2025 Rd.1 RALLY 三河湾 2025

全日本ラリー選手権 第1戦 MORIZO Challenge Cup RALLY 三河湾 2025

MORIZO Challenge Cup RALLY 三河湾2025

2シーズン目を迎え、さらに盛り上がる
MORIZO Challenge Cup

2024年、全日本ラリー選手権JN-2クラスに組み込まれるサブカテゴリーとしてスタートした「MORIZO Challenge Cup(略称:MCC)」。若手ドライバーの育成、ラリー競技の活性化を目的に、JN-2の車両規定よりも改造範囲を狭めたGRヤリスで腕を競い合う、これまでにない取り組みとして大きな注目を集めました。
初年度はラリー経験者だけでなく、ジムカーナやドリフトなど多種多様なキャリアをもった選手が参戦。FIT-EASY Racingの山田啓介選手がチャンピオンを獲得し、フィンランドで行われたTOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの最終選考会に参加しました。参加選手たちは、公道で行われるラリーでのドライビング、車両のセットアップやペースノートなど、様々な課題に向き合いながら、シーズンを戦うなかでたくましく成長し、それぞれのスキルを大きく高めました。稲葉摩人選手とKANTA選手は、山田選手とともにTGR WRCチャレンジプログラムの最終選考会に参加し、KANTA選手が4期生ドライバー、前川富哉選手が4期生コ・ドライバーに選出されるなど、カテゴリーの狙いが着実に成果として表れた初年度となりました。
2025年シーズンのMCCは、GRヤリス(2020年モデル)に加え、モータースポーツの裾野を広げることを目的としてGRヤリスDAT(2024年モデル)での参戦も可能となりました。すでに参戦申請については締め切られていますが、今年も昨年以上に多くのエントラントが集まり、切磋琢磨する姿を見られるはずです。シリーズ参加者にはJN-2クラスのポイント以外にMCC独自のポイントが付与され、1位~3位までの上位入賞者、最多SSトップタイム賞、最優秀女性ドライバー賞が表彰されます。また副賞として、シリーズ年間成績優秀者にはTGR WRCチャレンジプログラム最終選考の参加資格が与えられます。
開幕戦の「RALLY 三河湾2025 Supported by AICELLO」には、大竹直生選手、ジール・ジョーンズ選手、長尾綱也選手、最上佳樹選手、木内秀柾選手、松原周勢選手、稲葉摩人選手、兼松由奈選手、平川真子選手の9名がエントリー。ラリー経験豊富な選手も多く、シーズン途中から参戦する選手たちも含め、バトルは昨年以上に熾烈なものになると予想されます。ラリーの次代を担うべく切磋琢磨する、若手選手たちへの応援をよろしくお願いいたします。

※2025年2月20日時点の情報です。変更の場合があります。

大竹直生

「今年の目標は全戦を完走して、しっかりポイントを獲ることです。もちろん勝つことにはこだわりますが、ペースを理解して攻めるところと攻めないところ、危険なところや道がキレイではないところをしっかり見極めるように努めます。周囲から遅いと見られたとしても、自分の意志としてペースを落としたのだと言えるように、戦略を持ってペースコントロールができるドライバーになることを目指します。そのために、ほんの一瞬抑える練習もしています」

Zeal Jones

「昨年、ニュージーランドでジュニアチャンピオンになりました。WRCチャレンジプログラムのファイナリストにも選出していただき、フィンランドでのトレーニングは素晴らしい経験でした。MCCでの目標はチャンピオンになり、再びフィンランドへの挑戦権を得ること。でも、ターマックラリーの経験がないので、三河湾では学ぶことも多いと思います。いいドライバーがたくさんいて、素晴らしい戦いになると思うので、成長したいと思います。自分の強みはグラベルになると思うので、その2戦は集中していきたいです」

長尾綱也

「WRCチャレンジプログラムの選考でフィンランドのファイナルに進んだことがあり、ラリーも初参戦から数えると5年目になりますが、参戦数はそれほど多くありません。昨年のラリーカムイで初めて全日本に参戦して3位に入りました。この時も、正直もう少しプッシュしたい気持ちもあったのですが、初めての全日本なので完走を一番に優先しました。今後は、もっとプッシュ力を身に付けて、ここ一番でのタイムを出せるようにしていきたいです」

最上佳樹

「2年目も挑戦させていただけることに感謝して、当然、結果を出しにいかなければという思いが一番大きいです。ラリー三河湾ではぶつけず、リタイアせずに走り切ったうえで、去年以上にタイムを出せるようにしたいです。特に、苦手な細い道や汚れた道での走りを底上げしたいです。チームのなかでも先輩になるので、サポートする立場にもならなければならないと思うので、そういう点でも意識が変わりました」

木内秀柾

「5歳からレーシングカートを始めて、16歳まで全日本で走っていました。2023年は全日本ラリーのJN-5クラスにスポット参戦していました。全日本ラリーを4WDのターボチャージャーのクルマで走るのは初めて。オートマチック車両も初めてなので、もうひとりの『変速』くんとうまく対話をして仲良くできたらうまく走れるかな、と思っています。カート時代から雨男で雨は得意。自分が出るラリーは全部、雨になるかもしれません(笑)」

松原周勢

「勤務先の自動車部でメカニックから始めて、2018年にコ・ドライバー、2019年でドライバーとしてラリーを始めました。23年〜24年にトヨタ86で出たTGRラリーチャレンジでシリーズを連覇して、去年は中部近畿ラリー選手権でもタイトルを獲りました。全日本も去年2戦に出て、ハイランドではJN-6クラスの3位に入りました。泥道になったステージが楽しかったですね! 今年も、あのような道でも楽しんでいけたらいいなと思っています。いいイメージで開幕を迎えられるので、この感じを今年もつなげていきたいと思います」

稲葉摩人

「WRCチャレンジプログラムの最終選考で、フィンランドでのトレーニングを受けて、基礎的なスキルの見え方がまったく変わりました。そのうえで、2年目のMCCでは高望みしすぎずに、でも表彰台には絡んでいきたいです。その結果で、やっぱりもう一度、フィンランドに行きたいです。そこでチャンスをつかむドライバーにならないといけないと思っています。チャンピオンになって権利を得られたらいいなと思いますし、選考会から挑むとしても、前回よりもさらに速くなっているはずです」

平川真子

「全日本ラリーは今年で4年目くらいですが、4WDのターボチャージャー、オートマチック車両、と初めてのことばかりなので、まずはクルマのフィーリングやスピード感に慣れることが大切だと思っています。毎戦で必ず完走して、マイレージを上げていきたいと思っていますが、すべてが楽しみです。今年は大きなチームから参戦するという、とてもありがたい環境で走らせていただけるので、平常心で頑張りたいと思います」

田部井翔大(次戦以降エントリー予定)

「群馬県生まれ、群馬県育ち。群馬県や関東地区のラリーに3年間出て、去年はスバルBRZで東日本選手権のチャンピオンを獲りました。今年は、ラリードライバーとしてステップアップしていきたいと思っています。GRヤリスは、FRと動かし方が違って、踏んでしまうとかなりアンダーが出てしまうので、今はそこに少し苦戦していますが、初戦が第3戦のラリー飛鳥になる予定ですので、それまでに慣れていきたいと思います」

伊藤はづき(次戦以降エントリー予定)

「通っていた大学の沿線にあった東大の自動車部で、自分で買ったAE111カローラ・レビンでジムカーナやダートラを始めました。ずっと独学で、ラリーは趣味の範囲で群馬県戦やL1ラリーなど1年に1、2戦に出るくらいで、全日本は1回だけ、2023年のハイランドマスターズに記念で参戦しました。MCCで乗るクルマは、ハッチバック、4WD、オートマ、ターボ、令和製と、すべてが初めてで(笑)。クルマの性能を見極めることがまだ難しいので、まずは壊さないように頑張ります」

奥井優介(次戦以降エントリー予定

「免許を取った年からジムカーナを始めて8年、去年はGRヤリスで全日本ジムカーナのPN4クラスチャンピオンを獲りました。ラリーは子どもの頃から興味を持っていて、去年、ヌタハララリースクールに参加したらとても楽しかったので、その場で来年はラリーに出ます! と決めました。それが実現できたので、とてもうれしいです。ラリーの競技はまだ出たことがないので、できるだけペースノートの練習などをして準備を進めていきたいと思っています」

及川紗利亜(次戦以降エントリー予定)

「大学の自動車部でサーキットのタイムアタックなどをやっていました。自動車部がラリーを頑張っていたので、いつか出てみたいと思っていたのですが、昨年、KYOJOカップに参戦した時に隣でラリーファンミーティングをやっていて、今年チームメイトになる長尾くんに同乗させてもらったのが面白すぎて。自分でも走ってみたいと思いました。サーキットとは違い、林道では濡れているところや泥があるなど様々で、それに対応する能力が必要だと思っています」

米林慶晃(次戦以降エントリー予定)

「4歳からレーシングカートをやっていますが、ずっとやりたかったのはラリー。一番衝撃だったのは、2017年のWRCスウェーデンのヤリ‐マティ・ラトバラさんです。16歳からヌタハララリースクールに参加して、昨年はWRCチャレンジプログラムの最終選考でフィンランドでのトレーニングもさせてもらいました。3月に18歳になったらやっと免許が取れるので、よし優勝するぞ! と思っていましたが、奴田原さんに『まずは完走だよ』と言われたので、万全な状態にしておきたいです。まだ一般道を走ったことがないので、交通ルールに注意しながら走ります」

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