LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート No.10LEXUS RC F GT3がスーパー耐久最終戦で今季2勝目

2023.11.28(木)- 14:00配信

 11月に入り、国内レースも最終戦を迎えています。今月のマンスリーレポートは国内SUPER GTとスーパー耐久の最終戦の模様をお送りします。

LEXUS RC F GT3がスーパー耐久最終戦で今季2勝目

AUTOBACS SUPER GTシリーズ第8戦 もてぎ
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL

 AUTOBACS SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL」が11月4日(土)、5日(日)の両日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。
 全8戦で競われている2023年シーズンのSUPER GTもいよいよ最終戦を迎えました。今大会はサクセスウェイトが全車ゼロとなり、ひとつでも上位でシーズンを終えたい全チームが総力戦で臨むため、激戦が予想されます。
 4日(土)、もてぎを含む北関東は広く濃霧に覆われ、朝方予定されていたFIA-F4の予選はディレイとなるほどでしたが、午前中の公式練習走行は予定通り実施。その後は霧も晴れ、やや雲が残るものの予選開始の午後2時20分には気温も11月としては高めの23度まで上昇。路面温度29度のドライコンディションでノックアウト方式の予選が開始されました。
 Q1は2グループに分けて実施され、それぞれ上位8台がQ2へ進出します。A組では最後まで激しく順位が入れ替わる展開の中、イゴール・オオムラ・フラガがアタックしたANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車が7番手に入りQ2進出。B組でもK-tunes RC F GT3 96号車の高木真一が3番手につけ、LEXUS RC F GT3は2台共にQ2進出を決めました。
 Q2では、新田守男の96号車が9番手、古谷悠河の50号車が15番手で決勝レースのスタートを切ることとなりました。
 5日(日)、空にはやや雲がかかり、路面はドライながらレース中に降雨の予想もある微妙な天候。気温は23度、路面温度28度とこの時期としては暖かな気候で、グランドスタンドを埋め尽くしたモータスポーツファンの皆様が見守る中、午後1時に栃木県警の白バイとパトカー先導によるパレードラップ、フォーメーションラップを経て、63周で競われる決勝レースのスタートが切られました。
 9番手グリッドの96号車は新田が、15番手グリッドの50号車はオオムラ・フラガがスタートを担当。96号車はトップ10前後での走行を続け、を20周目とやや早めのタイミングで高木へとドライバーチェンジ。50号車はタイヤ摩耗が厳しい中、オオムラ・フラガがピットインを遅らせる作戦で34周目に古谷へと交代しました。
 早めのピット作戦を採った96号車は、降雨に見舞われるなど難しいコンディションとなったレース後半戦で高木が見事な追い上げを見せ、5位でチェッカー。
 50号車は終盤雨が降り始めたことでレインタイヤへ交換する作戦を採りましたが、まもなく雨はやみ、この作戦は裏目に。50号車は17位でレースを終えることとなりました。

リザルト(GT300クラス)

順位グリッドNo.ドライバー車両名周回トップとの差
5位9番手96新田 守男/高木 真一K-tunes RC F GT35938.520
17位15番手50イゴール・オオムラ・フラガ/古谷 悠河ANEST IWATA Racing RC F GT3581 Laps
5位でチェッカーを受けたK-tunes RC F GT3 96号車
ANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE
第7戦 富士 S耐ファイナル 富士4時間レース with フジニックフェス

 11月11日(土)と12日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE の今季最終戦となる第7戦「S耐ファイナル 富士4時間レース with フジニックフェス」が開催されました。
 今シーズンの同シリーズには、最速のST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦しています。今大会31号車は、永井 宏明/小高 一斗/嵯峨 宏紀のドライバーラインナップで4時間レースに挑みました。
 11日(土)の予選は、降ったり止んだりの難しいコンディションとなる中、31号車は3番手グリッドを獲得。
 12日(日)は肌寒く、曇り空の下ながらドライコンディションで全クラス合計59台が一斉に走る4時間決勝レースが行われました。
 3番手グリッド31号車は、スタートを担当した小高がオープニングラップから見事な走りで首位を奪取。ピットタイミング、ドライバー交代戦略などで首位を謙る場面もありましたが、最後の1時間、再び小高がステアリングを握ると、首位を奪還し、後続を1分以上引き離してトップチェッカー。今季2勝目を挙げました。この勝利により、31号車はランキング2位で今シリーズを終えることとなりました。

リザルト(ST-Xクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
1位3番手31永井 宏明/小高 一斗/嵯峨 宏紀apr134
今季2勝目を挙げたapr 31号車
表彰台に登る小高 一斗、永井 宏明、嵯峨 宏紀

次号のマンスリーレポートは12月26日頃の発行を予定しています。