2022 ARKラリー・カムイ
全日本ラリー選手権 第6戦 2022 ARKラリー・カムイ
今シーズン初のグラベルラリー
昨年、GRヤリスが初勝利を挙げた地に挑む
2022年シーズンの全日本ラリー選手権第6戦「2022 ARKラリー・カムイ」が、7月8日(金)〜10日(日)にかけて、北海道虻田郡ニセコ町を拠点として開催される。開幕戦から続いたターマック(舗装路)ラリーは前戦のモントレーでひと区切りとなり、この第6戦が今シーズン初のグラベル(未舗装路)ラリーとなる。続く第7戦「RALLY HOKKAIDO」も同じくグラベルラリーとして開催され、この連戦をどう戦うかがチャンピオン争いの行方にも大きくかかわってくる。
サービスパークが設置されるのは、前年同様にニセコアンヌプリ国際スキー場の駐車場。観戦エリアを設けたスペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)も実施するなど、有観客での開催とする予定だ。観戦エリアは寿都郡黒松内町に新たな場所を設けることが発表されている。
ラリー・カムイのSSは、全体的な路面コンディションが良好で、選手からも走りやすいと評価が高い。今年は初日に4SS、最終日に6SSが設定され、合計10SS(SS総走行距離78.34km)で争われ、グラベルラリーのためポイント係数は1.2となる。初日に11.91km、2日目に10.29kmという長いSSが用意されているが、全体的に約3km〜7kmという短距離〜中距離のSSが多い。また、近年の全日本ラリー選手権では使われていないSSも新たに設定されており、その攻略もポイントとなりそうだ。
チームは今大会に2台の「GR YARIS GR4 Rally」で出場する。クルーは勝田範彦選手/木村裕介選手、眞貝知志選手/安藤裕一選手の4名だ。2021年大会では、勝田選手がGR YARIS GR4 Rallyとして初優勝を達成しており、再びの勝利を目指してチーム一丸となって挑む。
今大会ではSSの観戦エリアが設けられているが、事前の申し込みが必要。
詳細は公式ウェブサイトの観戦案内を参照のこと。詳しくはこちら >>
今大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、選手および関係者、オフィシャルは大会受付時に問診票の提出と、2週間前からの体調把握、「北海道コロナ通知システム」への登録を要請している。観戦エリアについても人数を限定したうえで新型コロナウイルス感染症対策を行い実施される予定だ。検温(37.5℃)以上の方は、入場をお断りする場合もあるとのこと。
TOYOTA GAZOO Racingにとっては、1年前にGR YARIS GR4 Rallyで初めて勝利を得ることができたラリー。TGRが掲げる“モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり”という目標に向けた、大きなステップとなった1戦だ。前戦の第5戦モントレーでは、勝田選手がリタイア(最終日に再出走)という結果に終わったことで、この第6戦に向けた性能調整のウェイトは30kg軽減され、車種別の規定最低重量+20kgという仕様に。一方の眞貝選手は、JN-1クラス初の2位を獲得したことで規定最低重量+20kgという性能調整を受けて今大会に臨む。
チームは前戦モントレー後にテストを実施、約2週間で車両を仕上げて北海道へと向かうこととなる。緯度の高い北海道とはいえ、季節は夏。ドライバーやクルマへの熱対策は不可欠だ。これまでもエンジンルーム内の熱気を排出するための開口部をもつボンネットを投入するなど、細かな対策を実施してきているが、今大会に向けても駆動系への熱対策アイテムを投入する予定。チームメンバー同士の情報共有などを綿密に行う
大会基本情報
- 開催地:
- 北海道虻田郡ニセコ町、倶知安町、真狩村、磯谷郡蘭越町、寿都郡黒松内町
- 日程:
- 7月8日(金) ~ 7月10日(日)
- サービスパーク:
- ニセコアンヌプリ国際スキー場 駐車場
(北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ485)
- 路面:
- 未舗装路(グラベル)
- SS:
- 10(SSトータル距離:78.34km)
- 総走行距離:
- 398.06km
※最新情報は 大会公式サイト をご覧ください。
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※2022年7月1日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。
今シーズン初のグラベルラリーに向けて、チームを率いる豊岡悟志監督は「GR YARIS GR4 Rallyでのグラベルラリーはすでに経験を積んでいますが、テストを行い、さらに微調整を進めていきます。強力なライバルばかりですが、自分たちにできることを一生懸命やって臨みます」と力強いコメントを残している。
勝田選手は「昨年の初優勝から1年が経ち、どのくらいGR YARIS GR4 Rallyが進化したか、とても楽しみにしています。前戦ではリタイアしてしまいましたが、気持ちを切り替えてチームに恩返しができるよう頑張りたいと思います」と、意気込みを語る。眞貝選手は「グラベルラリーは、クルマのセットアップがターマックとはまったく異なります。しかし、チームがクルマを常に良くするよう努力してくれているので、“クルマと仲良くなれている感じ”が日に日に高まっているのを感じます。去年よりも速く、そして気持ち良く走れたらと思っています」と、目標を語った。
GR YARIS GR4 Rallyは、車高を低く落として大径のブレーキを装着していたターマック仕様と異なり、グラベルラリー仕様へと大きくその姿を変える。サスペンションは荒れた路面に対応できるものへと変更され、車高もアップ。飛び石などのダメージを軽減するためのアンダーガードを車両下部に装着するなど、様々な装備変更が行われる。路面の摩擦係数が低いため、駆動系の制御とサスペンションのセットアップは重要なポイントだ。
今大会は、観戦エリアが設けられる有観客ラリーとしての開催。スキーリゾートとしてのイメージが強いニセコだが、シンボルとも言える羊蹄山には夏にも多くの登山客が訪れるなど、周辺も含めて北海道の避暑地としても人気のエリアだ。また、主要SSが設けられる蘭越町は、ブランド米の「らんこし米」に力を入れている。観戦する側にとっては、こうした周辺の観光スポットや物産などを巡りながら楽しむことができるのも、他のモータースポーツにはないラリーの魅力のひとつだと言えるだろう。
ニセコアンヌプリ国際スキー場 駐車場
(北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ485)
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- ■SS1/3:BEECH(観戦コース)※限定50名のみ
北海道寿都郡黒松内町 - ○BEECH SSへご来場いただける方
公式ウェブサイトから事前お申し込みの方のみ
詳しくはこちら >> - ○BEECHギャラリーステージ開催時間
7/9(土) SS1 BEECH 1 10:14~
SS3 BEECH 2 13:57〜 - ■SS5/8:NEW SUN-RISE(観戦コース)
北海道磯谷郡蘭越町 - ○NEW SUN-RISE SSへご来場いただける方
公式ウェブサイトから事前お申し込みの方のみ
詳しくはこちら >> - ○ギャラリーステージ開催時間
7/10(日)SS5 NEW SUN-RISE 1 7:30〜SS8 NEW SUN-RISE 2 10:26〜
- ■SS1/3:BEECH(観戦コース)※限定50名のみ
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- ※各観戦チケット料金は2,000円(大会プログラムつき)。
- ※スケジュールは変更になる場合があります。
- ※観戦ポイントからはそのSSが終了するまで出ることができません。臨時トイレを用意しておりますが、お時間に余裕のない方はご遠慮ください。
- ※観戦ポイントは草を伐採した立地になっております。服装や持ち物、雨具についてはアウトドアに適したものでお越しください。
- ※ペットとの入場はできません。
- ※観戦ポイントとその周辺は禁煙となっており、すべての場所で火気厳禁です。ゴミのお持ち帰りにご協力ください。
- ※一部、未舗装路を走行していただく必要があるため、車高の低いクルマなどはご遠慮ください。(一般的な普通乗用車や軽自動車で走行が可能です)。
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