LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート No.6SROジャパンカップでLEXUS RC F GT3が初優勝

2024.07.30(火)- 18:45配信

 7月に入り、モータースポーツシーンも熱く盛り上がっています。今月のマンスリーレポートは米国WeatherTech SportsCar Championshipと世界耐久選手権(WEC)、国内からはSROジャパンカップとスーパー耐久の模様をお伝えします。

SROジャパンカップでLEXUS RC F GT3が初優勝

WeatherTech SportsCar Championship第7戦 モスポート
Chevrolet Grand Prix

 7月12日(金)から14日(日)にかけて、カナダ・オンタリオ州ボウマンヴィルのカナディアン・タイヤ・モスポート・パークで2024年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第7戦が開催されました。同シリーズでは唯一の米国外でのイベントとなります。
 今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。2時間40分のスプリント戦として行われた今大会には、GTDプロクラスの14号車をジャック・ホークスワースとベン・バーニコート、GTDクラスの12号車をフランキー・モンテカルボとパーカー・トンプソンというドライバーラインナップで臨みました。
 13日(土)の予選では、モンテカルボがアタックした12号車が今季4度目となるGTDクラスのポールポジションを獲得。14号車もGTDプロクラスの最前列2番手グリッドという好位置につけました。
 14日(日)に決勝レースが行われました。最前列2番手からホークスワースのドライブでスタートを切った14号車は、最初の2スティントはトップ5争いを繰り広げ、最後のスティントを担当するバーニコートへとドライバー交代を行いましたが、89周目にエンジントラブルに見舞われ戦線離脱を余儀なくされてしまいました。
 ポールポジションからスタートした12号車は、レースを通して上位争いを繰り広げ、5位でチェッカー。3戦連続でのトップ5フィニッシュを果たしました。

リザルト

クラス順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
GTDプロ9位2番手14ジャック・ホークスワース
ベン・バーニコート
バッサー・サリバン8825 Laps
GTD5位1番手12フランキー・モンテカルボ
パーカー・トンプソン
バッサー・サリバン1111 Lap
バッサー・サリバン 14号車
バッサー・サリバン 12号車

世界耐久選手権(WEC)第5戦 サンパウロ
サンパウロ6時間

 FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦「サンパウロ6時間」が7月12日(金)から14日(日)にかけてブラジル・サンパウロのインテルラゴス・サーキットで開催されました。
 今シーズンから同シリーズには、アコーディスASPチームで2台のLEXUS RC F GT3がフル参戦しています。第4戦ル・マンでの戦いから1か月。87号車はホセ・マリア・ロペスが復帰し、エステバン・マッソン、木村武史とのドライバートリオで出場。78号車は第3戦スパに続き、クレメンス・シュミットがケルビン・ファン・デル・リンデ、アーノルド・ロビンとのトリオでドライブします。
 12日(金)に行われた公式練習1回目のセッションで、ロビンがドライブしていた78号車が激しくクラッシュ。クラッシュ後すぐにロビンはすぐに病院へと搬送され、無事が確認されましたが、78号車のダメージは大きく、これ以降のセッションは欠場することとなってしまいました。
 13日(土)に行われた予選では、木村がアタックした87号車は15番手グリッドを獲得。
 14日(日)快晴の下、午前11時半より6時間で争われる決勝レースがスタート。15番手からスタートした木村は8周で12位までポジションアップ。1スティントでマッソンへと交代すると、マッソンが猛追を見せて一時はトップ5まで浮上。2スティントを走り、7位でロペスへと交代しました。
 トップ5を激しく争いながらレースを折り返した87号車は、2スティントを終えたロペスから、木村、マッソンへと繋ぎチェッカー。惜しくも入賞を逃す11位でフィニッシュとなりました。

リザルト(LMGT3クラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
11位15番手87ホセ・マリア・ロペス
エステバン・マッソン
木村武史
アコーディスASP2113 Laps
出走せず78ケルビン・ファン・デル・リンデ
クレメンス・シュミット
アーノルド・ロビン
アコーディスASP
アコーディスASP 87号車
アコーディスASP

SRO Japan Cup第5,6戦 鈴鹿

 SROジャパンカップの第5,6戦が7月5日(金)から7日(日)にかけて、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
 昨年までFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSの選手権の一部として開催されていたジャパンカップですが、2024年シーズンからはGTWCAとは別に新たなシリーズとして独立。日本国内で4大会8レースにて争われています。
 このシリーズにK-tune Racingから末長一範/新田守男組 96号車としてLEXUS RC F GT3が参戦しています。
 6日(土)は予選と第5戦(レース1)決勝が行われました。予選で4番手につけた96号車は、末永がスタートから前半を担当し、4位をキープ。後半、新田へと交代すると、96号車はハイペースでの追い上げを見せ、トップへと浮上。
 その後は同じチームから出場しているフェラーリ98号車からの追撃を受け続ける展開となりましたが、新田はベテランらしい走りでこれを凌ぎ切り、トップでチェッカー。ジャパンカップでの初勝利をLEXUS RC F GT3にもたらしました。
 7日(日)の第6戦(レース2)では、96号車は予選2番手で最前列からのスタート。追い上げる後続との激しい2位争いを繰り広げることとなりました。
 40分ほどを経過したところで、2位を争う2台は1コーナー進入で接触。揃ってスピンを喫しましたが、96号車はすぐにコースへと復帰しレースを続行。そのまま2位でチェッカーを受け、連続表彰台獲得となりました。

第5戦 リザルト

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
1位4番手96末長一範/新田守男K-tunes Racing27

第6戦 リザルト

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
2位2番手96末長一範/新田守男K-tunes Racing2750.006
K-tunes Racing 96号車
K-tunes Racing 表彰台

ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第3戦 オートポリス
スーパー耐久レース in オートポリス

 7月27日(土)と28日(日)の両日、大分県のオートポリスでENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE の第3戦「スーパー耐久レース in オートポリス」が開催されました。
 今シーズンの同シリーズには、最速のST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦しています。今大会31号車は、永井 宏明/小高 一斗/小山 美姫/嵯峨 宏紀のドライバーラインナップで5時間レースに挑みました。
 27日(土)に行われた予選では、Aドライバー、Bドライバーのタイム合算で決勝のスターティンググリッドを決定。31号車はクラス4番手となりました。
 28日(日)午前11時より5時間で争われる決勝レースがスタートしました。
 序盤から接触やクラッシュが発生する展開となる中、2列目4番手からスタートした31号車は着実に周回を重ね、大きなトラブル無く5時間を走破。4位でチェッカーを受けましたが、1台が1周減算のペナルティを受けたことで3位フィニッシュとなり、開幕戦から3戦連続での3位表彰台獲得となりました。

リザルト(ST-Xクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
3位4番手31永井 宏明/小高 一斗/小山 美姫/嵯峨 宏紀apr15058.876
apr 31号車
apr 表彰台

次号のマンスリーレポートは9月3日頃の発行を予定しています。