
3年目のタイラウンドはフルウェイトハンデ最終戦
最終2連戦に向けタイトル争いの正念場
10月8日(土)、9日(日)の両日、タイの東北部ブリーラムに位置するチャン・インターナショナル・サーキットで、SUPER GT第7戦「BURIRAM SUPER GT RACE」が開催される。
前戦鈴鹿1000kmから1ヶ月半ほどのインターバルを経て迎える第7戦は、今年で3回目を迎えるSUPER GTタイラウンド。昨年は6月の第3戦として実施されたが、今年は初年度と同じ10月の第7戦としての開催。
全8戦で行われる2016年のSUPER GT。本来であれば今大会は最終戦のひとつ前ということで、ウェイトハンデは半減して戦われるはずであったが、春の第3戦オートポリスが熊本地震の影響でキャンセルとなり、最終大会もてぎの土曜日に代替戦が開催されることとなったため、タイラウンドは、フルウェイトハンデを搭載しての最後のレースとなる。
LEXUS勢は前戦鈴鹿1000kmで待望の今季初勝利を収め、ドライバーズランキングでも2位から6位までを占めている。今大会を含め残り3戦。ポールポジションも含めれば最大63ポイントを獲得出来るため、まだまだどのチームにも逆転タイトルの可能性が残されている。最後の2連戦はウェイトハンデが半減、ノーハンデで戦われることになるため、まず今大会でポイントを少しでも多く稼いで最終戦もてぎに臨みたいところだ。
日本の国内は秋の風で涼しさを感じるようになってきたものの、タイは10月でも暑さは厳しい。タイトル争いに向け、文字通りの「熱い」戦いが繰り広げられるだろう。
意外にチャレンジングなテクニカルコース
チャン・インターナショナル・サーキットは、富士スピードウェイや上海、セパン他、近年のサーキットを多く設計していることで知られるドイツ人デザイナー、ヘルマン・ティルケ氏の手によるもの。
一昨年開設されたばかりのサーキットで、あまりアップダウンはなく、メインスタンドからコースがほぼ全部見渡せる、フラットなレイアウトだが、昨年走ったドライバーにはチャレンジングなコースとして好評だ。
メインストレートからタイトな直角に近い右1コーナーを経て、長いストレート、そこから180度ターンしてもう一度ストレートというコース前半を過ぎると、後半はテクニカルセクションとなる。一見単調に見えるが、かなりのテクニックが必要とされるコースだ。
バンコクから半日程の距離。遺跡などの観光も
ブリーラムはタイの東北部「イサーン」と呼ばれるエリアの、カンボジアと国境を接する地域の小さな街で、首都バンコクからは約400km。アクセスは自動車、バス、飛行機、鉄道で可能。飛行機以外ではバンコクから約6,7時間の距離だ。飛行機は空港が市街地から50km近く離れているため、よほどタイトなスケジュールで無い限りは陸路の方がお勧めだ。
レンタカーを借りる手もあるが、バンコクの市内などは渋滞がひどく、道路もわかりにくいため、慣れた人で無い限り避けた方が良い。人数がいれば、運転手付きの車両を借りるのが良いだろう。
東南アジアでの旅に慣れていれば、バスが最良の選択だ。鉄道もあるが、遅れることが多いので時間には余裕を。タイはバス路線が充実しており、鉄道よりもバスの方が本数は圧倒的に多い。
鉄道・バス共にブリーラムの市内に到着するため、市内から4km程離れたサーキットへはトゥクトゥク(三輪タクシー)やバイクタクシーを利用することになる。
チャン・インターナショナル・サーキットはタイの強豪サッカーチーム、ブリーラム・ユナイテッドの本拠地スタジアムに隣接し、オーナーも同じ。同チームはアジアチャンピオンズリーグで来日経験もあり、日本の選手が所属していたこともある。
また、やや距離はあるが、ブリーラムにはパノムルン遺跡、ムアン・タム遺跡といったクメール王朝時代の遺跡があり。観光コースに加えたい。
もちろん、タイの首都であり、最大の観光都市であるバンコクも外せない。
ランキング2-6位を占めるLEXUS勢
LEXUS RC F最後の年のタイトル獲得を目指す
今季、序盤の4戦で勝利を逃し、厳しいシーズン前半を戦うこととなったLEXUS勢だが、第6戦鈴鹿1000kmで立川 祐路/石浦 宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車が待望の今季初勝利。ドライバーズランキングでも2位に躍り出た。今季2位2回と好調なヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車も首位と15ポイント差のランキング3位で、充分に逆転タイトルが狙える位置と言える。
ランキング4位から6位には伊藤 大輔/ニック・キャシディ組 au TOM'S RC F 36号車 、大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO'S 4CR RC F 6号車、ジェームス・ロシター/平川 亮組 KeePer TOM'S RC F 37号車と続く。ドライバーは変わったものの、36号車は一昨年のタイラウンド初年度のウィナー。大嶋と6号車は昨年2位フィニッシュを果たすなど、こちらもウェイトハンデは決して軽くないが、上向いている勢いと、定評のあるチーム力とで上位争いをしてくれるだろう。
そして、ランキングでは11位とタイトル争いからはやや離れてしまったものの、ドライバーの勢いでは一番とも言えそうなのが関口 雄飛/国本 雄資組 WedsSport ADVAN RC F 19号車。共に今季のスーパーフォーミュラで大活躍を見せており、軽いウェイトハンデを活かし、台風の目になるかも知れない。
前戦鈴鹿で来季からの参戦車両となるLEXUS LC500が発表された。2014年から激戦を繰り広げてきたLEXUS RC FがSUPER GTのGT500クラスを戦うのは今年が最後。タイトル獲得経験の無いLEXUS RC Fを最後の年にチャンピオンマシンとすべく、LEXUS TEAMは一丸となって残りの3戦に挑む。
GT300クラスでは、第4戦で優勝、前戦鈴鹿1000kmで2位に入った嵯峨 宏紀/中山 雄一組 TOYOTA PRIUS apr GT 31号車がランキング2位につけており、こちらも悲願のタイトル獲得へ向け正念場の一戦となりそうだ。