LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート No.9LEXUS RC F GT3が米国WTSCでシリーズチャンピオンを獲得!

2023.11.02(木)- 10:50配信

 2023年シーズンもいよいよ終盤戦。今月のマンスリーレポートは、LEXUS RC F GT3が初のシリーズチャンピオンを勝ち取った米国WTSCシリーズと国内SUPER GT、スーパー耐久の模様をお伝えします。

LEXUS RC F GT3が米国WTSCでシリーズチャンピオンを獲得!

WeatherTech SportsCar Championship第11戦 プチ・ル・マン
MOTUL Petit Le Mans

 10月11日(水)から14日(日)にかけて、米国ジョージア州ブラセルトンのミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで2023年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズのシーズン最終戦プチ・ル・マンが10時間耐久レースとして行われました。
 今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。
 今大会、14号車はレギュラードライバーのジャック・ホークスワースとベン・バーニコートにカイル・カークウッドを加えた3名体制。12号車はレギュラーのフランキー・モンテカルボとアーロン・テリッツにパーカー・トンプソンが加わり10時間レースに挑みました。
 予選では14号車が今季4度目となるポールポジションを獲得。12号車も3番手と好位置につけました。
 14日(日)、14号車は今季ここまでに稼いだポイントでランキング2位以下に大差をつけていたこともあり、今大会の決勝スタートを切った時点で、今季のシリーズチャンピオンを確定しました。
 レースは4時間を経過したところでバーニコートが縁石に跳ね上げられる形でコースオフを喫し、車両前部にダメージを負ってしまいました。これにより14号車はレースを終えることとなってしまいました。
 しかし、14号車は今季の11戦中、ロングビーチとワトキンズ・グレンでの2勝を含む9戦で表彰台、4回のポールポジションという圧倒的な速さを見せ、LEXUSとRC F GT3にとって初となる、GTPプロクラスのマニュファクチャラー(LEXUS)、ドライバー(ホークスワースとバーニコート)、チーム(バッサー・サリバン)の3部門で年間シリーズチャンピオンを獲得しました。
 12号車は序盤上位争いを繰り広げましたが、駆動系のトラブルに見舞われ緊急ピットイン。長時間の修復作業でレースに復帰し、貴重なポイントを獲得。シリーズランキング3位でシーズンを終えることとなりました。

リザルト

クラス順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
GTDプロ8位1番手14ジャック・ホークスワース
ベン・バーニコート
カイル・カークウッド
バッサー・サリバン153217 Laps
GTD16位3番手12フランキー・モンテカルボ
アーロン・テリッツ
パーカー・トンプソン
バッサー・サリバン30466 Laps
今季4度目となるポールポジションを獲得したバッサー・サリバン 14号車
ピットインしているバッサー・サリバンの2台

AUTOBACS SUPER GTシリーズ第7戦 オートポリス
AUTOPOLIS GT 450km RACE

 AUTOBACS SUPER GT第7戦「AUTOPOLIS GT 450km RACE」が10月14日(土)、15日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。
 14日(土)午後3時よりノックアウト方式で予選が行われました。朝方は小雨も見られたものの、曇り空ながら天候は回復し、気温は18度、路面温度は25度の完全なドライコンディション。
 Q1は2グループに分けて実施され、LEXUS RC F GT3は2台共にA組に出走。イゴール・オオムラ・フラガのANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車が5番手、高木真一のK-tunes RC F GT3 96号車が7番手に入り、共にQ2進出を果たしました。
 Q2では新田守男の96号車が12番手、古谷悠河の50号車は15番手のグリッドを獲得しました。
 15日(日)は天候が回復。気温17度、路面温度27度とやや肌寒いものの路面はドライコンディション。午後1時半、グランドスタンドを埋め尽くしたファンの皆様の見守る中、に大分県警の白バイとパトカー先導によるパレードラップ、フォーメーションラップを経て、97周、450kmの長丁場で競われる決勝レースのスタートが切られました。
 12番手スタートの96号車は、新田が序盤から好ペースで11周目には9位までポジションアップを果たしました。しかし、更なる上位を目指した96号車は、12周目の1コーナー進入で他車と接触。車両にダメージを負ってしまいました。ピットへ戻り、修復を行ってコースへと復帰した96号車でしたが、やはりダメージは大きく、21周でリタイアとなりました。
 一方、15番手スタートの50号車は、スタートを担当した古谷はタイヤのウォームアップに苦しみながらの周回となりましたが、後半を担当したフラガは2スティント連続で力走を見せ、徐々に順位を上げていきました。最後はトップ10入りを目指しましたが届かず、11位でチェッカーを受けました。

リザルト(GT300クラス)

順位グリッドNo.ドライバー車両名周回トップとの差
11位15番手50イゴール・オオムラ・フラガ/
古谷 悠河/小山 美姫
ANEST IWATA Racing RC F GT3892 Lap
リタイア12番手96新田 守男/高木 真一K-tunes RC F GT32170 Laps
11位でチェッカーを受けたANEST IWATA Racing RC F GT3 50号車
K-tunes RC F GT3 96号車

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE
第6戦 岡山 スーパー耐久レースin岡山

 10月21日(土)と22日(日)の両日、岡山県で岡山国際サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE の第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が開催されました。
 今シーズンの同シリーズには、最速のST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦しています。今大会31号車は、永井 宏明/小高 一斗/嵯峨 宏紀のドライバーラインナップで3時間レースに挑みました。
 21日(土)に行われた予選は、セッション開始直前に降雨があり、やや濡れた路面が乾いていく中という難しいコンディション。2人のドライバーのタイム合算でグリッドが決定され、31号車は2列目4番手グリッドを獲得しました。
 22日(日)、決勝レースは2グループに分けて3時間ずつの実施。31号車が属するグループ1は午後1時半にスタートが切られました。
 永井がスタートを担当し、1時間ほどの走行の後に嵯峨へとドライバーチェンジ。5位でバトンを受けとった嵯峨は4位へと順位を上げ、さらに3位の車両との差を詰めていきました。
 そして最終ドライバーの小高へと交代。表彰台への期待が高まりましたが、このピット作業時にタイヤ交換での作業違反があり、31号車は痛恨のドライブスルーペナルティを科されることに。その後は僅差での争いが続きましたが、ポジションアップは叶わず、4位でチェッカーを受けました。

リザルト(ST-Xクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
4位4番手31永井 宏明/小高 一斗/嵯峨 宏紀apr1141'05.390
2列目4番手グリッドを獲得したapr 31号車
4位でチェッカーを受けたapr 31号車

次号のマンスリーレポートは11月28日頃の発行を予定しています。