2025 Rd.5 2025 ARK ラリー・カムイ

全日本ラリー選手権 第5戦 MORIZO Challenge Cup 2025 ARK ラリー・カムイ

MORIZO Challenge Cup MONTRE 2025

MORIZO Challenge Cup初のグラベルラリー
様々な路面で経験を積む若手たち

2025年シーズン全日本ラリー選手権第5戦「2025 ARK ラリー・カムイ」が、北海道虻田郡ニセコ町を拠点として7月4日〜6日にかけて開催されます。若手ドライバー育成カテゴリーの「MORIZO Challenge Cup(略称:MCC)」としては初めてのグラベル(未舗装路)ラリーであり、各選手たちの奮闘ぶりに注目が集まります。クルマはこれまでのターマック(舗装路)ラリー向けとは異なり、グラベルラリー用のタイヤ・ホイールと、車体下部を保護するためのアンダーガードを装着。サスペンションまわりのセットアップも大きく変更され、凹凸の激しい路面にも対応できるようになっています。
スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は、初日に6SS、最終日に4SSが設けられる、計10SSが予定されています。2日間でのSS総走行距離は101.06kmと長く、選手たちにとっては集中力を維持するメンタルコントロールも大きなポイントとなりそうです。
グラベルラリー連戦をスキップする選手もいるなか、木内秀柾選手は開幕戦以来の出場。2004年5月21日生まれ、21歳になったばかりの木内選手ですが、2023年にはJN-5クラスでトヨタ・ヤリスをドライブしシリーズ6位に入賞しています。ラリー・カムイ自体の走行経験はありますが、4WDターボ車両でのトライは今回が初めてです。今シーズンは開幕戦のラリー三河湾で6位完走、2度目の参戦となる今大会に臨みます。また、現在ランキング2番手につけているジール・ジョーンズ選手も注目選手のひとり。地元ニュージーランドのラリーで慣れ親しんだグラベルラリーでの蓄積が、初めての参戦となる北海道の路面でどう活かされるのか、ご注目ください。また、地元北海道出身の長尾綱也選手の活躍にも期待がかかります。2024年は全日本ラリー選手権のデビュー戦ながら、ラリー・カムイでJN-2クラスの3位表彰台を獲得。ベテランのコ・ドライバー安藤裕一選手とのコンビネーションで上位を狙います。
2025年シーズンは今大会から後半戦へと入ります。残すラウンドはグラベルラリー2戦、ターマックラリー2戦。様々な路面で経験を積み重ねる若手選手の成長ストーリーにご注目ください。

 

※2025年6月26日時点の情報です。変更の場合があります。

CUSCO Racing
奥井優介選手

ダートの経験はあまりありませんが、前戦のラリー飛鳥では4位に入ることができたので、この調子をそのまま北海道まで継続させて、良い走りができればいいなと思います。ラリー・カムイの間までに、グラベル林道での練習まではできないと思うので、最近はペースノート作りの練習を主にやっています。本番だと止まったり戻ったりして確認することができませんから。あとはダートの練習をして、少しでも上位の選手たちに近づけるように頑張ります。

CUSCO Racing
木内秀柾選手

ラリー・カムイは1回だけ出たことがありますが、狭くて速いコースというイメージです。GRヤリスに乗れている時間もそんなにないので、グラベルでの4WDターボの挙動を早くつかみ、少しでも経験が積めればと思います。カムイの直前にMCCの練習会があるので、そこで挙動の入り口だけでもつかんでおいて、本番でそれを当て込めればいいなと思います。普段はシミュレーターのほか、一般道を走りながらレッキの練習をしてみたり、ミニサーキットに行ったり、クルマの動きをつかむ練習をしています。

CUSCO Racing
Zeal Jones選手

ラリー・カムイは地元ニュージーランドと同じグラベル路面ということで、間違いなく好みの路面です。そうは言っても今年から乗っているクルマなので、挙動や足まわりなど、ゼロからの経験になりますが、きっと楽しめると期待しています。普段のトレーニングはオンボード映像を確認することが多いです。何度も確認して改善点を探し、チームやマネージャーと議論を重ねます。一般的な体力トレーニングと、ラリーの前にはメンタルスキルセッションを受けるようにしています。

CUSCO Racing
松原周勢選手

全日本ラリー選手権では、グラベルラリーを走ったことがないので、ひたすらイメージトレーニングとシミュレーションですね。早め早めのタイミングで操作をして向きを変えるイメージですが、その感覚を養いたい。MCCの練習会はありますが、実際にはそれくらいしか練習できないので、しっかり取り組みたいと思います。普段の練習は法定速度のなかで、ハンドルの舵角やアクセル、ブレーキといった要素を細分化して、それぞれ丁寧な操作を極めるつもりで取り組んでいます。

Wellpine Motorsport
長尾綱也選手

昨年、全日本ラリー選手権のデビューをした場所で1回走っていますが、GRヤリスともう少し仲良くなって走れたらいいなと思っています。大竹選手やジール選手がとっても手強いので、意識しながら準備を進めていきたいと思います。仕事もあるので、トレーニングという意味ではシミュレーターしかやっていませんが、シミュレーターでは自分が苦手としている部分や、操作が雑になってしまった部分がデータで分かるので、そういうところを修正していったりしています。

TOYOTA GAZOO RacingーWRJ
大竹直生選手

ラリー・カムイにはこれまで2回くらい参戦したことがあります。グラベルは自分でも得意ですし、好きなので楽しみです。スピード域はそれほど高くなくて、コーナーが多い印象でしたが、フィンランドから帰ってきて初めてのカムイなので、その印象がどうなるかですね。シミュレーターは良くやっていますし、フィジカルトレーニングにも取り組んでいます。筋力をつけると言うよりはラリーで集中力を維持するための基礎体力や持久力を意識して取り組んでいます。

TOYOTA GAZOO RacingーWRJ
平川真子選手

ラリー・カムイは3回ほど出場したことがありますが、4WDでは初めてですし、グラベルラリーの走り方もまだまだ勉強中なので、MCCの練習会ではしっかり感覚をつかみたいと思います。4WDではちょっとカッコよく走りたいですね(笑)。シミュレーターでも走っていますし、少しでも早く感覚をつかめるように頑張りたいと思います。サーキットでのKYOJOも、クルマという広い意味で共通点もありますし、そうした面でトレーニングになっています。

MORIZO Challenge Cup

※2025年6月26日時点の情報です。変更の場合があります。

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