日本人が想像するドイツ料理の定番と言えばソーセージ。こちらでは「カリーヴルスト」と呼ばれるソーセージ料理をいたるところで見つけることができる。焼いたソーセージ(ヴルスト)の上に、ケチャップやカレー粉をまぶしただけのシンプルな料理、注文するとフライドポテトか小さなパンが付く。ファーストフードのような感覚で人気がありドイツのどこでも食べることが可能だ。ニュル24時間の時は観戦場所の多くに移動販売車が設置される。
もう一つの定番が子牛のカツレツ「ウィンナシュニッツェル」だろう。ミートハンマーで叩いて薄くしたお肉に小麦粉+溶き卵+パン粉を付けるなど、日本のトンカツに似ているのだが、バターかラードで揚げ焼きにする点が異なる。サイズの大きさにビックリするかもしれないが、カラッとしていてあまり脂っこくないのでペロリとイケてしまう。こちらもドイツのほとんどのレストランで食べることが可能だ。
そして、ドイツと言えばビールである。有名ブランドから、そこでしか飲めない地ビールまで様々な種類があるので、色々飲んで試してお気に入りを見つけてほしい。もちろん、ドライバーのためにノンアルコールも用意されているが、味が日本よりもビールに近いので、だまされる人もいると思う。面白いのはグラスに必ず「量を表示する目盛」がついていること。容量を明示し目盛まで注ぐ事が法律で決まっているためである。こんな所にも質実剛健なドイツらしい部分が見られる。