ZN6/ZC6型86/BRZ最後の年となる2021年シーズン、プロフェッショナルシリーズは菅波冬吾選手が制す!
2020年シーズンに続き、新型コロナウイルスに翻弄されるシーズンとなった2021年のTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race(以下、86/BRZ Race)。8月には感染が拡大し、8月十勝大会と9月鈴鹿大会が延期になり、そのうち鈴鹿大会については、代替日程が組めず中止となりました。
そんな中、各シリーズともに目の離せないレースが繰り広げられました。
プロフェッショナルシリーズは、第1戦富士でベテラン#34佐々木雅弘選手が優勝したものの、その後は#10菅波冬吾選手が第2戦と第3戦を連覇。その後も菅波選手の勢いはおさまらず、第5戦富士と第11戦SUGOでも勝利を納め、10月に延期開催された第7戦十勝で、最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを勝ち取りました。
クラブマンシリーズエキスパートクラスでは、#522地頭所光選手がシリーズ6勝を挙げ、こちらも最終戦をまたずしてシリーズチャンピオンを獲得しました。
クラブマンシリーズオープンクラスでは、序盤#599岡田整選手が2勝を挙げてリードしたものの、終盤で#870塙瞬佑選手が3勝を挙げ、こちらもまた、最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンを獲得する結果となりました。
最終戦は、2021年11月20日(土)-22日(日)に富士スピードウェイで開催されました。前述のとおり各シリーズともシリーズチャンピオンは既に決まったものの、2位以降はまだ混戦状態で、本大会の結果次第で入れ替わりが想定される状況のなかレースがスタート。
プロフェッショナルクラスは、予選でコースレコードをマークした#10菅波冬吾選手がレース全体をリード。そのままトップでチェッカーを受けました。2位は#80宮田莉朋選手、3位は#988井口卓人選手が獲得。最終ラップまで接戦となった#70伊東黎明選手と#34佐々木雅弘選手との4位争いは、#34佐々木選手が制しました。これにより佐々木選手は、2021年シリーズ2位を獲得しました。
クラブマンシリーズ・エキスパートクラスは、最終戦にスポット参戦となる#63たしろじゅん選手が独走で優勝。クラブマンシリーズ・オープンクラスは、ここまでシリーズポイントトップの#870塙瞬佑選手が優勝し、有終の美で締めくくりました。
なお、シリーズ表彰式は、11月21日(日)に、表彰対象者のみで収録方式で実施され、現在、TRA事務局のYouTubeチャンネルで動画が公開されておりますので是非ご覧ください。
プロフェッショナルシリーズチャンピオンコメント
#10 菅波冬吾選手
今年1年参戦させていただきチャンピオンを取れたことを嬉しく思います。最初はチームに初優勝をプレゼントしたいという目標でしたが、最終的にチャンピオンをとることができました。これも頑張っていただいたチームや素晴らしいタイヤを開発していただいたダンロップタイヤさんのおかげだと思います。最終戦も優勝という最高の形で締めくくることができました。1年間ありがとうございました。
なお、シリーズ表彰式は、11月21日(日)に、表彰対象者のみで収録方式で実施され、現在、TRA事務局のYouTubeチャンネルで動画が公開されておりますので是非ご覧ください。
クラブマンシリーズ・エキスパートクラスチャンピオンコメント
#522 地頭所光選手
86/BRZレースのデビューイヤーで6勝をあげることができ、出来過ぎの1年だった気がします。来シーズンはプロフェッショナルシリーズにステップアップして頑張りたいと思います。チーム、スポンサー、応援いただいたすべての皆様、ありがとうございます。
クラブマンシリーズ・オープンクラスチャンピオンコメント
#870 塙瞬佑選手
レースを開催することも難しい中で、多くのレースを開催いただきました。今シーズンは自分もチームも大きく成長できた一年だったとおもいます。本当にありがとうございました。
2013年に始まり、9年間の長きににわたり愛されてきたZN6/ZC6型トヨタ86およびSUBARU BRZによる86/BRZ Raceも今シーズンで終了となります。参加いただいた多くの皆様、応援いただいたファンの皆様、ご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
2022年からは新型GR86およびSUBARU BRZにバトンタッチし、装いも新たにTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupとして生まれ変わります。新しいレースもぜひ多くの方にご参加いただくべく準備を進めております。開催予定につきましては下記をご確認ください。なお、規則等の詳細につきましてはTRA事務局からのご案内をご確認ください。
【告知2022年開催予定(12/17現在)】
ラウンド | 日程 | 開催場所 |
---|---|---|
第1戦 | 7月16日~17日 | 富士スピードウェイ(静岡県) |
第2戦 | 8月20日~21日 | スポーツランドSUGO(宮城県) |
第3戦 | 9月24日~25日 | 十勝スピードウェイ(北海道) |
第4戦 | 10月29日~30日 | 鈴鹿サーキット(三重県) |
第5戦 | 11月19日~20日 | 岡山国際サーキット(岡山県) |
2021年シリーズポイントランキング(最終)
プロフェッショナルシリーズ
Pos | No. | Car | Driver | Total Point |
---|---|---|---|---|
1 | 10 | OTG TN滋賀 86 | 菅波 冬悟 | 139 |
2 | 34 | 小倉クラッチ REVO86BS | 佐々木 雅弘 | 98 |
3 | 31 | ケーエムエスフェニックス86 | 青木 孝行 | 91 |
4 | 82 | KTMS86 | 谷口 信輝 | 81 |
5 | 80 | OTG DL 86 | 宮田 莉朋 | 73 |
6 | 521 | 埼玉トヨペットGB 86 BS | 川合 孝汰 | 54 |
クラブマンシリーズ(エキスパートクラス)
Pos | No. | Car | Driver | Total Point |
---|---|---|---|---|
1 | 522 | GB CAMP 86 | 地頭所 光 | 142 |
2 | 703 | 埼玉トヨタ・エンドレス86 | 花里 祐弥 | 101 |
3 | 38 | N中部GRGミッドレス86 | 神谷 裕幸 | 95 |
4 | 556 | 86RACER’SIDI86 | 呉 良亮 | 82 |
5 | 380 | 徳島トヨタ BS 86 | 菱井 将文 | 72 |
6 | 130 | ネッツ青森アップルRC86DL | 松井 宏太 | 46 |
クラブマンシリーズ(オープンクラス)
Pos | No. | Car | Driver | Total Point |
---|---|---|---|---|
1 | 870 | C.S.I Racing 86 | 塙 瞬佑 | 130 |
2 | 559 | ADVANMAXORIDO86 | 岡田 整 | 105 |
3 | 124 | C-ENG テックMS 86 | 西澤 嗣哲 | 86 |
4 | 19/62 | Generations 86 | 咲川 めり | 75 |
5 | 209 | SYMS・楡クリBRZ | 五賀 貴男 | 37 |
6 | 41/310 | C.S.I Racing 86 | 岡田 友輔 | 36 |