決勝 - 2009 第1戦 オーストラリアGP

F1第1戦オーストラリアGP決勝

2009年3月29日
オーストラリア・メルボルン発

※オーストラリアGP決勝終了後のペナルティについて4月2日の再審問の結果、大会審査委員会によりヤルノ・トゥルーリに課されたペナルティが撤回されました。
このリリースはこの裁定発表の前に発行されたため、コメント・決勝順位等に正式結果と相違がありますのでご了承いただきたくお願い申し上げます。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2009年F1シーズン初戦に臨んだ。ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、ピットレーンからのスタートとなったが、レース序盤で順位を上げるために奮闘した。ヤルノは、スタート時にブリヂストン・ポテンザ・タイヤのスーパーソフト・コンパウンドを選択したが、早めのピットストップを行いミディアム・コンパウンドに履き替えた。その間、ティモは長めの第1スティントを重要視し、レース開始時からミディアム・コンパウンドを選択した。コース上で数多くのアクシデントが発生している中、トヨタの2台は何台もオーバーテイクし、息を飲むようなレース後半ではトップ10以内に進んでいた。他のクルマが最後のピットストップを行っている時、ヤルノの最後の長いスティントでは、表彰台を獲得するために素晴らしいペースを見せた。そして、レース後半に発生した2人のライバルのアクシデントにより、ヤルノは3位でチェッカーを受けた。ティモは、スーパーソフト・コンパウンドタイヤでレースを終えることを選択し、最後の短いスティントでもオーバーテイクし5位まで順位を上げ、セーフティカーでレース終了を迎える中、そのまま入賞した。レース終了後、大会審査委員会はセーフティカー先導中のオーバーテイクにより、ヤルノに25秒加算のペナルティを課した。この件に関してチームは、控訴の手続きを取った。

ヤルノ・トゥルーリ - カー・ナンバー9 シャシー:TF109 / 04

グリッド:ペナルティによりピットスタート
決勝:12位(トップと26.604秒差)(*)25秒加算ペナルティ
ピットストップ:10周目、33周目(*)日本時間18:30の裁定

「3位でレースを終えたのにペナルティが課され、どれだけ失望しているか言い表せない。レース終了間際にセーフティカーが導入され、ルイス・ハミルトンが私を追い越した後、突然減速してコースの端にクルマを寄せた。彼に何か問題が発生したと思い、他に選択肢はなかったので、私は彼をオーバーテイクした。今日まで大きな努力を払ってくれたチームに感謝を述べたい。ピットレーンからのスタートだったにも関わらず、我々には表彰台を争える力があったのは事実だ。」

ティモ・グロック - カー・ナンバー10 シャシー:TF109 / 03

グリッド:ペナルティによりピットスタート
決勝:4位(トップと4.435秒差)
ピットストップ:18周目、50周目

「4位に入賞できて嬉しいが、ヤルノにはとても残念な結果となった。ピットレーンからのスタートの後に、我々は上位に進めることが出来たので、我々の力強いパフォーマンスを見せることが出来た。我々のクルマは本当の速さを持っていることが証明された。とても良いレースとなった。今日の結果のために厳しい作業を行ってくれたチームに感謝を捧げたい。レースはとてもエキサイティングだったけど、ルノーのアロンソの後ろでなかなかオーバーテイクできずに、しばらくの間手こずってしまった。前方に車がいない際に、2番目に速いラップタイムを出せたから、パフォーマンスは確かに良くなっている。週末が始まる前に、冬季テストのパフォーマンスから判断して我々は力強く見えると述べたとおり、レースにおいてそれを見せることができたのは素晴らしいことだ。」

山科 忠 - TMG会長 兼 チーム代表

「チャレンジングな週末を終えるにあたって、非常にすっきりしない状況だ。リアウィングに関してペナルティを課され、残念なピットレーンからのスタートとなってしまった。それに対して、素晴らしいレースを行い、我々のクルマは本当の力強さを持っていることを証明した。コース上のスタッフのみならず、ファクトリーにいるチーム全員、我々を応援してくれるパートナーやファン全員に感謝を述べたい。今日の結果に関してペナルティーを課されたのは残念であり、データと状況を確認するために控訴の手続きを取った。」

新居章年 - シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター

「ヤルノが25秒のペナルティを課され、12位となり大変残念だ。ただし、ピットからのスタートにもかかわらず、上位を狙えたことは大いに評価できる。また、ドライバー、チーム全員で作り上げてきた新型車TF109が、良い車である事をこのレースで示すこともできたことも嬉しい。様々なことがあったシーズン開幕戦だったが、シーズンを戦っていく上で、とても大きな自信となった。第2戦のマレーシアは、初めて表彰台を獲得したサーキットであり、来週は表彰台を狙っていきたい。」

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