2024 Rd.3 SUZUKA
SUPER GT 2024年 第3戦 鈴鹿

GT300 予選/決勝
2024年シーズンSUPER GTの第3戦「SUZUKA GT 3Hours RACE」が6月1日(土)、2日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
SUPER GT史上初めて3時間のタイムレースとして開催された先月の第2戦に続き、今大会も3時間レースとして行われました。第2戦は、トップ車両の走行距離は530kmを超えるロングレースとなりました。今大会も長いレースとなることが予想され、給油を伴う2回のピットインが義務づけられると共に、GT300クラスでは複数のチームが3人目のドライバーをエントリーしています。
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は同シリーズのGT500クラスに6台のGRスープラで参戦。開幕戦では36号車がポール・トゥ・ウィンで優勝し、最多のサクセスウェイトを積むこととなった第2戦では惜しくも表彰台を逃すも4位に入り、ドライバーズランキング首位の座を守りました。他のGRスープラ勢も速さを見せており、更なる好結果への期待と共に今大会に臨みました。
2日(日)はあいにくの天候となりましたが、好天に恵まれた1日(土)から鈴鹿には多くの観客が訪れ、2日間で42,000人を超えるモータースポーツファンの皆様がSUPER GTの魅力を満喫しました。
イベント広場にはTGRブースが開設され、人気のドライバーや監督のトークショーを実施。また、「お子様がクルマ好きになるようなコンテンツや車両展示」として、LEXUS RC F Carbon Exterior packageやマクドナルドとコラボしたDRIFT TwinsのGR86を展示。GR Supra GT500は展示に加えてや搭乗体験、小学生以下対象の“なりきりレーシングスーツ”の貸し出しなどが行われたほか、自由にデザインした乗り物をスキャンしてモニター内でレースを楽しむ「お絵かき3Dレーシング」などのコンテンツがお子様連れのお客様の人気を集めていました。
1日(土)は好天に恵まれ、午後3時には気温26度、路面温度は45度まで上昇し、暑さも感じるほどのコンディションで予選が行われました。今季より予選はQ1とQ2で異なるドライバーがアタックし、両セッションの合算タイムで決勝レースのスターティンググリッドを決定します。
台数が多いため2グループに分けてQ1、Q2を実施。
開幕戦で勝利を挙げ、ランキングトップの2号車は、最も重い54kgのサクセスウェイトにも関わらず平良がQ1を3番手、Q2でも堤が3番手のタイムをマークし、合算で3番手グリッドを獲得。
シェイドレーシング GR86 GT 20号車はQ1でベテラン平中克幸がA組でのトップタイムをマークすると、Q2でも清水英志郎が6番手につけ、合算で2列目4番手の好グリッドを獲得しました。
第2戦富士で3位表彰台を獲得した吉田広樹/野中誠太組 Green Brave GR Supra GT 52号車が6番手、小高一斗/中村仁/根本悠生組 apr LC500h GT 31号車が7番手、新田守男/高木真一組 K-tunes RC F GT3 96号車は11番手。
吉本大樹/河野駿佑組 Syntium LMcorsa GR Supra GT 60号車が15番手、イゴール・オオムラ・フラガ/古谷悠河組 ANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車が19番手、永井宏明/小林利徠斗/織戸学組 apr GR86 GT 30号車が20番手、菅波冬悟/松井孝允/佐藤公哉組 HOPPY Schatz GR Supra GT 25号車は22番手から決勝に臨むこととなりました。
2日(日)は不安定な天候となり、車両がスターティンググリッドに着く頃には降雨で路面が濡れる状況でしたが、その後雨は止み、スタート時には日差しも見え、路面はドライに。やや暑さを感じる気温24度、路面温度31度のコンディションで午後1時半、三重県警の白バイとパトカーの先導によるパレードラン、フォーメーションラップを経て、3時間レースのスタートが切られました。
3番手スタートの2号車平良が14周目に1台パスし2位へ浮上。後方では、7番手スタートの31号車小高がハイペースでの追い上げを見せ、27周目には2号車に続く3位まで順位を上げました。
31号車は34周目にピットへ向かうと、ドライバーは小高のまま、タイヤも無交換でピットアウト。この作戦が功を奏し首位に立ちました。
同様にドライバー交代無し、タイヤ無交換作戦を採った野中の52号車も3位へとポジションアップ。堤へと交代した2号車は6位で中盤戦を争うこととなりました。
首位を行く31号車は、タイヤを交換したD'station Vantage GT3 777号車にかわされましたが2位で走行を続けました。
残り1時間15分ほどで52号車は2回目のピットへ向かい野中から吉田へ。31号車も小高から中村へとドライバー交代を行いました。
これに対し、1回目のピットでドライバーを交代している2号車は残り30分まで2回目のピットを遅らせ、ここでドライバー交代無し、タイヤ無交換という作戦を採り、31号車の前の2位でコースへと復帰しました。
3位の中村の31号車はUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI 6号車からの猛追を受け、表彰台争いを繰り広げましたが、76周目にかわされ4位へ後退。
2号車は2位のポジションを守ってチェッカー。最も重い54kgのサクセスウェイトながら開幕戦勝利に続く今季2度目の表彰台を獲得し、ドライバーズランキングでも2位を大きく引き離す首位堅守となりました。好走を見せた31号車が4位、52号車が5位。96号車が9位、60号車が10位に入りポイント獲得を果たしました。
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | 所要時間/差 | グリッド | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 777 | D'station Vantage GT3 | 藤井 誠暢/チャーリー・ファグ | 85 | 3:00'58.681 | 1 | |
2 | 2 | muta Racing GR86 GT | 堤 優威/平良 響 | 85 | 38.03 | 3 | 54 |
3 | 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 片山 義章/ロベルト・メリ・ムンタン | 85 | 45.886 | 5 | 2 |
4 | 31 | apr LC500h GT | 小高 一斗/中村 仁/根本 悠生 | 85 | 55.462 | 7 | 24 |
5 | 52 | Green Brave GR Supra GT | 吉田 広樹/野中 誠太 | 85 | 1'03.814 | 6 | 38 |
6 | 45 | PONOS FERRARI 296 | ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー | 85 | 1'19.713 | 12 | 4 |
7 | 7 | Studie BMW M4 | 荒 聖治/ニクラス・クルッテン/ブルーノ・スペングラー | 85 | 1'24.574 | 8 | 22 |
8 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生 尚弥/篠原 拓朗/黒澤 治樹 | 85 | 1'25.941 | 13 | 36 |
9 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田 守男/高木 真一 | 84 | 1 Lap | 11 | 10 |
10 | 60 | Syntium LMcorsa GR Supra GT | 吉本 大樹/河野 駿佑 | 84 | 1 Lap | 15 | |
14 | 50 | ANEST IWATA Racing RC F GT3 | イゴール・オオムラ・フラガ/古谷 悠河 | 83 | 2 Laps | 19 | |
15 | 20 | シェイドレーシング GR86 GT | 平中 克幸/清水 英志郎 | 83 | 2 Laps | 4 | |
18 | 25 | HOPPY Schatz GR Supra GT | 菅波 冬悟/松井 孝允/佐藤 公哉 | 83 | 2 Laps | 22 | |
19 | 30 | apr GR86 GT | 永井 宏明/小林 利徠斗/織戸 学 | 83 | 2 Laps | 20 |