | 14 | ジャック・ホークスワース ベン・バーニコート | バッサー・サリバン | 61 | |
GTD | 3位 | 2番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ アーロン・テリッツ | バッサー・サリバン | 60 | 3.434 |


WeatherTech SportsCar Championship第11戦バージニア
Michelin GT Challenge At VIR
8月26日(金)から28日(日)にかけて、米国バージニア州オールトンのバージニア・インターナショナル・レースウェイで2022年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第11戦が2時間40分のスプリントレースとして行われました。
同シリーズは通常、プロトタイプクラスとGTクラスの混走で行われていますが、今大会は今季2度目となる、GTDプロ及びGTDクラスのみでのイベントとして開催されました。GTDプロクラスの14号車は、ジャック・ホークスワースとベン・バーニコートとのコンビで出場。GTDクラスの12号車は、アーロン・テリッツとフランキー・モンテカルボがドライブします。
予選で14号車はトラブルに見舞われ5番手。12号車は8番手グリッドを獲得。
決勝レースでは、14号車はレースを通して上位争いを展開。終盤は燃費戦となりましたが、クラス3位でチェッカーを受け、3戦連続、かつ、今季5度目となる表彰台を獲得しました。
クラス8番手からスタートを切った12号車は序盤から目覚ましい追い上げを見せ、28周目には2位に浮上。燃費戦となった終盤、一旦は首位に立ちましたが、最後の給油のためにピットインを余儀なくされ、クラス4位でチェッカーを受けました。
リザルト
クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GTDプロ | 3位 | 5番手 | 14 | ジャック・ホークスワース ベン・バーニコート | バッサー・サリバン | 86 | 18.029 |
GTD | 4位 | 8番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ アーロン・テリッツ | バッサー・サリバン | 86 | 10.012 |


SUPER GTシリーズ第4戦 富士
FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE
SUPER GT第4戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」が8月6日(土)、7日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
前戦鈴鹿大会から2か月強の長いインターバルを経て、SUPER GTが再開。全8戦で戦われている今季SUPER GTの前半を締めくくる大会となります。
今季のSUPER GTのGT300クラスには、LEXUS RC F GT3が1台、K-tunes RC F GT3 96号車として新田守男/高木真一のベテランコンビでシリーズ参戦しています。
6日(土)午後3時、空は厚い雲に覆われ、気温は21度、路面温度は28度と8月としては異例に低いコンディションながら、路面はドライでノックアウト方式の予選が開始されました。
GT300クラスは2グループに分けられ実施されたQ1で、96号車はB組に高木が出走。僅差の争いとなる中、6番手でQ2進出を決めました。Q2でも新田が6番手タイムをマークし、3列目グリッドを獲得しました。
7日(日)は天候が回復。午後2時のスタート時点では太陽が顔を出し、気温26度、路面温度31度というコンディションの中、久しぶりに静岡県警の白バイ、パトカーの先導によるパレードラップを経てフォーメーションラップが開始されましたが、直前に降った雨で湿ったところが残っていた路面コンディションにより、フォーメーションラップが1周延長され、決勝レースは99周としてスタートが切られました。
6番手スタートの96号車はトップ10をキープし、17周目にピットイン。2回の給油ピットが義務づけられ、様々な作戦が採られた今大会、この時点で先にピットに入る作戦を採った車両が先行していましたが、96号車は好ペースで徐々に順位を挽回していき、62周目には2位へと浮上。
その後GT300クラスは、首位を争っていた車両に次々にトラブルが起こる波乱の展開となりましたが、着実にトップ10圏内を争った96号車は5位に入り、3戦連続でのポイント獲得を果たしました。
リザルト(GT300クラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
5位 | 6番手 | 96 | 新田 守男/高木 真一 | K-tunes RC F GT3 | 90 | 1 Lap |


SUPER GTシリーズ第5戦 鈴鹿
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE
SUPER GT第5戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE」が8月27日(土)、28日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
前戦富士同様、夏休みシーズン中の開催となる今大会も、レース距離は450kmと通常よりも長い設定となっており、2度の給油ピットインが義務づけられます。暑い夏の鈴鹿での激戦に注目が集まりました。
27日(土)は曇り空の下、気温31度、路面温度39度で湿度が高く蒸し暑いコンディション。フリー走行時の赤旗中断の影響により予定よりも20分遅れの午後3時20分からノックアウト方式の予選が行われました。
2グループに分けて行われたQ1では、B組で出走した高木の96号車が2番手の好タイムをマークしQ2へ進出。しかし、Q2では新田がアタックラップ中に遅い車に引っかかり、12番手から決勝レースをスタートすることになりました。
28日(日)は好天に恵まれ、日差しは戻ったものの風があり、気温28度、路面温度39度で過ごしやすいコンディション。午後2時半に77周、450kmで争われる決勝レースのスタートが切られました。
GT300クラスは様々なピット戦略で順位が激しく入れ替わる展開となる中、96号車は序盤やや順位を落としたものの、中盤には追い上げを見せ、2度目のピットインを引っ張る作戦で一時は6位まで浮上。しかし、他車のアクシデントによるセーフティカーが出されたことで、96号車はマージンを失った後に2度目のピットインを強いられることとなり大きくポジションダウン。その後、駆動系のトラブルに見舞われ戦線離脱を余儀なくされました(周回数により25位完走扱い)。
リザルト(GT300クラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
25位 | 12番手 | 96 | 新田 守男/高木 真一 | K-tunes RC F GT3 | 59 | 13 Laps |


次号のマンスリーレポートは9月27日頃の発行を予定しています。