AUTOPOLIS
SUPER GT 2022年 第7戦 オートポリス
GT500 予選/決勝
SUPER GT第7戦「FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE」が10月1日(土)、2日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。
全8戦で競われている2022年シーズンのSUPER GTも残すところ今大会を含めて2戦となりました。
ここまで6戦を戦い、獲得ポイントに応じて積み上げられてきたサクセスウェイト(GT500クラスはポイント×2kg、GT300クラスはポイント×3kg)は、今大会では半減、最終戦ではノーウェイトとなります。混戦が続く今シーズン、中盤戦以降は各チーム共にサクセスウェイトに苦しみ、現在ポイントランキングではライバルに先行を許す形となっています。
とはいえまだ残り2戦での逆転は十分に可能であり、最終戦のタイトル争いに残るためにも、各チーム必勝態勢で今季唯一の九州ラウンドに臨みました。
1日(土)のオートポリスは好天に恵まれ、気温25度、路面温度40度と10月としては予想外の暑さの中、午後3時よりノックアウト方式の予選が行われました。
GT500クラスのQ1では、全車出走し、上位8台がQ2へと進出します。
まず、39号車の関口が他車よりも先にアタックに入り、好ペースでタイムを刻んでいきましたが、最終セクターで遅い車に引っかかってしまい、1分32秒932をマーク。一方で坪井がアタックし36号車は1分32秒097という好タイムを叩き出してトップ浮上。14号車は大嶋が1分32秒440で上位につけました。
セッション終盤、今季ここまで4回のポールポジションを獲得している19号車の阪口晴南が1分32秒393をマークし、14号車を上回る一方で、各車のタイムアップにより39号車はQ2圏外に脱落。
最後までアタックを遅らせ、チェッカーラップでの一発アタックに賭けた37号車のフェネストラズは、最終コーナー立ち上がりで僅かにコース外に車両がはみ出し、バランスを崩してハーフスピン。素晴らしいコントロールでどこにもぶつからずに立て直しましたが、Q2進出はならず。同じく最後のアタックを狙っていたZENT CERUMO GR Supra 38号車の石浦宏明もタイムを伸ばせず。
このセッションでは36号車がトップ、19号車が5番手、14号車が6番手でQ2へと進出。39号車は12番手、38号車が14番手、37号車が15番手でQ1敗退となりました。
Q2では、最初にアタックに入ったアレジの36号車が1分32秒741で暫定トップに立つも、各車タイム更新でそれを上回っていく展開。山下健太の14号車は1分32秒119、国本雄資の19号車が1分32秒055と好タイムをマークしましたが、惜しくもポールポジション獲得はならず。19号車が3番手、14号車は5番手、36号車は8番手となりました。
2日(日)もオートポリスは秋晴れの好天に恵まれ、気温26度、路面温度は46度と10月とは思えない暑さの中で、予定よりも5分遅れの午後1時35分、地元大分県警の白バイとパトカー先導によるパレードラップ、フォーメーションラップを経て、65周の決勝レースがスタートしました。
予選で8番手となった36号車は、累積ペナルティポイントの罰則適用により4グリッド降格の12番手グリッドからスタート。また、最後尾スタートとなった37号車は、予選アタック時に傷めたタイヤを交換してスタートすべく、ピットスタートを選択。最後尾から追い上げを強いられることとなりました。
スタートで上位勢の大きな順位変動はありませんでしたが、11番手スタートの39号車関口が2つポジションをアップし9位へ。
TGR勢最上位グリッドの19号車国本は3位をキープするも、序盤ペースが上がらず、後続からの追い上げを凌ぐ展開となりました。
17周目、GT300クラスの車両がコースアウトしたことでフルコースイエロー(FCY)が出され、車両排除後にレースが再開されると、この再加速時に19号車はAstemo NSX-GT 17号車にかわされ4位に後退。
ドライバー交代が可能となる22周を過ぎ、23周目を終えたところで36号車、そして14番手スタートからじりじりと順位を上げ、トップ10圏内を伺っていた立川の38号車もピットへと向かいました。
その後、各車がピット作業を終えていく中、関口の39号車と最後尾スタートの宮田の37号車が最後までピットインを遅らせる作戦に。
40周目を終えたところで39号車、41周目を終えたところで37号車がピットイン。全車がピット作業を終えた時点では、山下のドライブする14号車が4位、阪口晴南の19号車が6位、石浦の38号車が7位、これを坪井の36号車が追う展開となりました。
しかし、7位を走行していた38号車は、46周目にトラブルに見舞われ緊急ピットイン。そのままレースを終えることとなってしまいました。
終盤、4位を走る山下の14号車は、カルソニック IMPUL Z 12号車からの猛追を受けての激しい4位争いを繰り広げていましたが、残り3周というところで12号車が僅かにコースオフ。この隙に、後方につけていた阪口晴南の19号車が5位へとポジションを上げました。
最後まで各所で激しい順位争いが繰り広げられる中、TGR勢では14号車が最上位の4位でフィニッシュ。19号車が5位、36号車は8位。最後尾からの追い上げを見事に決めた37号車が9位、39号車が10位でチェッカーを受け、5台がポイント獲得。このポイント獲得により、14号車と37号車は次戦最終戦もてぎへ、逆転タイトルの可能性を残して臨むこととなりました。
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | 所要時間/差 | グリッド | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 17 | Astemo NSX-GT | 塚越 広大/松下 信治 | 65 | 1:54'02.414 | 4 | 34 |
2 | 100 | STANLEY NSX-GT | 山本 尚貴/牧野 任祐 | 65 | 13.162 | 2 | 26 |
3 | 24 | リアライズコーポレーション ADVAN Z | 佐々木 大樹/平手 晃平 | 65 | 13.453 | 1 | 19 |
4 | 14 | ENEOS X PRIME GR Supra | 大嶋 和也/山下 健太 | 65 | 19.045 | 5 | 30 |
5 | 19 | WedsSport ADVAN GR Supra | 国本 雄資/阪口 晴南 | 65 | 19.621 | 3 | 19 |
6 | 12 | カルソニック IMPUL Z | 平峰 一貴/ベルトラン・バゲット | 65 | 20.348 | 10 | 51 |
7 | 3 | CRAFTSPORTS MOTUL Z | 千代 勝正/高星 明誠 | 65 | 31.560 | 13 | 54 |
8 | 36 | au TOM'S GR Supra | 坪井 翔/ジュリアーノ・アレジ | 65 | 38.330 | 8 | 25 |
9 | 37 | KeePer TOM'S GR Supra | サッシャ・フェネストラズ/宮田 莉朋 | 65 | 39.762 | 15 | 36 |
10 | 39 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 関口 雄飛/中山 雄一 | 65 | 40.849 | 12 | 32 |
15 | 38 | ZENT CERUMO GR Supra | 立川 祐路/石浦 宏明 | 46 | 19 Laps | 14 | 16 |