新年が明け、北米では早くもWTSCシリーズが開幕。今年最初のマンスリーレポートは、2台のLEXUS RC F GT3が出場した伝統の「デイトナ24時間」の模様をお送りします。

WeatherTech SportsCar Championship第1戦 デイトナ24時間
Rolex 24 At DAYTONA
1月22日(水)から26日(日)にかけて、米国フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで2025年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第1戦デイトナ24時間レースが行われました。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLEXUS RC F GT3が参戦します。
GTDプロクラスの14号車にベン・バーニコートとアーロン・テリッツ、GTDクラスの12号車はジャック・ホークスワースとパーカー・トンプソンがそれぞれレギュラードライバーとして臨みます。開幕戦のデイトナは24時間レースということもあり、14号車はレギュラードライバーに加えてカイル・カークウッドと、過去にはトヨタエンジンでCARTシリーズに参戦経験も持つベテラン、タウンゼント・ベルの4人体制。12号車はレギュラーの2人にフランキー・モンテカルボ、そしてカークウッドが14号車と兼任で4人目のドライバーを務めます。
予選では、14号車がクラス15番手、12号車はトンプソンの素晴らしいアタックでクラス4番手の好グリッドを獲得しました。
25日(土)午後1時40分に、24時間の長く、過酷なレースがスタート。
14号車は地元フロリダ州出身のカークウッドがスタートを担当。3スティント走行後にテリッツへと交代すると、テリッツが好走を見せてトップ10圏内へと浮上しました。
ベルとバーニコートも順位を守り着実な走行を続けましたが、夜間走行に入るタイミングでトラブルに見舞われピットイン。順位を落としたものの、首位と同一周回には留まり、着実に追い上げを続けました。
夜間の粘り強い走行でトップ10圏内に復帰した14号車でしたが、日付が変わって間もなく、テリッツが他車と接触し、左前部にダメージを負うことに。この修復のためガレージへと戻ることとなった14号車は、メカニックの迅速な作業により30分ほどでコースへと復帰しました。
このアクシデントにより、上位争いからは脱落することとなった14号車でしたが、最後まで力強く走行を続け、11位でチェッカーを受けました。
クラス4番手からスタートを切った12号車は、トンプソンからモンテカルボへとステアリングを繋ぎ、日没後に交代したホークスワースが、素晴らしい追い上げでトップ3へと浮上。深夜のスティントはカークウッドが担当し、トップを目指しました。
しかし、12号車も14号車と同様のメカニカルトラブルに見舞われ、ピットでの長時間の作業を余儀なくされました。12号車は数周遅れとなりながらもチェッカーを目指し走り続けましたが、残り4時間半というところでエンジントラブルに見舞われ、15位でレースを終えることとなりました。
厳しいレースとなったLEXUS RC F GT3でしたが、3月15日(土)に行われる次戦セブリング12時間レースは、昨年14号車がGTDプロクラスで勝利を飾っており、今大会の雪辱を果たしつつ、セブリングでの連覇を目指し挑みます。
リザルト(LMGT3クラス)
クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
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GTDプロ | 11位 | 15番手 | 14 | ベン・バーニコート アーロン・テリッツ タウンゼント・ベル カイル・カークウッド | バッサー・サリバン | 704 | 19 Laps |
GTD | 15位 | 4番手 | 12 | ジャック・ホークスワース パーカー・トンプソン フランキー・モンテカルボ カイル・カークウッド | バッサー・サリバン | 573 | 146 Laps |


次号のマンスリーレポートは3月25日頃の発行を予定しています。