2025 Rd.3 SEPANG

SUPER GT 2025年 第3戦 セパン

今季初勝利を挙げたDeloitte TOM'S GR Supra 37号車の笹原右京(左)、ジュリアーノ・アレジ(中)とチーム監督のミハエル・クルム(右)

GT500 予選/決勝

笹原/アレジ組GRスープラが今季初勝利
GRスープラは開幕3連勝!

 2025年シーズンSUPER GTの第3戦「SUPER GT MALAYSIA FESTIVAL 2025」が6月27日(金)、28日(土)の両日、マレーシアのセパン・サーキットで開催されました。
 SUPER GTシリーズ戦の海外ラウンドが2019年のタイラウンド以来、久々に復活。マレーシアでは2013年以来、12年ぶりの開催となりました。
 今季のSUPER GTでは、開幕戦岡山で坪井翔/山下健太組 au TOM'S GR Supra 1号車が優勝、第2戦富士でも石浦宏明/大湯都史樹組 KeePer CERUMO GR Supra 38号車がポール・トゥ・ウィンで優勝し、2戦連続でGR Supraが優勝を果たしています。
 また、今大会はENEOS X PRIME GR Supra 14号車の大嶋和也と、石浦がSUPER GT出場150戦目という記念すべきレースとなり、レース前には記念品の贈呈が行われました。
 12年ぶりの開催ながら、SUPER GTの人気はマレーシアでも高く、多くの地元ファンが来場、大迫力のレースに酔いしれました。

予選

 27日(金)、空はやや雲がかかり、気温33度、路面温度40度のドライコンディションのもと、現地時間午後4時半よりノックアウト方式の予選が行われました。
 GT500クラスは全車がQ1に出走し、上位10台がQ2へと進出します。Q1では国本雄資のWedsSport ADVAN GR Supra 19号車が唯一1分50秒台に入れてトップタイムをマーク。大湯の38号車が4番手、笹原の37号車が5番手、関口雄飛のDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が8番手。ランキング首位で70kgのサクセスウェイトを搭載する1号車は、それでも坪井が10番手タイムをマークし、Q2進出を決めました。
 Q2では19号車の阪口晴南が唯一1分49秒台に入れ、大幅にコースレコードを更新するタイムでポールポジションを獲得しました。

ポールポジションを獲得したWedsSport ADVAN GR Supra 19号車(国本雄資/阪口晴南)
ポールポジションを獲得したWedsSport ADVAN GR Supra 19号車(国本雄資/阪口晴南)

4番手グリッドを獲得したDeloitte TOM'S GR Supra 37号車(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)
4番手グリッドを獲得したDeloitte TOM'S GR Supra 37号車(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)

8番手グリッドを獲得したau TOM'S GR Supra 1号車(坪井翔/山下健太)

決勝

 28日(土)、曇り、気温33度、路面温度42℃のコンディションのもと、現地時間午後4時半過ぎ、55周で争われる決勝レースがスタートしました。
 ポールポジションの19号車国本はトップをキープ。2列目4番手の37号車笹原もポジションを守る一方、スタート直後の混戦の中で、8番手スタートの坪井の1号車に、10番手スタートの39号車関口が接触。1号車はスピンを喫し、39号車は13位、1号車は14位へと順位を落としてしまいました。
 7周目、4位の37号車笹原は前車をパスし3位へとポジションアップ。首位で逃げる国本の19号車は、9周目に周回遅れのGT300車両に行く手を阻まれた隙を突かれて2位に後退。
 19周目からドライバー交代のピットインが開始されると、2位の19号車は20周目にピットイン。翌周以降も続々と各車がピットへ向かう中、37号車と1号車はピットを遅らせる作戦に。
 1号車は31周を終えたところでピットインして8位でコースに復帰。37号車は32周目にピットインすると、迅速にピット作業を行い、首位でコースに復帰しました。
 コース復帰直後、37号車のアレジはタイヤが暖まるまで後続から猛追を受けながらも首位を堅守。タイヤが暖まってからは、ハイペースで後続を引き離していき、最後は2位に19秒もの大差をつけてトップチェッカー。37号車は今季初勝利を飾りました。GRスープラは開幕から3連勝、昨年から7連勝となりました。
 19号車が5位。1号車は1周目に14位まで落ちながら見事な追い上げで7位。38号車が8位。14号車が9位でポイントを獲得しました。

決勝レーススタートシーン
決勝レーススタートシーン

1周目に14位まで落ちながら見事な追い上げで7位フィニッシュを飾ったau TOM'S GR Supra 1号車(坪井翔/山下健太)
1周目に14位まで落ちながら見事な追い上げで7位フィニッシュを飾ったau TOM'S GR Supra 1号車(坪井翔/山下健太)

優勝したDeloitte TOM'S GR Supra 37号車(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)
優勝したDeloitte TOM'S GR Supra 37号車(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)

Deloitte TOM'S GR Supra 37号車 ドライバー 笹原右京:

 皆さんのおかげで優勝することができました。本当にたくさんの応援ありがとうございます。僕はファーストスティントを担当して、4番手スタートから早い段階で3番手に上がって、そこからタイヤや燃費のマネージがうまくできました。最後のインラップから5,6周ぐらいが、今後の流れを変える上では重要な周回だったので、本当にそこはもう人生をかける思いで全てを注ぎ込みました。その甲斐もあって、チームが作り上げた素晴らしいクルマとブリヂストンタイヤのおかげで、トップで戻ることができて、その後のジュリアーノも素晴らしい走りでトップを守ってくれました。こうやって優勝できたのは皆さんのおかげですので、本当にいつも応援ありがとうございます。これからも頑張ります。

Deloitte TOM'S GR Supra 37号車 ドライバー ジュリアーノ・アレジ:

 僕はセカンドスティントを担当しました。全体的にはとても良いスティントだったと思います。アウトラップでは、ピットを出た瞬間から難しいと思いましたが、最後まで諦めずに戦いました。8号車が近づいてきて、14コーナーでオーバーテイクされそうな動きもありましたが、あの時点ではもうタイヤの温度も上がっていたので、ポジションをキープでき、そのまま優勝までいくことができました。本当にファンの皆さんとチームのおかげで、感謝しています。次戦も頑張ります。

SUPER GT 2025年 第3戦 セパン 決勝結果:GT500
順位No.車名ドライバー周回所要時間/差グリッドSW
137笹原右京/ジュリアーノ・アレジDeloitte TOM'S GR Supra551:48'01.698420
28野尻智紀/松下信治ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #85519.046212
312平峰一貴/ベルトラン・バゲットTRS IMPUL with SDG Z5523.582616
417塚越広大/小出峻Astemo CIVIC TYPE R-GT5525.10776
519国本雄資/阪口晴南WedsSport ADVAN GR Supra5531.2071
6100山本尚貴/牧野任祐STANLEY CIVIC TYPE R-GT5531.4101138
71坪井翔/山下健太au TOM'S GR Supra5532.239870
838石浦宏明/大湯都史樹KeePer CERUMO GR Supra5539.206942
914大嶋和也/福住仁嶺ENEOS X PRIME GR Supra5539.2331242
1064伊沢拓也/大草りきModulo CIVIC TYPE R-GT5541.71634
1439関口雄飛/サッシャ・フェネストラズDENSO KOBELCO SARD GR Supra551'22.7221034

※SW:サクセスウェイト(kg)

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