3月に入り、国内でも人気シリーズが開幕。今月のマンスリーレポートは、LEXUS RC F GT3が共に表彰台獲得を果たした、米国と日本国内での耐久戦の模様をお送りします。

WeatherTech SportsCar Championship第2戦 セブリング
Mobil 1 Twelve Hours of Sebring
3月15日(水)から18日(土)にかけて、米国フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2023年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第2戦、「セブリング12時間レース」が行われました。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。12時間レースとして戦われる今大会には、GTDプロクラスの14号車はレギュラードライバーのジャック・ホークスワース、ベン・バーニコートに加え、カイル・カークウッドの3名体制。GTDクラスの12号車は、フランキー・モンテカルボとアーロン・テリッツ、パーカー・トンプソンの3名体制で臨みました。
17日(金)に行われた予選では、14号車のアタックを担当したホークスワースが好走を見せ、惜しくもポールポジション獲得はならなかったものの、クラス最前列2番手グリッドを獲得。12号車もクラス3番手の好位置につけました。
18日(土)フロリダらしく好天に恵まれた空の下、午前10時10分に、12時間の長いレースがスタートしました。
2番手グリッドからスタートを切った14号車は、レースを通してトップ5圏内を守る着実なレースを戦い、残り1時間というところまで2位のポジションをキープ。その後レースは終盤、多くのクラッシュが発生する荒れた展開となる中、14号車は燃料をセーブした走りでこのポジションを守り抜き、2位でフィニッシュ。3位表彰台獲得となった開幕戦のデイトナ24時間レースに続き、2戦連続での表彰台獲得を果たしました。
12号車は他車のグリッド降格により2番手グリッドからスタート。レース前半、車体へのダメージ修復やペナルティで大きく順位を落とすこととなりましたが、その後追い上げを見せ、5位でチェッカー。2戦連続でのトップ5フィニッシュを果たしました。
リザルト
クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GTDプロ | 2位 | 2番手 | 14 | ジャック・ホークスワース ベン・バーニコート カイル・カークウッド | バッサー・サリバン | 303 | 2.706 |
GTD | 5位 | 2番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ アーロン・テリッツ パーカー・トンプソン | バッサー・サリバン | 301 | 3.098 |


ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook 第1戦 鈴鹿
SUZUKA S耐
3月18日(土)と19日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook の第1戦「SUZUKA S耐」が開催されました。
多くのエントリーが集まり、ますます人気の高まる同シリーズ。今季も国内メジャーレースシリーズの先陣を切り、3月中に開幕となりました。同シリーズには、総合優勝を狙う最速のST-Xクラスに今季もaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦します。5時間レースとして行われた今大会には、永井 秀貴/小高 一斗/嵯峨 宏紀のドライバーラインナップで挑みました。
18日(土)の午後に行われた予選は、雨自体は止んでいるものの、路面には僅かに濡れているところも残る程度のドライコンディション。Aドライバー、Bドライバー2人のタイム合算でグリッドが決定され、31号車は2列目3番手グリッドを獲得しました。
19日(日)午前11時45分に5時間のレースがスタート。8クラス54台という非常に多くの車両による激戦が開始されました。3番手スタートの31号車は、TGR-DC(TGRドライバー・チャレンジ・プログラム)支援ドライバーとして今季スーパーフォーミュラに参戦する小高が第1ドライバーとして好走を見せ、2位へとポジションアップ。さらに首位を追走しました。
レースは1時間を経過したところで停止車両によるフルコースイエローが出され、このチャンスで31号車はピットイン。ドライバー交代を行い、いったん首位に立ちましたが、ピットイン時にピットロードでのスピード違反のペナルティを取られ、3位へと後退。
31号車はその後も上位争いを繰り広げましたが、レースは残り45分ほどのところで大きなクラッシュが発生し、赤旗中断。ガードレールにもダメージが及んでいたこともあり、この赤旗でレース終了となることが決定されました。この結果、31号車は3位表彰台という好結果で開幕戦を終えることとなりました。
リザルト(ST-Xクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
3位 | 3番手 | 31 | 永井 秀貴/小高 一斗/嵯峨 宏紀 | apr | 102 | 1 Lap |


次号のマンスリーレポートは4月25日頃の発行を予定しています。