2022 Rd.8 MOTEGI
SUPER GT 2022年 第8戦(最終戦)もてぎ

GT300 予選/決勝
2022年シーズンのSUPER GT最終戦となる第8戦「MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL」が11月5日(土)、6日(日)の両日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。
全8戦で競われている2022年シーズンのSUPER GTもついに最終戦を迎えました。例年SUPER GT最終戦の舞台として恒例となっていたもてぎですが、ここ2年は変則的なスケジュールもあり、他サーキットで最終戦が行われていました。今季、3年ぶりにもてぎに戻って来ました。
この最終戦はサクセスウェイトがゼロになるため、ノーハンデでの争いとなります。
5日(土)午前中はやや雲があったものの、昼過ぎには晴れ渡り、気温16度、路面温度27度のコンディションの下、午後2時20よりノックアウト方式の予選が行われました。
Q1は2グループに分けて実施され、それぞれ上位8台ずつがQ2へと進出します。
A組では、TGR勢は松井孝允のHOPPY Schatz GR Supra 25号車、織戸学のapr GR86 GT 30号車、三宅淳詞のHACHI-ICHI GR Supra GT 244号車が出走しましたが、30号車が11番手、244号車が12番手、25号車が13番手となり、3台共にQ2進出はならず。
B組では、高木真一のK-tunes RC F GT3 96号車が5番手タイム。堤優威のmuta Racing GR86 GT 2号車が6番手、川合の52号車が7番手でQ2へと進出。清水英志郎のシェイドレーシング GR86 GT 20号車は惜しくも9番手、吉本大樹のSyntium LMcorsa GR Supra GT 60号車が10番手、今大会がプリウスとしては最後のレースとなるapr GR SPORT PRIUS GT 31号車は中山 友貴のアタックも11番手に終わり、Q1敗退となりました。
Q2では、セッションが中盤を過ぎ、各車アタックに入ろうかというタイミングで、クラッシュが発生し赤旗中断。残り5分で再開されてのアタックとなりました。ここでは吉田の52号車が9番手。加藤寛規の2号車が11番手。新田守男の96号車はアタックラップに入ろうとした最終コーナー立ち上がりで痛恨のスピン。どこにも接触することなく走行を再開しましたが、アタックはできず、15番手グリッドとなりました。
6日(日)は快晴となり、気温16度路面温度27度のコンディション。午後1時に栃木県警の白バイとパトカーの先導によるパレードラップ、フォーメーションラップを経て、63周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
序盤は大きな順位変動がない展開でしたが、GT500クラスの集団が追いついてきた9周目に永井宏明の30号車がスピンを喫し、避けきれなかった25号車らが突っ込む多重クラッシュが発生。フルコースイエローを経てセーフティカーが導入されました。このセーフティカーラン中には、中山友貴の31号車が、ストレート上で急減速した前車に追突し、2台は大破。ドライバーは共に無事でしたが、セーフティカー走行が10周近くに長引く波乱の展開となりました。
レース再開後、24周終了でピットインした52号車が、全車ピット義務を終えた時点で2位へと浮上。前戦第7戦の優勝により、逆転可能範囲内のランキング5位で今大会に臨んだ川合(吉田は第2戦欠場のため川合のみ)の52号車は、ライバル勢のトラブルなどもあり、一気にチャンピオン争いに浮上しました。
GT300クラスは、一時そのままの順位でフィニッシュすれば52号車の川合を含む3台が同点という僅差の争いとなり、最後までバトルが繰り広げられましたが、52号車の吉田は3位でフィニッシュ。惜しくもチャンピオン獲得はなりませんでしたが、52号車は前戦に続き2戦連続の表彰台獲得で、川合がランキング4位、吉田がランキング5位となりました。2人合わせると100歳を超えるベテランコンビで今季に挑んだ96号車はレースを通してトップ10圏内での走行を続け、6位でフィニッシュ。今季8戦中6度目のポイント獲得を果たしました。
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | 所要時間/差 | グリッド | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 55 | ARTA NSX GT3 | 武藤 英紀/木村 偉織 | 60 | 2:05'07.068 | 1 | |
2 | 87 | Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 | 松浦 孝亮/坂口 夏月 | 60 | 4.048 | 8 | |
3 | 52 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT | 吉田 広樹/川合 孝汰 | 60 | 8.204 | 9 | |
4 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 小林 崇志/太田 格之進 | 60 | 11.223 | 2 | |
5 | 88 | Weibo Primez ランボルギーニ GT3 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | 60 | 21.511 | 5 | |
6 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田 守男/高木 真一 | 60 | 24.451 | 15 | |
7 | 4 | グッドスマイル 初音ミク AMG | 谷口 信輝/片岡 龍也 | 60 | 25.113 | 3 | |
8 | 10 | TANAX GAINER GT-R | 富田 竜一郎/大草 りき | 60 | 25.117 | 7 | |
9 | 7 | Studie BMW M4 | 荒 聖治/アウグスト・ファルフス | 60 | 50.882 | 14 | |
10 | 360 | RUNUP RIVAUX GT-R | 青木 孝行/名取 鉄平 | 60 | 51.315 | 18 | |
11 | 60 | Syntium LMcorsa GR Supra GT | 吉本 大樹/河野 駿佑 | 60 | 56.976 | 19 | |
12 | 2 | muta Racing GR86 GT | 加藤 寛規/堤 優威 | 60 | 1'06.587 | 11 | |
17 | 244 | HACHI-ICHI GR Supra GT | 佐藤 公哉/三宅 淳詞 | 60 | 1'27.006 | 24 | 2 |
21 | 20 | シェイドレーシング GR86 GT | 平中 克幸/清水 英志郎 | 59 | 1 Lap | 17 | |
31 | apr GR SPORT PRIUS GT | 嵯峨 宏紀/中山 友貴 | 13 | 47 Laps | 21 | ||
30 | apr GR86 GT | 永井 宏明/織戸 学 | 7 | 53 Laps | 22 | ||
25 | HOPPY Schatz GR Supra | 松井 孝允/野中 誠太 | 7 | 53 Laps | 26 | 2 |