2025 Rd.2IMOLA

WEC 2025 第2戦 イモラ6時間

昨年の勝利を再現!選手権ポイント獲得へイモラでの激闘に挑む

プレビュー

昨年の勝利を再現!選手権ポイント獲得へイモラでの激闘に挑む

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、2025年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)のタイトル獲得を目指し、4月20日(日)に決勝が行われる第2戦、欧州3連戦の初戦となるイモラ6時間レースに挑みます。

アウトドローモ・インテルナツィナオーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ、通称イモラ・サーキットと隣接する市街地

 昨年、マニュファクチャラーズの世界チャンピオンを獲得したTGRは、難しい戦いとなった開幕戦カタール1812kmでチャンスを最大限に活かし、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースのGR010 HYBRID 7号車が6位、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は5位でフィニッシュ。これにより、チームはマニュファクチャラーズ選手権ポイントランキング3位につけています。

 全8戦で戦われる今季のWECはイタリアへと舞台を移し、チームにとって思い出深いサーキットで第2戦を迎えます。昨年TGRは、天候に左右されたイモラでシーズン初勝利を挙げました。GR010 HYBRID 7号車がこの難コンディションを克服してレースを制し、TGRはこの勝利をもってチャンピオン獲得への足がかりを掴みました。

 6月のル・マン24時間をハイライトとする欧州3連戦の初戦であるこのイモラは、ル・マンでの6勝目を目指すTGRにとって重要なステップです。



 イモラ6時間の舞台となるアウトドローモ・インテルナツィナオーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ、通称イモラ・サーキットは、1953年に開設されたモータースポーツの世界で最も有名なサーキットの一つです。昨年のモンツァに代わって40年ぶりに開催されたWECを含む、過去には世界選手権がかかった耐久レースが6度行われています。

 イースター(復活祭)の週末に行われる今大会では、我々TGR、アルピーヌ、新加入のアストンマーティン、BMW、キャデラック、フェラーリ、プジョー、そしてポルシェという8つのマニュファクチャラーからなる18台のハイパーカーと、18台のLMGT3カーによる激戦が繰り広げられ、熱狂的な観衆がスタンドを埋め尽くすことが予想されます。

 4月18日(金)の2度の90分間にわたる公式練習で各チームは準備を開始し、スターティンググリッドを決定する予選およびハイパーポールは19日(土)の午後3時10分(日本時間午後10時10分)から行われます。そして、6時間の決勝レースは20日(日)午後1時(日本時間午後8時)にスタートが切られます。

アウトドローモ・インテルナツィナオーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)のコース図
小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー):

 イモラは7号車にとって昨年唯一の勝利を挙げたコースであり、良い思い出があります。昨シーズン中、他のレースでもチャンスはありましたが、イモラでは変わりやすい天候を最大限に活かすことができました。ミスを犯しやすい状況でしたが、我々は正しい戦略のもと、上手く走り切りました。昨年のイモラ戦は、残念な結果となった開幕戦カタールから力強さを取り戻し、チャンスを見出した、本当にチーム一丸となって勝ち取った勝利だと感じています。今年もカタールではいくつかの課題に直面しましたが、イモラでは昨年同様にチームパフォーマンスを発揮できることを期待していますし、天候にも恵まれることを祈っています。

マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー):

 昨年勝利を収めたこともあり、イモラで再びレースを戦うのが楽しみです。イモラは素晴らしい昔ながらのサーキットで、コーナーのバランスが良い一方、全体的に狭いためオーバーテイクが難しいサーキットでもあります。我々は昨年、戦略をしっかりと立てることがどれほど重要か実感しているので、今年もそれが最優先事項となるでしょう。開幕戦カタールから短いインターバルを経た今、シーズンが本格的に始まる感じがして、ワクワクしています。

マイク・コンウェイ
ニック・デ・フリース(7号車 ドライバー):

 イモラは昨年、私にとってTGRでの初勝利を飾ることができた特別な思い出の場所です。我々の状況は昨年とよく似ており、開幕戦カタールでは苦戦を強いられましたが、チームのポテンシャルを最大限に引き出してクリーンなレースを戦い、チャンスを活かすことができました。昨年のイモラでは良いレースができたので、今年もトップ争いができることを願っています。

セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー):

 イタリアでのレースは最高であり、イモラは走りの楽しみを味わえる素晴らしいサーキットです。一方で、ここは正しい車両セットアップと戦略を見出すことが特に重要となる難しいコースでもあるので、公式練習からそこに焦点を当てていきます。競争は激しさを増しており、我々はクルマから最大限のパフォーマンスを引き出す必要がありますが、士気は本当に高く、全力でプッシュを続けます。

ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー):

 カタール戦の結果は、我々がいつも目指しているものではありませんでしたが、厳しい状況の中、チーム全体で貴重なポイントを獲得できたことで、我々の力を示すことができたと思います。昨年のパフォーマンスをイモラで再現できれば、上位でフィニッシュできると思いますし、両タイトル獲得のために必要な多くのポイントを獲得できるでしょう。レーススタートが楽しみです。

ブレンドン・ハートレー
平川亮(8号車 ドライバー):

 カタールではかなり厳しいレースウィークとなってしまいましたが、イモラでは競争力をもっと発揮できることを期待しています。チームは懸命に準備に取り組んでおり、昨シーズンのGR010 HYBRIDはイモラで競争力を示すことができたため、今年も優勝争いができると期待しています。イモラは伝統的なサーキットで、とても多くの熱狂的なファンの皆様がグランドスタンドから我々に声援を送ってくれるので、再びここでレースできることがとても楽しみです。今年も彼らにエキサイティングな戦いをお見せできると思います。

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