スペシャル

ニュルブルクリンク24Hレースを生で見たいアナタへ贈る
究極のガイドブック

「ニュルブルクリンクの歩き方」

ニュルブルクリンクの歩き方 Vol4 ニュル周辺で食べたいグルメニュルブルクリンクの歩き方 Vol4 ニュル周辺で食べたいグルメ

「ニュルブルクリンク24時間耐久レースに行ってみたい!!」、そんなあなたをサポートするコンテンツ「ニュルブルクリンクの歩き方」。第4回目はニュルグルメを紹介。都心部のようにお店がたくさんあるわけでもなく、サーキットやホテル内のレストランのほうが楽ですが、せっかくならニュルの街に繰り出してみては!?
 ここでは、ドライバーやレース関係者がよく利用する定番のお店を紹介します。

ドイツ料理と言えば…

カリーヴルスト

非常にシンプルな料理だが、ドイツのどこでも食べられるファーストフード的な存在だ。

ウィンナシュニッツェル

左:ウィンナシュニッツェル。トンカツと違い揚げ焼きである。
右:種類は豊富なので飲み比べも!!

日本人が想像するドイツ料理の定番と言えばソーセージ。こちらでは「カリーヴルスト」と呼ばれるソーセージ料理をいたるところで見つけることができる。焼いたソーセージ(ヴルスト)の上に、ケチャップやカレー粉をまぶしただけのシンプルな料理、注文するとフライドポテトか小さなパンが付く。ファーストフードのような感覚で人気がありドイツのどこでも食べることが可能だ。ニュル24時間の時は観戦場所の多くに移動販売車が設置される。

もう一つの定番が子牛のカツレツ「ウィンナシュニッツェル」だろう。ミートハンマーで叩いて薄くしたお肉に小麦粉+溶き卵+パン粉を付けるなど、日本のトンカツに似ているのだが、バターかラードで揚げ焼きにする点が異なる。サイズの大きさにビックリするかもしれないが、カラッとしていてあまり脂っこくないのでペロリとイケてしまう。こちらもドイツのほとんどのレストランで食べることが可能だ。

そして、ドイツと言えばビールである。有名ブランドから、そこでしか飲めない地ビールまで様々な種類があるので、色々飲んで試してお気に入りを見つけてほしい。もちろん、ドライバーのためにノンアルコールも用意されているが、味が日本よりもビールに近いので、だまされる人もいると思う。面白いのはグラスに必ず「量を表示する目盛」がついていること。容量を明示し目盛まで注ぐ事が法律で決まっているためである。こんな所にも質実剛健なドイツらしい部分が見られる。

カリーヴルスト

非常にシンプルな料理だが、ドイツのどこでも食べられるファーストフード的な存在だ。

ウィンナシュニッツェル

左:ウィンナシュニッツェル。トンカツと違い揚げ焼きである。
右:種類は豊富なので飲み比べも!!

ニュルへ行ったら絶対行きたい
名物「石焼きステーキ」が食べられるお店

ピステンクラウゼ

食事時は常に多くのお客さんで賑わっているが、意外と席は多いので待ち時間も少なめだ

●ピステンクラウゼ
Kirchweg 4, 53520 Nuerburg, Rhineland-Palatinate, Germany

グランプリコースのパドックからクルマで2-3分、徒歩でも5分程度の場所にあるイタリアンレストラン。ニュル24時間のレース関係者や自動車メーカーもよく利用する定番レストランなのだが、実はほとんどの人がお店の正式名称を知らず、「石焼きのお店」と呼ぶ人が多い。

ピステンクラウゼ

食事時は常に多くのお客さんで賑わっているが、意外と席は多いので待ち時間も少なめだ

お勧めは、ここに来る人のほとんどが注文する「石焼きステーキ」。良質なアルゼンチンビーフの生肉がアツアツに焼かれた石の上に置いた状態で運ばれ、自分でジュージューと好みの焼き加減に焼いて食べる。そのため、店内は煙でモクモクである。塩コショウやケチャップ、マヨネーズなど味付けも自由だが、何と醤油も常備されている。元々は日本人関係者が持ち込んだそうで、量が少なくなると誰かが置いていくそうだ(笑)。

ちなみに壁や天井にはここを訪れたドライバーやチームの写真やサイン、更には落書きがビッシリ。実はモリゾウのメッセージもどこかに隠れているので、探してみるのもいいだろう。ニュル24時間のタイミングだと、夜はすぐに満席状態となってしまうが、見た目よりも店内は広い上に座席数も多いため、行列覚悟と言うことはないのでご安心を。

実はモリゾウのサインも

店内には写真やドライバーの落書きが多数。実はモリゾウのサインも隠されている。

メニュー左に「石焼きステーキ」

何と日本語メニューも存在する。メニュー左の「石焼きステーキ」を頼む人がほとんどだ。

好みの焼き加減にする

アツアツの石で好みの焼き加減にするのだが、のんびりしていると焦げるので注意が必要。

「こんばんは!!」と出迎える
アットホームなイタリアンレストラン

ランチ/ディナーは多くのお客で賑わう

ニュルの村のはずれと立地条件は悪いが、ランチ/ディナーは多くのお客で賑わっている

●ラ・ランティーナ
Hauptstr. 50, 53539 Kelberg, Rhineland-Palatinate, Germany

理由は解らないのだが、ニュル近郊にはなぜかイタリアンレストランが多い。そして、そのほとんどはハズレがない。ラ・ランティーナはニュルの村外れにポツンとあるイタリアンレストラン。グランプリコースのパドックからクルマで約10~15分くらい走る必要があるため、立地的にはあまりよくないのだが、ニュル24時間の時期はドライバーやレース関係者で賑わうお店として有名である。味はもちろんだが、家族経営のアットホームなお店の雰囲気がレースの緊張感を解いてくれるのかもしれない。

日本語のメニュー

日本のメーカーがニュルテストの際に頻繁に通うことから作られたと言われる日本語のメニュー。

どれを食べても美味しい

パスタにピザ、どれを食べても美味しいのだが、時々ハズレもある…と言う噂も(笑)

TOYOTA GAZOO Racingドライバーたち

TOYOTA GAZOO Racingドライバーもニュルに着いた際は必ず立ち寄る。
※焼酎は、LEXUS RCドライバーの木下さん自前です。

このお店に入るとまずビックリするのが、ドイツ人の店主に「こんばんわ~」と出迎えられることだ。まさかドイツの片田舎で…日本語を聞くとは!?

実はトヨタがニュルテストを行う際、古くからこのお店を利用しているそうだ。もちろん日本語のメニューもシッカリと用意されている。

メインとなるピザやパスタの味もGOODだが、何と2010年にニュルで亡くなったトップガンの成瀬弘さんが考案したと言う日本食もメニューにある(味は…!?)。トヨタ社員食堂ニュル支店(!?)と言ってもいいお店かもしれない。

成瀬弘氏とは >

TOYOTA GAZOO Racingドライバーたち

TOYOTA GAZOO Racingドライバーもニュルに着いた際は必ず立ち寄る。
※焼酎は、LEXUS RCドライバーの木下さん自前です。

ドイツでイタリアの代表食ピザ

ドイツ人の店主に「こんばんわ~」と日本語で迎えられて食するイタリアの代表食ピザ。

注文しすぎにご注意を!!
アデナウにあるデカ盛り(!?)イタリアン

ピノキオ

閑静な街中にあるお洒落な店構え。天候がよければ外の席でワイワイやるのも楽しい。

●ピノキオ
150 Hauptstra, Adenau, Rhineland-Palatinate, Germany

グランプリコースのパドックから北側にクルマで10~15分走った所にアデナウと言う街がある。いつもは古きよき閑静なヨーロッパの街並みと言う感じなのだが、他の地域と一つだけ違うのは、すぐそばを北コースが通っていることだ。ニュル24時間の時期はこの街でパレードなども行なわれることもあり、多くの人で賑わっている。レストランもドイツ料理、中華料理などもあるのだが、なぜかここもイタリアンが多い。

その中の一つが「ピノキオ」だ。ここに来たらお勧めはピザだ。値段もかなりリーズナブルなので普通なら一人一枚、男の人ならパスタとセットでと言いたくなるだろう。しかし、ここのピザは一人分が何と20インチ(約51cm)なのだ。写真を見てもらうと解ると思うが、他のお皿が小さく見えるのは錯覚ではない。初めて注文した時は「サイズ間違えた?」と思ってしまうくらい。ただ、味はGOODなので、意外とペロッとイケてしまう人が多い。もちろん、食べきれない場合(多くの人がそう)は持ち帰り可能なのでご安心を。

ちなみにパスタなどは普通の量なので、このお店に限ってはメインは一人一品、ピザは4人くらいでシェアすると言うのがベストだろう。

ピノキオ

閑静な街中にあるお洒落な店構え。天候がよければ外の席でワイワイやるのも楽しい。

ピノキオ

左:ピザ。サイズは大きめだが味はGOOD
右:パスタ類は普通のサイズだ

この他にもレストランはいくつかあるが、コースの規模に対してレストランの数が少ないのも事実だ。ただ、ニュル24時間の時はコースサイドに移動販売店も設営されるし、アデナウの街まで行けばスーパーもある、更にドイツのコンビニであるガソリンスタンドもあるので、食べ物/飲み物に困ることはないだろう。クルマ移動を活かしてちょっと足を伸ばして、Googleやトリップアドバイザーを活用して新規店舗にトライと言うのも面白いかも!?

どうしても近場で何とかしたい時には、リンドナー/ドリントなどのホテル内にあるレストラン(値段は若干高め)も活用するものいいだろう。

ニュルブルクリンクの歩き方 予告

Vol.1「ニュルブルクリンクの歩き方」

Vol.1を読む

  • ニュルにいくには -フライト-
  • ニュルにいくには -レンタカー & 電車-
  • どこに泊まる? -ホテル事情-
Vol.2「現地での移動方法」

Vol.2を読む

  • レンタカーでのニュルへの行き方
  • ドイツの道路で気をつけること
  • 地元のガソリンスタンド情報
Vol.3「ニュル周辺絶対行くべきスポットはここ!」

Vol.3を読む

  • 「ニュルを楽しむ(GPコース、ノルドシュライフェ、パドック、ショップなど)」
  • ニュル城について
  • ニュル周辺のスポット
  • コースを実際に歩いてみると?
Vol.5「もっとニュルを楽しむ」

Vol.5を読む

  • ニュルのコースの普段は?
  • 自分のクルマでニュルを走れる!!
  • ニューモデルをスクープするならここ(ギャラリーコーナー)
  • 近くには自動車メーカーの基地もある!!