2024 Rd.5 SUZUKA
SUPER GT 2024年 第5戦(最終戦)鈴鹿

GT300 予選/決勝
2024年シーズンSUPER GTの今季最終戦となる第5戦「SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL」が12月7日(土)、8日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
8月に台風の影響で延期となった第5戦の代替開催で、シーズン最終戦となるため、ほとんどの車両がサクセスウェイト無しで勝利を目指します。
週末を通して鈴鹿サーキットは好天に恵まれ、寒さをはねのけるかのように多くのモータースポーツファンが集まり、多くのイベントで盛り上がりました。イベント広場にはTGRブースが開設され、人気のトークショーの他、LEXUS LBX MORIZO RR、GRスープラ改良モデルプロトタイプ等を展示。GR Supra GT500の展示&搭乗体験などのコンテンツも人気を集めていました。
7日(土)は朝から好天に恵まれましたが、12月ということもあり、午後1時50分からの予選は気温14度、路面温度24度、冷たい風が強く吹く中で行われました。Q1とQ2の合算タイムでグリッドを決定する予選は、通常のGT300からではなくGT500から、各セッションも通常よりも5分ずつ延長して実施されました。
通常の10分ではなく15分となったQ1では、残り12分ほどで徐々にコースへ向かい始めるも、タイミングを遅らせる車両もあり、タイヤのウォームアップでチームごとに戦略の異なるセッションとなりました。
GT300クラスでは、全車アタックのQ1を25分間で行い、上位14台と15位以下の2グループに分けてQ2を実施、Q1とQ2の合算タイムでグリッドを決定します。
Q1では、ランキング3位で逆転チャンピオンの可能性を残すmuta Racing GR86 GT 2号車の平良響が、残り4分というところでアタックに入るも痛恨のコースオフ。しかし停まることなく再アタックを開始し、4番手タイムをマーク。apr LC500h GT 31号車の中村仁、apr GR86 GT 30号車の小林利徠斗がアタックした2台が5番手、11番手、吉田広樹のGreen Brave GR Supra GT 52号車が14番手に入り、上位グループへの進出を決めました。
Q2では、2号車の堤優威がこのセッション5番手となるタイムをマークし、合算で3番手。1ポイントを獲得し、逆転タイトルへの望みを繋ぎました。
最後に小高一斗がアタックした31号車がセッション4番手タイムをマークし、合算でも2列目4番手グリッドを獲得。以下52号車が11番手、30号車が14番手。Q1ではタイムを伸ばせなかったK-tunes RC F GT3 96号車はQ2ではトップタイムをマークし、15番手グリッドに。ANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車が16番手、Syntium LMcorsa GR Supra GT 60号車が18番手、シェイドレーシング GR86 GT 20号車が19番手、HOPPY Schatz GR Supra GT 25号車が20番手となりました。
8日(日)は、雲がかかり、気温13度、路面温度19度、風が強いコンディションの中、予定よりも5分遅れの午後12時50分、三重県警の白バイとパトカーの先導によるパレードランに続き、2周のフォーメーションラップを経て、51周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
GT300クラスでは、逆転チャンピオンには優勝が絶対条件の2号車が、3番手グリッドから平良のドライブで順位をキープ。4番手グリッドの31号車中村もポジションを守って周回を重ねていきました。
16周目に2号車平良は前を行くSUBARU BRZ R&D SPORT 61号車をパスし2位へ。タイトルを争う、クラストップのVENTENY Lamborghini GT3 88号車が18周を終えたところでピットインしたことで、2号車は首位に立ちました。
多くの車両が早めのピットイン作戦を採る中、平良の2号車はピットを遅らせ後続とのマージンを広げる作戦を展開。先にピットを終えた組の中では、小高へと交代した31号車がタイヤ無交換作戦を採り、ポジションをアップ。
2号車は25周を終えたところでピットへ向かい、こちらもタイヤ無交換で堤へと交代。首位のままコースへと復帰し、31号車が2位となりました。
しかし、レースが後半に入ると、タイヤ無交換の2号車、31号車を、リア2本を交換した88号車が猛追。34周目に31号車がかわされると、残り10周で2台はテール・トゥ・ノーズでの首位争いとなりました。
38周目、惜しくも2号車は88号車の先行を許し、2位へと後退。3位の31号車小高は後続の猛攻を凌ぎ切り、2号車が2位、31号車が今季初の表彰台となる3位でチェッカーを受けました。2号車は惜しくも逆転タイトルはならず、ランキングは3位で終えることとなりました。
14番手グリッドから着実な追い上げを見せた96号車が9位に入りポイント獲得を果たしました。
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | 所要時間/差 | グリッド | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 88 | VENTENY Lamborghini GT3 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | 47 | 1:45'03.710 | 1 | |
2 | 2 | muta Racing GR86 GT | 堤 優威/平良 響 | 47 | 9.25 | 3 | |
3 | 31 | apr LC500h GT | 小高 一斗/中村 仁/根本 悠生 | 47 | 11.685 | 4 | |
4 | 65 | LEON PYRAMID AMG | 蒲生 尚弥/篠原 拓朗/黒澤 治樹 | 47 | 13.109 | 10 | |
5 | 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 片山 義章/ロベルト・メリ・ムンタン | 47 | 13.281 | 8 | |
6 | 777 | D'station Vantage GT3 | 藤井 誠暢/チャーリー・ファグ | 47 | 16.155 | 12 | |
7 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 井口 卓人/山内 英輝 | 47 | 21.737 | 2 | |
8 | 11 | GAINER TANAX Z | 富田 竜一郎/石川 京侍/大木 一輝 | 47 | 50.443 | 7 | 5 |
9 | 96 | K-tunes RC F GT3 | 新田 守男/高木 真一 | 47 | 1'02.489 | 14 | |
10 | 4 | グッドスマイル 初音ミク AMG | 谷口 信輝/片岡 龍也 | 47 | 1'14.262 | 9 | |
11 | 52 | Green Brave GR Supra GT | 吉田 広樹/野中 誠太 | 46 | 1 Lap | 11 | |
14 | 60 | Syntium LMcorsa GR Supra GT | 吉本 大樹/河野 駿佑/伊東 黎明 | 46 | 1 Lap | 17 | |
15 | 25 | HOPPY Schatz GR Supra GT | 菅波 冬悟/松井 孝允/佐藤 公哉 | 46 | 1 Lap | 20 | |
19 | 20 | シェイドレーシング GR86 GT | 平中 克幸/清水 英志郎 | 46 | 1 Lap | 18 | |
20 | 30 | apr GR86 GT | 永井 宏明/小林 利徠斗/織戸 学 | 46 | 1 Lap | 19 | |
21 | 50 | ANEST IWATA Racing RC F GT3 | イゴール・オオムラ・フラガ/古谷 悠河 | 46 | 1 Lap | 15 |