2022 Rd.5 SUZUKA

SUPER GT 2022年 第5戦 鈴鹿

    織戸学/平良響/上村優太組が3位に入り GR86が初の表彰台獲得

    GT300 予選/決勝

    織戸学/平良響/上村優太組が3位に入り GR86が初の表彰台獲得

     SUPER GT第5戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE」が8月27日(土)、28日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
     前戦富士同様、夏休みシーズン中の開催となる今大会も、レース距離は450kmと通常よりも長い設定となっており、2度の給油ピットインが義務づけられます。暑い夏の鈴鹿での激戦に注目が集まりました。

    予選

     27日(土)は曇り空の下、気温31度、路面温度39度で湿度が高く蒸し暑いコンディション。フリー走行時の赤旗中断の影響により予定よりも20分遅れの午後3時20分からノックアウト方式の予選が行われました。
     台数が多いため2グループに分け、それぞれ上位8台ずつがQ2へと進みます。A組では堤優威の駆るmuta Racing GR86 GT 2号車が5番手、吉本大樹のSyntium LMcorsa GR Supra GT 60号車が7番手に入りQ2へ進出。前戦の欠場から復帰となったHOPPY Schatz GR Supra 25号車は松井孝允が懸命な走りを見せましたが、最後の最後に0.009秒上回られ惜しくも9番手でQ2進出ならず。織戸の30号車は11番手に終わりました。
     B組では佐藤公哉がいきなり好タイムを叩き出したHACHI-ICHI GR Supra GT 244号車がトップにつけると、同じく早めのアタックで高木真一のK-tunes RC F GT3 96号車が2番手タイムをマーク。平中克幸のシェイドレーシング GR86 GT 20号車が6番手に入り3台がQ2へと進出。
     吉田広樹の埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車が10番手、中山友貴のapr GR SPORT PRIUS GT 31号車は13番手でQ1敗退となりました。
     Q2でも244号車が三宅淳詞のアタックで速さを見せ、昨年初優勝を飾り得意とする鈴鹿で、チーム過去最高位となる最前列2番手グリッドを獲得しました。清水英志郎の20号車が6番手。新田守男の96号車はアタックラップで遅い車に引っかかり無念の12番手。河野駿佑の60号車が13番手、加藤寛規の2号車が14番手グリッドとなりました。

    最前列2番手グリッドを獲得したHACHI-ICHI GR Supra GT 244号車(佐藤 公哉/三宅 淳詞)
    最前列2番手グリッドを獲得したHACHI-ICHI GR Supra GT 244号車(佐藤 公哉/三宅 淳詞)

    7番手グリッドを獲得したシェイドレーシング GR86 GT 20号車(平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮)
    7番手グリッドを獲得したシェイドレーシング GR86 GT 20号車(平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮)
    決勝

     28日(日)は好天に恵まれ、日差しは戻ったものの風があり、気温28度、路面温度39度で過ごしやすいコンディション。午後2時半、三重県警の白バイとパトカー先導によるパレードラン、フォーメーションラップに続き、77周、450kmで争われる決勝レースのスタートが切られました。
     2番手グリッドから三宅のドライブでスタートを切った244号車が9周目にトップに浮上。その後も上位争いを繰り広げました。
     しかし、43周目に2度目のピットを終えた244号車は、翌周の130Rで激しくクラッシュ。ドライバーの佐藤は無事でしたが、244号車はここでレースを終えることとなってしまいました。
     GT300クラスはGT500クラス以上に様々なピット戦略で順位が激しく入れ替わる展開となる中、21番手からスタートを切った30号車が徐々にポジションアップ。今大会、レギュラードライバーの永井宏明が体調不良のため、織戸と平良、上村の3名で臨んだ30号車は、セーフティカー明けの後半戦、平良のドライブで見事な追い上げを見せ、3位でフィニッシュ。今季よりSUPER GTにデビューしたGR86に初の表彰台をもたらしました。
     52号車が4位、レースを通して上位を争った20号車が7位、2号車が8位、60号車が10位でポイント獲得を果たしました。

    GR86に初の表彰台をもたらしたapr GR86 GT 30号車(織戸 学/平良 響/上村 優太)
    GR86に初の表彰台をもたらしたapr GR86 GT 30号車(織戸 学/平良 響/上村 優太)

    SUPER GT 2022年 第5戦 鈴鹿 決勝結果:GT300
    順位No.車名ドライバー周回所要時間/差グリッドSW
    14グッドスマイル 初音ミク AMG谷口 信輝/片岡 龍也722:37'08.113512
    210TANAX GAINER GT-R富田 竜一郎/大草 りき/塩津 佑介723.407145
    330apr GR86 GT織戸 学/平良 響/上村 優太7219.822219
    452埼玉トヨペットGB GR Supra GT吉田 広樹/川合 孝汰7223.2212027
    56Team LeMans Audi R8 LMS片山 義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン7226.6811018
    665LEON PYRAMID AMG蒲生 尚弥/篠原 拓朗7226.9911936
    720シェイドレーシング GR86 GT平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮7228.6136
    82muta Racing GR86 GT加藤 寛規/堤 優威7231.632145
    987Bamboo Airways ランボルギーニ GT3松浦 孝亮/坂口 夏月7235.271918
    1060Syntium LMcorsa GR Supra GT吉本 大樹/河野 駿佑711 Lap1330
    1525HOPPY Schatz GR Supra松井 孝允/野中 誠太711 Lap17
    2596K-tunes RC F GT3新田 守男/高木 真一5913 Laps1238
    2631apr GR SPORT PRIUS GT嵯峨 宏紀/中山 友貴/小高 一斗5319 Laps26
    244HACHI-ICHI GR Supra GT佐藤 公哉/三宅 淳詞4329 Laps2